origenesの日記

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パーシー・グレインジャー

2008-05-01 22:56:00 | Weblog
オーストラリア出身のピアニストとして有名だが、同時にイギリス・アイルランドを始めとする民族音楽の採集を行った作曲家でもあった。バルトークと同時代人であり、バルトーク自身もグレインジャーのことを気にかけていたという。この2人は些細なことで論争になり、結局わかりあうことはなかったようだが。
バルトークは民族音楽をプリミティブなものと考え、ロマン派を乗り越えるために民族音楽のプリミティブさに立ち戻ることが必要だと考えた。グレインジャーはバルトークほどにはロマン派の批判者ではなく(彼はショパンを弾くピアニストでもあったから)、本人は民族音楽の純粋性に魅せられていたようだ。
http://www.youtube.com/watch?v=B5d53hnXvmA&feature=related
"Maguire's Kick"というアイルランド民謡を弾くグレインジャー。

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