オペラ座の怪人な日々

オペラ座の怪人とドールハウス作りにはまっているミミルのページです。

JOJソロコンサートのリハーサル♪

2018-09-28 17:00:00 | その他
なんやかんやで今年いろいろとチケットを買ってしまったJOJですが、
ついにソロコンサートにやってまいりましたよ。
というか、最近、JOJのことばかり書いている気がします(^_^;)
だって、JOJ、しょっちゅう日本に来るんだもん。

ケンヒル版を見に行ったときの記事にも書いたと思いますが、
ケンヒル版の会場で、JOJのソロコンサートのチケットを売っていたんです。
私は、すでに9月23日のフルバンド公演のチケットを持っていたのですが、
同日昼の追加公演がピアノ伴奏のみで、セトリも違うというんですね。
しかも、フルバンド公演とピアノ公演の両方のチケットを持っている人は、
前日のリハーサルを見学できるという特典があるというじゃないですか。
あーあ、買っちゃいましたよ。
そりゃ、そんなイベントあるというなら、買っちゃいますよ。
あとね、セトリが違うとかも、ね。

そして、9月21日の夕方、まずはリハーサル見学会に行ってきました。
会場は当日と同じ大手町よみうりホールです。
あまり深く考えずに行きましたが、読売新聞の本社なんですね。
大好きな猫ピッチャーのミーちゃんの垂れ幕がかわいい!

でも、受付のところのGIANTSという文字には、・・・

それはさておき、リハーサル見学会の座席は自由席なので、
チケットを買うときに、お姉さんから、受付開始時間よりも少し早めにお越しになったほうがいいですよ、とアドバイスをいただきました。
で、16:30から受付開始のところ、15:50頃到着(仕事早引けしました)。
私の前にはすでに20名ほどの方が並ばれていました。
結局、最終的には100名ちょいくらいの人がいらしていたでしょうか。
私は21番目ということで、最前列には座れずに、2列目センターに陣取りました。
1時間ほどのイベントでしたが、前半30分がリハーサル、後半30分は質問タイム。
いやー、30分の質問タイムってけっこう長いですよね(笑)
客席に入れてもらったときには、すでにJOJとピアノのジョンさんとバンドはステージ上にいて、
歌ってらっしゃいました。
いやー、ちょっとね、リハーサルというよりも、けっこう何曲かちゃんと歌って聴かせてくれる感じだったんで、
感激でしたよ。
2列目だったので、喉が震えているところとかもよく見えて、ほんとにすごいなー、と感心してしまいました。
とはいえ、あくまでもリハーサルなので、ジョンさんと、ここがこうかな、とかそういう会話もしていて。
曲のラストを2パターン歌ってみて、観客に向かって、「どっちがいい?」とか聞いてきたり(^^♪
新曲だという「ナイン」のUnusual Wayも披露してくれました。
(ナインって昔映画館に見に行ったけど、曲全然覚えてませんでした(^_^;))
いやー、とても贅沢な時間でしたねー。
そういえば、サンダーボールを歌ってたんですけど、JOJが歌いながら左右に手を振るのに合わせて、観客のみなさんも手を振っていて。
ずーっと振ってる人もいて、JOJが、「もういいよ!」的なこと言っていた一幕とかは、なんだかほっこりしました。
JOJとファンの方々とのアットホームな距離感がステキでした(-´∀`-)

で、歌は30分ほどで終わり(もっと聴かせてーーー、という気持ちになりました、やっぱり)、
残りの30分は質問タイムですが、
みなさんいい質問をされていて、JOJもまじめに答えたり、おちゃらけたり、
ジョンさんと冗談を言い合ったりとか、質問者に逆質問したりして、
とーっても充実した時間でした。
質問の一例としては、
新アルバムスポットライトの中でオススメの曲は何ですか?とか。
これには、美女と野獣のEvermoreのほか、まだレーコディングしてないけど、と前置きしつつ、
映画グレーテストショーマンのfrom now onを挙げていました。
これは、今回のコンサートでは歌ってくれませんでしたが、ほんとに楽しみで早く聴きたいです。
ラミンのネット配信限定のものも大好きですが、ぜひともJOJのバージョン、生で聴いてみたいものです。
これはもしかして、来年1月のボイス・オブ・ウエストエンドで歌ったりするのでしょうかね?
チラシにグレーテストショーマンの曲も!みたいに書いてあったので、期待しちゃいますね。

