UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 433P

2024-04-23 23:40:05 | 日記
「まずはやってみる!」
 
 そういって草陰草案は自身の力の起点になるその石を両手で包み込んで祈る。その小さく黄色い石が強く光り輝く……なんてことにはなってないが、草陰草案を中心にして、風が吹いてる。それははっきりとわかった。それになんかいい匂いがする……とかも周囲の男どもは思ってた。
 
「いけ」
 
 草陰草案は閉じてた目を開けて、そして右手を前に出す。すると一気に風がブワッと手を出した方へと強く吹く。
 
「なんだ?」
「っつ……」
 
 前に展開してる警官隊達も驚いてる。この力の作用には草陰草案の心が反映されてた。なにせ今まではこんな風に使ったことはない。けどやるしかなくて、草陰草案はちゃんと力を感じて、そして周囲に満ちた事がわかった。けど同時に、この異常を引き起こしてる何かの力……それも感じることが出来たんだ。前方の方からもわっと迫ってくるようなその力……そしてそれはもう今まさに警官隊へと届きそうだっだ。実際もしかしたらこの草陰草案の力の風が流れる前には意識が飛びそうになってた警官の人もいたんじゃないだろうか? 本当なら草陰草案はこの風をキラキラとしたりして、まさに「癒しの風」みたいな風にならないかな? とか考えてた。まるで粉雪が降ってくるように……この力を降り注ぎおかしくなった人たちを正気に戻す。
 それが出来たら、きっとまた一段と草陰草案は尊敬やら敬愛やら……いろんな愛を集めることが出来るだろうと考えた。それに動画映えだっていい。きっと『奇跡』と言われただろう。でもそんな得する考えをしてる場合じゃなかった。だからこそ、ただ力を込めた風として吹かした。それによってあとちょっとで盾を構えてる警官隊の人たちに触れようとしてた向こうの力を流すことが出来た。
 
(あぶな……想定とは違うけど……とりあえずこのまま私の力を伝える!)
 
 強風が吹いて警官隊を通り抜け、そして異常者となってる人たちの所まで届く。そして一気に濃ゆかったの力を流す。それによって大半のふらふらと歩いてる人たちの動きが停止する。
 
「よし!」
 
 草陰草案は手ごたえを感じる。向こうの力を押しのけて、草陰草案の力が周囲に満ちる。それによってきっと徐々に草陰草案の力がおかしくなってしまってる人達に浸透していくはずだ。そしてきっと「正気に戻れ」とか祈ってるともとに戻るはず……と草陰草案は思った。 
 なにせ向こうの力を押しのけることが出来たのだ。ならば、体内にあるであろう力を草陰草案の力で押し出せば……
 
(きっと正気に戻るはず)
 
 そう考えてる草陰草案。けど実は、草陰草案には体内にあるはずの向こうの力……までは感じることはできてなかった。けどそれでも問題ない……そう思ってたんだ。なにせこの力はこれまでも草陰草案に応えてくれてた。そして苦しそうな人たちを救ってきた力だから……

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1072

2024-04-23 23:34:15 | 日記
「う……ん」
「大丈夫、アイさん?」
「大丈夫であるかアイ殿?」
「……そうですか……なるほど……大丈夫です。そして……もうきっと大丈夫です」
 
 私は上半身を起こしつつそう言います。まずは皆さんの顔を見回した後に空へと目を向けました。そして状況を理解……いえ、ダウンロードしました。でも私は一瞬で全てを理解しましたが、眼の前の方々はそうじゃないらしいですね。
 
「えっと……アイさん?」
 
 私はそんな風に心配してくれるネナンちゃんをナデナデするために引き寄せました。ちょっと関節とかからギギギと異音がしますが……この程度は問題なんて無い。なにせ……です。どうやら彼女がちゃんと気を利かせてくれたらしい。私には今、潤沢なエネルギーがあります。すぐに修復できます。私に強制的に譲渡されてたこの世界の力……それを十分な量、ユグドラシルシステムで変換して渡されたみたいです。それを修復に回せばこの辛さも……
 
「理解して無いようですね。大丈夫、今世界はきちんとした手順を踏ん出るのです」
「アイ殿、きちんとした手順とはどういう事だろうか? この現象は一体?」
 
 王様がそう言ってきます。実際わからないでしょうね。きちんとこのシステムを知ってたのはきっと教会だけ……それもきっとトップだけでしょう。いえ、教会さえ、失伝してた可能性はあります。
 
 なにせこれは世界の情報を読み取って解析してたことで見えてきた事。勿論この世界にちゃんとヒントはあったようですけど……それでもたどり着いた人はいなかったでしょうし、それに……
 
(そもそもが辿り着くことはなんてもう不可能だった)
 
 そういう事になります。なにせ多くの町はすでに失われてるのですから。その時点ですでに……でも必要なプロセスをあの子は無理矢理再現して発動しているようです。ここまで出来るようになってるとは……頭良くないと思ってましたけど、そうでもなかったみたいですね。
 脳の拡張のおかげでしょうか? いえアレは記憶力とかメモリ的な物のことで、元来の頭の良さには起因しないはずだったような? それを考えると実はあの子が私が思ってたよりもずっと賢かった……ということになります。
 
 私が不要……とか言われてるようでちょっと不快ですが、成長が嬉しくもあるのはまた事実。とりあえず私は自分が把握できてる事をここにいる皆さんに説明しましょう。