本書で言及されている作曲家は9人。
不協和音の作曲家カール・ダグラス、パーシー・グレインジャー、賛美歌を取り入れたヘンリー・カウエル、メキシコのロルカ的なシルベストレ・レブエルタス、ピート・シーガーの親戚であるルース・クロフォード・シーガー、自作楽器のカリスマであるハリー・パーチ、小説家としても有名なポール・ボウルズ、言わずと知れたジョン・ケージ、ジャワ・バリ島のガムランを取り入れたルー・ハリソン。
カール・ダグラスは不協和音によって「崇高」の概念を音楽に取り入れた。「崇高」はバークやカントの美学におけるキーワードであり、リオタールは「崇高」を美に代わる新たな基準としてポストモダン美術のキーワードとした。ダグラスは美術において重要であった「崇高」を音楽において表現しようとしたのである。
ケージは若い頃にウィリアム・ジェームズから影響を受けた。全体を統一的に構成するのではなく、モザイクのように部分部分を重視するというケージの思想はジェームズから来ている。ケージはジェームズを媒介にして禅を理解しようとしたのかもしれない。
不協和音の作曲家カール・ダグラス、パーシー・グレインジャー、賛美歌を取り入れたヘンリー・カウエル、メキシコのロルカ的なシルベストレ・レブエルタス、ピート・シーガーの親戚であるルース・クロフォード・シーガー、自作楽器のカリスマであるハリー・パーチ、小説家としても有名なポール・ボウルズ、言わずと知れたジョン・ケージ、ジャワ・バリ島のガムランを取り入れたルー・ハリソン。
カール・ダグラスは不協和音によって「崇高」の概念を音楽に取り入れた。「崇高」はバークやカントの美学におけるキーワードであり、リオタールは「崇高」を美に代わる新たな基準としてポストモダン美術のキーワードとした。ダグラスは美術において重要であった「崇高」を音楽において表現しようとしたのである。
ケージは若い頃にウィリアム・ジェームズから影響を受けた。全体を統一的に構成するのではなく、モザイクのように部分部分を重視するというケージの思想はジェームズから来ている。ケージはジェームズを媒介にして禅を理解しようとしたのかもしれない。