あとは、ケンヒル版を演じる上で難しかったところはどこですか?とか、ケンヒル版を演じたことで何か変わりましたか?とか。
このときに、「東京でやるっていうから、台本も読まずに即答したけど、後で台本見て出番の少なさに驚いたよ!」って話をしてたのだと思います。
ちなみに、難しかったところは、
墓場のシーンで、墓石の裏に隠れながら、ムリな姿勢で指揮者の映像を見ながらwhile floating high aboveを歌うところだそうです(^_^;)
あのとき、ずっと墓石の裏にいたのか!
あとは、ラグビーの話とか、逆質問してお客さんをドキドキさせすぎたり、とか、公道でのマリオカート(マリカー)には乗りましたか、とか。
マリオカートについては、いつか家族と乗りたいけど、危なそうだから、引退したときかな、とか言ってましたよ。
本当に危ないから、やめたほうがいいと思う~とか考えてたんですけど、
そうこうしているうちに、マリカーは任天堂に敗訴したようなので、今後はもう乗りたくても乗れないのでしょうね(^_^;)

とまあ、歌あり、おしゃべりありで、ほんとに楽しいひとときでした。
無料でこんなイベント、ありがとうございます。
JOJったら、いつものごとく告知ばっかりしてたけどね!
そして、このときにJOJによってかけられた催眠術(?)によって、
私はファントムの歌声に操られるクリスティーヌよろしく、
それまでガマンしようと思っていたボイス・オブ・ウエストエンドのチケットを買うことになるのでした、、、( ´﹀` )

なんだかリハ見だけで長くなってしまったので、本編については別記事にいたします(*^▽^)ノ

ケン・ヒル版「オペラ座の怪人」とは・・・

2018-09-19 17:00:00 | オペラ座の怪人
※ ケンヒル版「オペラ座の怪人」及びALW版等に関するネタバレを含みますので、
ご注意ください。

(この記事、もっと早く書こうと思っていたんですが、すっかり遅くなってしまいました(^_^;))

昨年、劇団四季の「オペラ座の怪人」(ALW版)にはまってから、
一度は見てみたいと思っていたケン・ヒル版、思ったより早く生で見るチャンスがやってきたのです。
しかも、ファントムはなんとジョン・オーウェン=ジョーンズ(JOJ)という!!

さて、いろいろと噂を聞いていたケンヒル版ですが、いざ見てみると、
楽しかったです(^^♪





まず、のっけから、クスクスしてしまうようなお芝居の内容にALW版にはない、アットホームさ(?)のようなものを感じました。
字幕を見ないとクスっとくるのが分からないシーンもありますが(こんなとき、もっと英語ができれば!!)、
動作や衣装などだけでも笑えるシーンも多く、こういう笑いって国境や文化を超えるんだな、と思ったりもしました。
客席の雰囲気も緊張して見ているのではなく、みなさんわりとリラックスされていて、くすくす、とか、あはは、とか、ちょっとくだけた雰囲気でしたね。
キャストさんたちが客席を通って出入りしたり、客席に降りてきてクリスを探したりするシーンは、やはり距離感が近くて、
これはALW版にはまったくない要素だな、と思いました。

個人的には、メフィストフェレス兼ペルシャ人の役の方が演技がとても面白かったし、
歌もお上手で気に入ってしまいました。
特に、終盤でのペルシャ人のナンバーはとても素敵な声で、素晴らしかったです。

