UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 428P

2024-04-16 23:25:47 | 日記
「なんだこれは?」
「まさか新たな力の暴走!?」
「いや、もっと別の何かかもしれないっすよ」
「ちょ……どうやら裸の女性とかいるみたいですよ。ちょっとそっちにいか、いきましょう!」
 
 彼らはこの町にやってきたオカルト好きな奴らで今やその力を本当に開花してしまった人たちである。猩々坊主とチャブ氏やミカン氏やアンゴラ氏……彼等だ。つい最近、ここの近くの上空でドラゴン――かもしれない存在が確認されたから、個人個人でやってきた。そしてこの町で集まって何回か調査をしてたのだ。
 そして草陰草案を通じて知り合った動画配信者の三人……彼らの動画のネタとしても色々とやってた。その時に起こったこの騒動……動画配信者の大学生たちはなんとか近づこうとしてたがそれをアンゴラ氏たちは止めてた。いやな感じがしたからだ。きっと彼の力……が反応してたんだろう。だから彼らのチャンネルだけはまだこの騒動をまともに届けてる唯一のチャンネルとなってた。何とかギリギリの範囲……悪魔の力の影響を受けないギリギリを見極めてなんとか配信を続けてた。
 
『一体何が起こってるのか……自分達にもわかりません。ですが、これが今の、生の現状です。面白がってこないでください。人の塊を観たらとにかく離れてください。近づかなかければ、変になることはないようです! ――っ!』
『わあああああ!?』
 
 彼らのチャンネルでそういって二人は走り出した。彼らのチャンネルは二人がオカルト的な事を話して一人は裏方を担当してた。二人はあわててカメラの方に走る。その背後から、まるでゾンビのようになった人や、地面に手までついて四足歩行をしてる大人の人とかが迫ってたんだ。どうやら目をつけられたみたいだ。
 
 慌てて走って逃げてる二人の顔を映しつつ、カメラ担当の人も走ってるから、かなりぶれてるが、それでもカメラは集団の方へとむいてる。きっと動画配信者の矜持って奴があるんだろう。コメントでは――
 
『危ない!』
『逃げてえええええ!!』
 
――という感じで盛り上がってる。逃げてる彼らに追いすがるように迫ってくる異常な人たち。その目はとても虚ろでどこを見てるのか……けどその時、カメラの端から何かが飛び出てきて、それがおかしくなった人にぶつかる。するとそれと同時に、バチン!! と鳴り響く。投げられた小さな石? みたいなのが砕けてる。
 けどそれはおかしい……とコメントではなってる。
 
『なんだ今の?』
『何投げたの?』
『スタンガンみたいな落としたよ?』
『でもスタンガンって投げるものじゃないだろ?』
『爆竹とか?』
 
 そんな色々な事を言われてる。けどどうやら彼らはそれを明言する気はないらしい。なんとか一息ついて、こういった。
 
『皆さん、この通り今は非常に危険です! この町の人たちはなるべく家から出ない方がいいです。駅の方には来ないように!』
 
 彼らのチャンネルの同時視聴者数は今や世界中で一番になりつつあった。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1067

2024-04-16 23:19:56 | 日記
 何故か……そう何故かわからないが、あの扉から出てきた上半身だけの化け物はさっきまでは普通に頭が上……つまりは空にむかってたけど、何故なのかいきなりくるっと上下を反転させた。そしてその手で何故か砂を踏みしめて体を支えてる。髪や腰の布はそれでも自然に逆らって、上へと伸びてた。
 
 いきなり変なことを仕出した化け物。一体何故に? と思ってもその応えはきっとやつしか持ち合わせてないのだろう。扉からだってちゃんと頭が上になって出てきたのに、それなのになんで今さら……あんな……
 
 この状況で一番早くに動き出してたのはネナンちゃんだった。砂に手をついた。その場所から、植物がもりもりと生えてきて、上下逆さまのあの化け物へとからまっていく。その体に対して、とても細い腕……その腕へと植物は成長しつつからまっていく。さらにはその体全体を包み込むように、大樹へと成長しつつある木がその姿を遮ろうとしてる。
 もしかしたら街を囲んでたドームのようになってた植物がさっきの化け物の髪で壊されてしまった。そのせいで外が見えるようになった街の人達にアレを見せたくないのかもしれない。
 確かにあれはかなりのインパクトがある。町の人達の不安を増長させないためにも必要かもしれない。なにせめっちゃでかいやつが上下逆さまで存在してるんだ。でも実際、ネナンちゃんの力ではヤツを縛る……というのは難しかった。それは体を覆ってた大樹もそうだし、その体を拘束するためにその体に巻き付いてた植物もそうだ。
 まずは大樹がスパッと一瞬で切られた。その髪の毛でだ。そして蔦は普通にブチブチとその動きだけで引きちぎってる。やつはその手で動き出す。逆さまになって手で歩き出す。つまりは逆立ち歩きだ。鬼はその髪に絡め取られてる。無数にある髪は、近くの人達にも襲いかかってヤバいことに……救いなのはあれがかなり大雑把だから、あの化け物にとって小さな存在である自分たちにはある意味で当てるのがむずかしそうだってことだ。
 いや、そもそもがまともに狙って無いのかもしれない。それに対して鬼は大きい。あの化け物の攻撃を受けるのに丁度いい大きさ……といっていい。だからその髪の大半は鬼にむかってた。
 けど髪をどうやらこの化け物はG-01殿へとの向けることはない。どういうことなのかはわからないが、その体を直接むけてる。
 
 ズウン――ズウン――
 
 と間抜な形で進んでいく。それに追いすがる様に自分は進んだ。鬼が囚われてる今、あの化け物を止められるのは自分しかいない。ネナンちゃんも奴の狙いが分かったのか、なんとか植物で防ごうとしてるがそれらは髪の毛で一蹴されてる。
 
 そんな中、何人かの腕の覚えのある人たちが果敢にもあの化け物へと挑もうとしてる。ネナンちゃんが育てた木々は確かに潰されるが、それでも残ってるのもある。それをうまく足場にして、身体能力をかなり強化してるその人達は比較的近くなってる化け物の頭へと狙いを定めて動いてるようだ。
 実際逆さまだからこそ、頭までまだ届くかもしれない。その可能性があるんだ。