UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第四話Part3

2024-07-27 19:58:02 | 日記
 「わかってますか? これはチャンスですぞ。何故か日本にばかりに現れてた超能力者が世界中に現れ初めました。彼らの『力』はきっと重要になる。わが国でも沢山の能力者を確保する必要があります」
「化け物の管理は、国がやるべきだ――とそういう事かね?」
「「そういうわけでは……ですが、もしもこれからも超能力者が増えていくとなると、社会が変わる可能性があります。それこそ、一人で国を傾けるような、そんな能力者が現れないとも限らないのですよ。そしてそれが我が国に現れる保証はありません。
 そうなった時に、その力に対抗できる手段は同じような力を持った者たちになるかもしれません。それに彼らの力を研究するにもその力を持った者たちの確保は重要です」
 
 カチカチカチ――とこのなかなかに豪奢な部屋にある古時計が時計の秒針を刻んでる。そしては大きな机に広げられた資料を椅子に座ってるその人は手に取ってみる。そこにはこの数週間でこの国で確認された超能力者の顔写真付きの資料だった。
パラパラとその大人はみてそしてため息をはいた。
 
「言いたいことはわかる。だが、どういう扱いで保護するのだ? 無理矢理なんて人権団体が黙ってないぞ。まあ、超能力者を悪魔の化身だと騒いでる奴らもいるようだが」
「あくまで国としては安全の為に超能力者を一か所に集めるとした方がいいでしょう。そもそもまだまだ未知なのです。何が起こるのかわからない。それは本人もそうですし、周囲もそうです。それにいきなり自分の体に力が発現するというのは恐ろしいものでしょう。
 暴走して、心が傷つく者も居れば、周囲の心無い言葉で傷つく者もいるでしょう。ですが、国でも超能力者が安全なんて宣言はできません。我々もまた何も知りえないのですから」
「そうだな。下手に安全なんていって犠牲者がでては、格好の的になってしまう。そんな貧乏くじはごめんだ」
「わかっております。それでも何もしなかったらそれこそ非難の的です。政府としては本人と周囲の安全の為に超能力者は特定の施設に匿うという事を発表しましょう。そしてそこではもちろん人権を尊重することを約束します」
「研究はしないと? 金の山かもしれないんだぞ?」
「ははは、そこは上手くやる――ということですよ。政府とはしては安全に暮らせる場所を提供するだけです。ですが力の影響が人体にどのような影響を及ぼすのか……それはきっと本人たちも知りたいはずです。なのでそこへ送る研究者たちには健康管理もしてもらいましょう。
 なに、超能力者たちの日々の安心の為ですよ」
「そうだな、超能力者たちもきっと不安だろうからな。しっかりと健康だと示してあげないとだな。きっと彼らも積極的に協力してくれるだろう。それでその施設はどこにするんだ? そこそこ大きな都市からは離れてた方がいいだろう?」
「そうですね。候補地としてはエリア88を考えております」
 
 すると椅子に座ってるその人はにやっと笑う。そしてすらすらと何かをかく。
 
「よかろう。承認する。超能力者たちはそこに集めるがいい」
「はい。お任せください。必ずや我が国の糧にしてみせましょう」
 
 重厚そうな扉を開けて出ていく中年のその人。そして椅子に座ってたより偉そうな人は、大きく息をはく。そして机に広がった超能力者たちの資料をみてこうつぶやいた。
 
「世界が大きく変わるかもしれん」
 
 

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 32

2024-07-27 19:51:19 | 日記
 彼らがいう神がその世界の神なのか……それとも最初からメタリファーを狙ってたのか……それはわからない。でもこの船はここにいる。色々と残ってるデータを吸い出して行くと、見えてくることがある。
 けど大体の流れは、さっきの船と似てるところはある。元々が帰ることを想定してない船。それにこの船は船自体に食料を自給するような……そんな施設はなかった。
 前のでっかい船は、それこそ移民船でもあったから、あの船自体に様々な最新鋭の技術があった。船だけで社会が形成され、そして船だけで、生命を回すことができるようになった。
 でもこの船はそこまでじゃない。確かに進んだ技術は織り込まれてるが、流石に無から食料を生み出すなんてことは出来ない。それに……である。
 
 それに忘れてはならないのか、この船に乗ってたのは極一級の犯罪者たちだと言うことだ。この船にはそこそこたくさん、それこそ一ヶ月は中の人達が困らない食料があったようだ。
 そのデータもあったからそれは確実だろう。けどその一ヶ月は持つはずだった食料がいつなくなったのか……それもある程度は彼らの行動からわかる。
 
「なんでもうねえんだよ!!」
 
 そんな声が残されてて、艦内で食料の争奪戦とか起きてるからね。彼らには協調性なんてものはないし、自分さえ良ければ……という奴らの見本市である。なので一ヶ月の食料はなんと一週間でなくなってた。
 