ストーリーとしては、原作ともだいぶ違っているように思います。
まず人物の設定として、ラウルは子爵ではなく、支配人リシャールの息子です。
そして、メグは出てこなくて、代わりにちょっととぼけたバレリーナのジェムという娘が出てきます。
マダムジリーが役柄としては、一番原作の設定に近く、5番ボックス担当の客席係です。
ペルシャ人はペルシャ人なんでしょうけど、ダロガ(警察長官)ではなく、なんとファントムの弟という設定。(この設定が明かされるのは終盤ですが。)
クリスティーヌはまあ、クリスティーヌですね。
でも、お父さんは、バイオリン奏者ではなく、なぜかハープ奏者だとか。なぜ??

ストーリーについては、ピーター・ストレイカーがファントム役をやったときのCDにわりと詳細なあらすじがついているので、
そちらも予習していきました。

とにかく、ファントムとクリスティーヌ以外の人たちが主役、のようなお話です。
ALW版以上に、ファントムに関する描写は少なくて、ファントムには感情移入がしにくい作りとなっています。
このへんは、ファントムが大好きでたまらない私のような人間からすると、ちょっと物足りなさを感じてしまう所以かもしれません。
ファントムの出番も極めて少ないのですよね。
ケンヒル版では、わりと序盤にクリスティーヌが父の墓に行くシーンがあります。
そこで歌われる「While Floating High Above」は本作の代表曲ですが、
なんと、それを歌うファントム様のお姿は舞台上には見当たりません。
声しか聴こえないの。あれって、裏のほうで生で歌ってるんだよね??
2回とも、もしかしたらどこかにいるのではないかと思って、めっちゃキョロキョロ探してしまいました。
お声は聴くことができるのだけど、やはり歌っている姿も見たいというのが人情。
ここはつらかったです。
(ここは、後日、ご本人がコンサートのときにおっしゃっていたのですが、
墓石の影でずっと身を縮めて不自然な姿勢で指揮者の映像を見ながら歌っていて、
それがつらかったそうです。)

でも、そうやって、観る者をじらす、というか、クリスティーヌ同様に声の主への興味をかきたてられる、
早くお姿を見せて!というか、そういう感じでしょうか。
ちなみに、歌い終わると、ちょっと姿を現すのですが、
客席方向に逃げていくJOJファントムは、だいぶドスドスと走っておられました(笑)
かわいらしいなぁ。

全編が既存のオペラ曲を使用しているものなので、
楽曲に関しては非常に重厚感があり、ファウストの場面で本当にファウストの曲が歌われるというのも、いいですし、
それ以外にほ、ラストのモーツァルトの曲とかも、いい雰囲気だと思います。
その雰囲気に反して(?)、セリフのお芝居の部分はほんとに軽妙なノリで(ときとしてばかばかしい)、
音楽の重厚感とお芝居のそのノリとのギャップも面白い点です。
最大のギャップといえば、ラストでファントム&クリスティーヌと支配人たち6人組+司祭&酔っ払い女が一同に会している場面で、
まわりがドタバタしてるところで一人大真面目なファントムが「サイレンス!」と2、3回叫ぶのがたまりませんでした。
あー、これじゃ、泣けないわってなる。
ファントムの死に方自体はけっこうかわいそうなのに、まわりがドタバタしてるからつい笑っちゃって、
こんなに涙もろい私でもぜんぜん泣けないの。
原作でも涙を誘われた私ですが、この原作からよくこのミュージカル作ったなあ、と思ったりします。

