雪虫 日誌

雪虫大好き人間の生活日誌

自然の話題やカメラの話題などを取り上げます

第一分冊読破

2008年02月01日 | ファーブル昆虫記
通勤読書 ファーブル昆虫記第一分冊 読み終わりました。

第一分冊はスカラベのお話が三章とハチの話が十九章でほとんどがハチの話でした。

やはり、一番感じたのがファーブルの観察力がすごいということですね。
様々な実験をして観察する。それでその行動に対して、推論をする。これはすごいことですね。
たとえばツチスガリは甲虫類を一刺して、甲虫を不動のものにしてしまう。でも、アナバチはバッタ類を三回刺す。この違いはどうやら神経の構造にあるようだ、と推測しています。甲虫類の神経節は第一神経節から第三神経節まで比較的近い場所にある。そのためそれらの神経節付近を一刺しすれば甲虫類は不動の状態になるわけです。しかしバッタ類は第一神経節から第三神経節まで離れた場所にあるため、各神経節を1回ずつ刺さねばならないようです。
そこまで考えつくところが、とてもすごいですよ。

第十四章では
==========ここから引用==========
海抜約1800メートル、そのヴァントゥ山の頂で、私が昆虫学上どんな恵まれた運に恵まれたか、さっき述べておいた。こんなめぐりあわせが一貫した研究を許すくらい頻繁に現れたらかなりの結果を出せようが、不幸にも私の観察は一例だけだ。そしてそんなことがまたあろうとは到底私には望めないことだ。だから私はこの観察には憶測しか築いていけない。私の「そうらしい」を「そうだ」に変えるのは、将来の観察者の仕事だ。
==========ここまで引用==========
とあります。昆虫の行動の不思議をある程度解明して築いて行くことが、必要なんですね。そして、将来の研究の礎になるような観察が必要なんだ!と考えさせられました。

今年は雪虫撮影を頑張ろうと思います。そしてファーブルの目のような観察眼をもちたいですね。

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写真は今朝の夜明けです。部屋の中からの撮影でした。

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