オペラ座の怪人な日々

オペラ座の怪人とドールハウス作りにはまっているミミルのページです。

オペラ座の怪人コンサート@ソウル(感想・後編)

2018-05-29 13:14:10 | オペラ座の怪人
オペラ座の怪人コンサート、いよいよ2幕です。
コンサートではありますが、ミュージカルの舞台と同じく、シャンデリアが落ちるシーンで1幕が終わりとなり、
2幕はオケによるアントラクトから開始です。

そのあとは、マスカレード!
マスカレードのとき、女性のメインキャストの方々は(たぶん)メグ以外はお色直しをして、別のドレスで登場です。
カルロッタは赤で、クリスはブルー系だったかな?(ちょっと記憶があいまい)、マダムは黒で色は同じですが、先ほどとは違うドレスです。メグは白いドレスで、1幕と同じだったように見えました。
さて、ミュージカルではもっとも絢爛豪華なシーンですが、
このコンサートでは、コーラス隊の方々が黒いシンプルないでたちなので、とっても地味な演出でした。
しかし、私は勝手に、生オケと生歌の迫力に、ロンドン25のあの人が多すぎるゴージャスなステージ映像を重ねていました。
もうね、私くらいになると、目を閉じるまでもなく、目を開けていても、あの映像を目の前によみがえらせることができるのです。
(もはや幻覚??)
なので、目の前のコンサートの舞台は地味でも、とっても楽しむことができました。

Why so silent? でラミン登場ですが、ここももちろんレッドデスの仮装はなし。
もし仮装して出てきたら、それはそれで、とんでもないサプライズでしたが(^^;;
たしか、小道具の楽譜は持っていたような気がします・・・。

で、支配人のオフィスのシーンもあって、
その後はドンファンの稽古・・・
と思ったら!まさかのカット!
えーー。
ここは、劇団四季のCDでもカットされているし、世界のCDでもほとんど収録されていないのですが、
なぜここまで迫害されているのでしょうか?
私は、このシーン結構好きです。ベテランのピアンジさんが歌えないほどの難曲を作ってしまうファントムの才能を見せつけられるシーンです。
劇団四季のサイトか何かで見た解説で、このドンファンの曲はこの作品の設定となっている時代にはまだなかった技法で作られていた、
という話を見たとき、ALWってやっぱりすげー!って唸ってしまいました。
ということで、個人的には重要だと思っているシーンなのですが、
今回もカットされていて残念でした。
というのも、今回のコンサートでは、それ以外の部分は割と忠実にセリフ部分もきちんと再現されていたからです。
(マスカレードの後、ラウルがマダムにファントムの正体を教えろ、と迫るところとかもありました)
そうそう、前半の感想に書くのを忘れていたんですが、
イル・ムートのバレエの曲もしっかりオケが演奏していて、
(もちろんバレリーナはなし)、え?ちょっと退屈なんだけど・・・、ってなったんですよ。
バレエもなく、ただ曲が演奏されただけなので。しかも、ブケーさんの死体もなしなんだけど、
みんなはキャーキャー言って、支配人が「単なる事故ですから!」って現れる、みたいな。
このコンサートを見に来た人で、オペラ座の怪人のミュージカルを見たことないような人は多分いないとは思うんですけど、
もし仮に初めての人がいたら、完全にあそこは何が起こったかわからなかったと思いますよ(笑)
で、私としては、バレリーナなしであの曲をやるくらいなら、ドンファンの稽古やればいいのに、と思ってしまうわけです。
あの自動ピアノを用意するのが大変なのかな?
いやいや、コンサートなら、そんなの用意しないでも、オケがやればいいですよね?
あのシーンがカットされた理由をご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてくださいませ。