ラストはファントムの自殺(自己犠牲)によって幕を閉じますが、
みんなすぐに歌いだして、何事もなかったかのように終わります。
ラスト、まったくもってあっけないです(^_^;)
ファントムもすぐに復活してきて、カテコではみんなと一緒に歌います。
このとき、びっくりしたのは、ファントムの特殊メイクはぺりっと剥がせるようになっているみたいで、
(昔の天地茂演じる明智小五郎の変装みたいなやつね)
カテコではファントムが後ろを向いて仮面をはずした顔を他の出演者に見せて「ひゃー」って驚かせますが、
くるっと客席側に振りかえると、特殊メイクはとれていて、普通のJOJのお顔なんです。
こういう演出は、素直に面白いな、と思いました。

あと、個人的に面白かったシーンは、カルロッタが声が出なくなってしまったので、
代わりにクリスティーヌがピットで歌い、マルガレーテを演じるカルロッタが舞台上で口パクするというもの。
口パクするカルロッタの動作とかたたずまいが面白いし、
本当にピットで歌うクリスティーヌがすごく近くにいるので大興奮。
クリスティーヌはわりと難しそうな曲が多かったですが、ヘレン・パワーズさんは、とてもきれいな声で、とてもお上手でした。

そのほか、若返ったファウストの衣装がもう出オチ感満載で笑えました。
あ、あとね、あそこも好き。
地下を探索しているうちに、なぜだかマダムジリーとリシャール支配人がいい仲になってるの。
キスしようとして、ラウルに「続きは後にしてくれ」みたいに突っ込まれるところ。
この展開はまったく予想してなかった(笑)

とにかく、クスクス、にやにやして見られるミュージカルというのは貴重な存在かもしれませんね。
そして、言うまでもないことですが、JOJの歌声も素晴らしかったですよ。
それに、ファントムの出番は少ないですが、終盤ようやく出てきてからのJOJの存在感はやはりさすがだなと感じました。
あんなドタバタ喜劇の中でシリアスな演技を通すのもすごい!

でもねー、でもね、もっともっとファントム様の歌声を聞きたいのです、私は。
2,3曲じゃちょっと物足りないです。
この点は、JOJ自身も後日のコンサートのリハーサル見学会のときにも言ってましたね。
「最初にケンヒル版の話が来た時に、日本でやるっていうから、台本も見ずに即決しちゃったんだけど・・・、
いざ台本見たら、自分の出番が少なくて驚いたよ!」みたいなことを。

そして、やっぱりALW版が好きなんです。
いくつかのバージョンの「オペラ座の怪人」を観たり、読んだりして、よくわかりました。
私がいちばん好きなのは、ALW版なんだってことが。
いつの日か、JOJにはALW版で来日してほしいものです。

とはいえ、ケン・ヒル版、とても楽しめました。
今回は2回見て、わりと満足しましたが、数年後に再来日したら、また見に行きたいと思います。
SDでも、みなさんとってもフレンドリーでした。
ありがとうございました。





それにしても、今回思ったのは、私的に、JOJさんってほんとにギャップ萌えの人だなあ、ということ。
見た目普通の外国のオッサン(失礼!)じゃないですか。
っていうか、今回、SDで私服姿を拝見したとき、
X-MENのTシャツに短パン、白いアディダスの帽子かぶって、リュックしょって、ヘッドホン首にかけてたんですけど、
私はこの人を家電量販店のゲーム売り場とかで見かけても、ただの観光客の外国人のオッサンとしか認識できない自信があります。
世界的ミュージカルスターだとはとても認識できないと思うのです。
(それを思うと、ミート&グリートのときは、少しキレイめの服装をしてくださっていたのかな、とか勝手に思ったりします。)
でも、ひとたびステージに立って歌い始めると、あんな、あんな、とんでもなく素晴らしいお声だなんて、
もう、反則でしょーーー。
このギャップがたまらんのですよ、マジで。
(この点、ラミンはそのへん歩いててもテレビで見た雰囲気そのままだったなあ・・・。)

さて、そんな魔力の持ち主、JOJのソロコンサートはいよいよ今週末です。
JOJが夢に出てくるほど楽しみにしている私がいます。

ケン・ヒル版「オペラ座の怪人」でJOJに会ってきた!