 犯罪者たちだけでいさせると自制心ってやつが全く働かいらしい。なので別に事故が起こったとか、外からの侵略者によって皆殺しにされた……とかでは彼らの最後はない。
 
 もっと単純だ。バカバカしいとも言えるだろう。ただ単に彼らは食べるものがなくなって争って、そして全員で殺し合って死んでいった。
 
「こうやって見ると、こんな奴らをよく神の供物にしたよね」
 
 普通はそれこそ神への供物ってもっと徳の高いものじゃない? それこそ巫女とかをやってたじゃん。私の知識でいうならば、それこそ子供とか処女の女性とか……そんなのに神聖さを見出して、これなら神様も喜ぶだろう――という狙いがあったはず。
 
 けどこいつらの場合、ただの厄介払いとしか思えない。てかコイツラはただの未知への最初の犠牲でしかないんだろう。この船のデータは世界の拠点へと送られてるわけで、つまりはこの船がどういうルートをたどったのかは、それはこの世界の人達もわかったはずだ。
 だから次にはそれを参考にすることができる。もしかしたらこの船に乗せた犯罪者たちには都合よく、新たな世界の発見をしたら刑をなかったことに……とかの取引とかあったのかもね。
 
 まあけど、この船には不思議な信号を出す機能があって、きっとそれが神かなにかと更新を試みてたみたいだ。だから神への供物というのもあながち間違いではなかったかもしれない。そしてそれに反応したのが、神ではなく、メタリファーだった?

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第四話part2

2024-07-25 06:14:17 | 日記
「またか……」
 
 野々野足軽の頭にはピリピリとした反応があった。これは数か月前から実は野々野足軽にあった感覚だ。実際、最初のころはそれが何なのかわかんなかった。
 ただ時々『声』が聞こえてた。それは苦しがってたり、不安がってたり、時にはうれしい喚起の気持ちの声とかもあった。それを野々野足軽はどう思ってたのかというと……
 
『また、新たな力に目覚めてしまったか……』
 
 ――とかそんな風にくらいにしか思ってなかった。だって色々な力を使える野々野足軽である。ある日突然、新たな力が発現したと思っても仕方ないだろう。
 でもそれは本当に散発的で、そして実は野々野足軽の意思ではなかった。だから――
 
『あれ? これは変だな?』
 
 ――とかおもってたのだ。でもそこまで害はなかった。そうこうしてる間に、時々夢に見知らぬ人の視界が映る様になった。けどそれを見た時だって野々野足軽は――
 
『今度は予知夢か。超能力者っぽいな』
 
 ――とか思ってた。でもなんかおかしいぞ……と思ってもきてた。何回も見てたそれは……別に何か特別な事が起こることはなかったからだ。予知夢というか……どっちかというと誰かの日常を見てる様な……まあ時には何やらアウトローな奴らの日常を見たこともあった。
 腕やら顔にタトゥーを入れまくって腰には無造作に入れた拳銃。そして集まって怪しげな薬を使ってるような……そんな日常を見たこともあった。
 
 それがなんなのかわかってなかったが、次第に強くなっていくピリピリとした感覚。そしてある時、苦しいそうな声と共に、何かが割れるような感覚とそこからあふれ出る力を感じた野々野足軽。
 なにかまずいことが起こると思った野々野足軽は授業中だったけど、トイレといって教室を抜け出して感覚に従って飛んだ。
 
 それによって最初の目覚めの……その暴走によって無暗に殺される命を救った。けどそれからどうしていいのかはわからなかった。だって力は目覚めてしまった。
 そしてそれを沢山の人が目撃してる。さらに言うと、もしもその当事者を連れ出したとしても、野々野足軽には責任なんて取れなかった。なにせ野々野足軽はただの学生だからだ。
 
 ただなんとか事態を人知れず収拾させて、遠視で監視するくらいしかできない。でもそんな事をやってるときにも新たなピリピリとした感覚はきてて、次々と世界では力の目覚めが起き始める。
 
 それに対応できるのは野々野足軽だけだった。だからここ最近、野々野足軽はとても忙しく世界中を飛び回ってた。学校が夏休みに入った事は幸運だったといえる。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 31

2024-07-25 06:09:01 | 日記
 これだけの船を罪人にあてがうか? と思うだろう。実際私もそうだ。だってこんな最先端みたいな船を罪人が使うなんてよっぽどのことがないとないだろう。
 けどどうやらよっぽどの事をやるために彼らはこの船に乗せられたみたいだ。そもそもがこの船……舵とかそこら辺全くなかった。コクピットにアイたちは行ったが、そこにあったのは椅子とモニターくらいだ。あれではブリッジというよりも、教室というか? 大学の講義室みたいな? まあ私の中の記憶なんてあいまいだからはっきりと言えないが、少なくとも船のブリッジって感じではなかった。
 