で、支配人のオフィスからいきなり墓場なんですけどね。
クリスのソロ、Wishing you were somehow here again。
私は、昨年の4starsでシエラが歌ったときも泣いてしまったんですけどね、
今回のアナも素晴らしくて、もちろん泣きました!
いやー、ここからあとはファントムさまも出ずっぱりだし、いよいよ盛り上がってまいりますよ〜
wandering childでラミン登場。
待ってました!
そこからの墓場三重唱も圧巻!
正直、このあたりから若干記憶も怪しいです、興奮しすぎていたので。
あー、なんで肝心のところでこうなっちゃうのか。
だから1回しか見ないのって嫌なんですよね。
1回しか見られないの、本当に怖いです。複数回見ないと安心できない。
でも、まあ、今回は日程的に仕方なかったですが、許されることならあと12回くらい見たかったです!!
(そもそもそんなにやってないから!)
ていうか、DVD化を強く希望します!!
韓国のエライ方、お願いします!(土下座)絶対に買いますから。

そういや、火の玉はなかったですが、ラミンのおそろしボイスは迫力あるから問題なし。

そして、point of no return
あー、もうこんなとこまで来ちゃったよ、っていつもこの曲が始まる時に思います。
今回のラミンは、あれ?普通の英語の発音だ!
ロンドン25のとき、めっちゃねちっこく、まるでスペイン語のような巻き舌とかで歌っていたのに、
今回はコンサートだからか、普通にキレイな英語の発音で歌っておられました。
黒マントとかの衣装ももちろんなしですが、
結構アナとの絡みの演技はあって、わりと官能的でした。きゃー!
あー、本当に幸せすぎます。こんなの生歌で聴けるなんて。

そして、私が大好きなプロポーズシーン。
いつも、「とにかく最後まで歌わせてあげてー!」って思うところ。
日本語で言うと、「クリスティーヌ、君がすべ・・・・」ってとこですね。
「ノーーーーーーーーー!」ってとこは、仮面を剥がすフリみたいなのはしていましたね。
それにしても、ここのところも本当にラミンの声は素晴らしいです。
down once moreもファントムの悲痛な魂の叫びっていう感じで好きなのですが、
今回、ラミンの生声で「why!!??」って聴けて嬉しかったです。
あそこは、日本語だと「なぜ」とかって言ってるのだと思いますが、
ちょっと迫力不足なんですよね。
ラミンのwhy?が迫力あって、好きなんです。

で、隠れ家についてからは、怒涛のようでした。
オケの音もものすごい迫力だし、3人の歌声も圧巻です。
キスシーンもありました!きゃー!
ラストのラミンの「leave me!!!!」とか、ものすごい絶叫で、圧倒されました。
ロンドン25のときの絶叫ぶりもすごかったけど、今回はやはり生で聴いたので、
もう震えが来ちゃうほどの迫力で・・・。
あんなに激しく叫んでノド傷めないのかな?さすがはプロです。
私は野球の応援ちょっとしただけで、翌日声がガラガラになってしまうけどな( ´ ・ω・ ` )←酒ヤケ?
欲を言えば、小道具として猿ゴール(猿のオルゴール)が登場してたら、もっとヤバイことになったと思います。
なんだったら、うちの子お貸ししたのに(-´∀`-)
お好きなほうを(笑)


ラミンの「クリスティーヌ、アイ・ラブ・ユー・・・」とか、生で聴けるなんて、
ほんとヤバイ!!としか思えませんでした。(語彙力が・・・)
欲を言えばね、ほんとに私の私利私欲(?)なんですけど、
マスクしてたらね、もっとね、たかぶったとは思うんですけどね。
でも、いいんです。そんな贅沢言いません!
ロンドン25のときのあのシーンは本当に演じている本人たちもすっごい入れ込みようでしたもんね。
シエラのぶちゃいくなあの泣き顔、本当に大好き。
まあ、今回はコンサートなので、アナはそこまでの演技はしていませんでした。
ラミンも泣いてはいなかったし。
そして、 It's over now the music of the night・・・
もう、私は心の中で「いやー!終わらないで!永遠に終わらないで!」と叫び続けていました。


