origenesの日記

読書感想文を淡々と書いていきます。

アンジェイ・ワイダの『悪霊』

2008-11-27 00:18:45 | Weblog
ワイダはポーランド出身で、『灰とダイアモンド』の監督として有名である。大学の図書館では彼が監督した『悪霊』のVHSが置いてあり、気になってはいたのだが、結局見ることはなかった。1988年に公開されたこの映画は、ピョートル・ヴェルホンスキーやニコライ・スタヴローキンではなく、無神論の集団に粛清されるシャートフを主人公にしているという。この小説は実際に無神論者が殺害されたネチャーエフ事件をもとにしているので、この小説におけるネチャーエフ事件的なものをクローズアップすれば、シャートフを主人公の一人と呼ぶことも可能であろう。

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