 この船はある意味で彼らにとっては牢獄だった。最先端の豪華な牢獄だ。それを最初は罪人たちは楽しんでた。なにせここに乗せられたのは全て罪人だ。
 それも極一級と呼ばれる死刑なんて生ぬるい、死なないように拷問をし続けられるという刑に処された者たちだった。そんな奴らにただでこんな船を渡すわけはない。
 下手に予定外の事をされないようにこの船はどうやら船事態にブリッジはなく、完全に外部操縦か、組み込んであってAIでの操作しか受け付けないみたいだ。
 普通なら監察官とか……そんな管理する側をおかないなんてわけはない。だって犯罪者たちが固まってて、まともに生活できるか? と言われたらできないだろう。
 
 軽犯罪をただなんとなくやってしまいました! みたいな人達なら普通に生活を出来ただろう。けどこの船に放り込まれたのは極一級犯罪者たちだ。
 嬉々として大量殺人をして、嬉々として女をなぶり殺しにして、嬉々として他人の財産を強奪する奴らしかいなかった。
 
 じゃあなぜそんな奴らをこの船に乗せたのか……だ。
 
『この船は、実験台だった?』
「そうみたいだね」
 
 最初に言った、この船事態が牢獄とはそういう事だ。そして、犯罪者しかな乗せなかったのは、この船が無事に戻ることはないとわかってたから。随分高価な実験だが、それをやる価値はきっとあったんだろう。
 この犯罪者たちには開示されてなかった情報……その本当の目的……それも私は……G-01が見つけてくれた。定期的にだけど、この船は元の世界と通信を行ってたわけで、その記録ももちろんだけど残ってた。
 だからその目的もわかったのだ。罪人の船を世界の外へと送り出す目的。それは……
 
「彼らは貢物です。神へと上奏するための供物だったようですね」
 
 だからこそ、帰ることなんて最初から想定なんてされてなかった。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 30

2024-07-24 06:00:01 | 日記
 ザザーーザザーー
 
 そんな雑音が聞こえてたきた。そして次の瞬間――
 
「はは、ほら! どうだ!」
「もう~やめてよ~」
 
 ――イチャイチャイチャイチャといきなり映像として映し出される男女の営み。私はとりあえず冷静に、冷静にその映像を閉じた。
 
「まあ……ね。まあこういう行為だってしてるよね」
 
 おかしなことじゃない。なにせここは世界のように広いわけじゃない。ストレスとか発散するとなったら……ね。こういう事をするのも仕方ないでしょう。私はそういう事にちゃんと理解がある女である。
 それに……どんなプレイをしてるのか興味がないわけでも……私は呼吸を整えたし、もう一回再生をしようと思った。けどそのときだ。
 
『どうでしたか?』
「ふひゃあああああ!?」
 
 いきなり聞こえてたきたアイの声に私はびっくりした。別にこれは必要な事だからやましい事はないんだけど……なんか隠した。
 
『G-01の性能なら、対応してない記録も確認できたはずです』
「そ、そうね」
『なにか気になることは?』
「その、内容……かな?」
『なるほど、気になることがあったという事ね。それは一体どんなのでょう?』
 
 うぐ……思わず内容とか言ってしまったが、アイになんて説明すれば?
 だって私が思わず言った内容って……どんなプレイとかだし流石にそれは……言えないというか、言いたくないというか? このままだとやばい。私は急いでG-01が取り込んだ記録デバイスの映像を早送りで確認することにした。
 それは2倍速とか4倍速とか、そんなちゃっちい速度じゃない。15倍速である。そんなので内容がわかるのか? と思うだろう。わたしも思った。てかいきなりその速度になったからびっくりした。きっとG-01が私の思いを汲んでくれたんだろう。
 でもなんと、理解できた。再生はじめこそ、早送り特有の甲高い音にしか言葉だって聞こえなかった。映像だって、ただ視覚でみるだけじゃあ、なにがなんだかわからないだろう。
 けど私にはわかったのだ。きっと拡張された脳だから理解できたんだろう。そう思う。普通の人がこれをみてもなにがなんだか……ってことになるだろうけど、私にはこの高速再生でも問題なんてなかった。
 
 そしてこのこの記録デバイスにはこの船の人たちの映像やらなんやらが収められてた。けどそれはここにいた人たちが撮ってたわけじゃないようだ。きっとこの船にはカメラがあったんだろう。
 そのカメラの映像……ということみたいだ。そのカメラはかなりたくさんあったようだということもわかった。それこそプライバシーに配慮してないようなところにもカメラはあったみたいだ。
 最初の情事の映像があった時から、それはわかってただろう。それからなんとなくわかったけど、この船にいる人たちはどうやら、罪人だったみたいだ。