もう最後は号泣しすぎて、何が何だかわからん、って状態でしたが、
とにかくこのステージを見に来ることができて本当に良かったと思います。
一緒にソウルまで来てくれた夫よ、ありがとう。
(離れた席で観賞だったけど)
ちなみに、夫にはロンドン25の映像は2回ほど見せたことがありますが、
ラミンの生歌は迫力が違った!と申しておりました。
全くミュージカルとかとは縁遠い人なんですけど、
最近は私が無理やり聴かせたり、劇団四季に連れて行ったりしているので、ちょっとずつ親しみを持ってきたみたいです。
夫にどの曲が一番良かった?と聞いたところ、「ポイント・オブ・ノー・リターン!」と返ってきました。
おお!おぬし、なかなかやりおるな。
私は、2、3回目では、まだPONRのよさには気づけていなかったので、
もしかしたら夫の方が素養があるかも(笑)

最後のカテコでは全員勢ぞろいでしたが、
1回くらいでさっと引っ込んでしまって、日本の劇団四季のように
観客もしつこく拍手をすることもありませんでした。海外ってこんなもんなんですかね?
特に記念公演的な挨拶とかもなく、サクっと終わってしまいました。
でも、全客席から即スタオベが起きていて、会場の熱はかなりのものだったと思います。
それに、日本ではここまでではないかな、と思ったのが、
「ヒュー!ヒュー!」みたいな掛け声がすごいこと。
私の前の列の若い女性たちも、ものすごい勢いでひゅーひゅー言ってました。
(韓国はアイドルとかもすごいし、みんなこういう声を出し慣れているのかな?)
私は、あのヒューヒューというのが、どういうふうに発声すればいいのか分からなくて、できません(-_-;)
なので、ただひたすら拍手するだけだったのですが・・・、
主役のラミンが最後に登場したときは、やっぱり気持ちがたかぶっていたのでしょうね。
無意識に「ギャー!!!」って叫んでて、お隣の見知らぬ韓国人男性に引かれていたようでした。
人間、こういうときって、本当に無意識に声がでちゃうんですね。
しかも、「キャー!」とかってかわいいもんじゃなくて、
私の叫びはまさしく「ギャーー!!」だったと思います。
自分でもびっくり(@_@)
ちなみに、ラミンは袖にはけていくとき、あまり手を振ったりはしていなかったな。

その後、イグジットも終わって、他のお客さんたちが帰り始めても、
私は数分間は腰が抜けて立てずに、ずっと嗚咽しておりました、はい。
どうでもいいことですが、
イグジット(いわゆる追い出し?)って私は必ず聴くようにしていて、生オケなら絶対に演奏終了時に拍手します。
時間の制約がある方は仕方ないのかもしれないですが、そうでない限り、あれを聴かないで帰ってしまうのはもったいないですよねー。



そういえば、忘れていましたが、面白いシーンがありました。
ドンファンの本番が始まる前に、警官隊が警備を固めるシーン、
「セキュア!」「セキュア!」「セキュア!」って客席後部から聞こえるやつ。
あのときに、それまで英語だったのに、急に「なんとかにだ!」「なんとかにだ!」「なんとかにだ!」
(すみません、韓国語わからないので、適当です。)
って返しが韓国語だったんです。
そのときにはさすがに客席もざわめいて、笑い声が起こりました。
ご当地サービスのような演出だったんでしょうか?

とにかく、生きている間にこんなコンサートを見ることができて、本当に幸せでした。
もしかなうなら、あと12回見たいけどね。
日本でもぜひやってほしい、というか、もうミュージカルやっちゃいましょ、ラミン主演で来日公演。
でも・・・日本では劇団四季がやっているから来日公演は無理なんでしょうかね?
まずは、韓国のこのコンサート、映像化してください!
よろしくお願いします!

PS:どうして人って忘れてしまうのでしょう?
あんなにすばらしかったコンサートも日にちが経つにつれ、細かい点が思い出せなくなっていきます。
年のせい?
ああ、一度見たら、録画されたように後で思い出すことができる超記憶能力みたいなものが欲しいー!!

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