2018-09-11 17:00:00 | オペラ座の怪人
※ ケンヒル版のミュージカル「オペラ座の怪人」のネタバレを含みますので、
ご注意ください。

先日、シアターオーブにてケン・ヒル版の「オペラ座の怪人」を見てきました。
昨年、KAATでの劇団四季のオペラ座にはまってから、
いろいろと調べたオペラ座の怪人ですが、
ケンヒル版については、DVDは発売されていなくて、網羅できずにいました。
CDは買って持っていましたが。
そんな折、なんと、ケンヒル版がシアターオーブに来日するというので、
さっそく先行発売当日にチケットを購入いたしました。
そしたらね、席が最前列のセンター近くだったんですよ(^_^;)
自分でもビビりましたがね。
ってか、字幕見えないじゃん、と焦りましたわ。
ALW版だったら、字幕なんてなくてもいい、というか、むしろないほうが好都合ですけど、
ケンヒル版は、映像もまったく見たことないし、初見なので、内容分からないじゃないですか。
ケンヒル版は1回観れば気が済むかな、という気持ちだったので、
もう1回ちゃんと字幕が見える席で行く、って選択肢もこの時点ではありませんでした。
それに、誰が出るのか分からないのに、最前列でもなぁ、と。

しかし、数か月後にファントムのキャストが発表されてビックリ仰天でしたね。
なんと、JOJとは!
これはちょっと最前列嬉しいかも、と俄然テンションも上がりました。
ただ、それでも、1回行けばいいかな、という気持ちはそんなに変わらなかったんですが・・・。
(JOJはソロコンのチケットも買っていたというのもあります)
先日、最速先行で買った人が抽選の対象となるというミート&グリートとやらに当選したというメールが来たんです。
そいうや、買ったときはファントムが誰だかも分からないからあまり気にしてもいなかったけど、
そんなのあったな、と。
で、それが9月1日のマチネ終演後に集合となっていたので、
どうせ土曜日にシアターオーブまで行くのなら、チケット追加しちゃうか、という気持ちになって、
買ってしまいましたわ。
それに、JOJと会ったときに、まだ見ていない状態ではなんか申し訳ないかなという気持ちもあって。
もともと持っていたチケットは9月4日だったんです。
うーん、こうやって自分の意志とは別の力が働いてチケット追加していっちゃうことってあるんだよな~

ミート&グリートは、当日券売り場前に集合し、その後、客席を通って舞台に上がらせていただきました。
そこで、しばらくJOJと待つことに。
その間、舞台のセット(屋上のアポロン像がありました)やシャンデリアの様子などを撮影することができました。




舞台から客席を眺める機会ってふだんないので、ちょっと新鮮でした。
割とすぐにJOJは出てきました。
ジーンズにシャツというラフな格好でいらっしゃいました。
JOJが出てきたとき、もっと拍手とか盛り上がった感じで迎えればよかったと少し後悔しています。
他のお客さんたちも割と物静かでしたし。
もしかしたら、ですけど、
先行発売のときにはJOJと発表されていなかったから、
ここに当選してきている人は、特にJOJがものすごく好き、という方々ではなかったのかもしれません。
もちろん私みたいに、思わぬラッキー、みたいな方もいたでしょうけど。

まあ、それはさておき、静かな感じでミーグリは進んでいきました。
サインは事前にNGと言われておりましたので、
プログラムを手に持って、JOJさんとツーショット写真を撮らせていただき、
握手していただきました。
一言二言簡単な英語で言葉をかけましたが、こういうとき、もっと英語を勉強しておけば!って思いますよね。
そんなのすぐに忘れちゃうんですけど(笑)
ちなみに、写真を撮るとき、背中に手を回してくれたので、思ったより密着してちょっとドキドキしちゃいました(*^_^*)
ありがとう!JOJ!

JOJさんとアポロン像↓

今度はSDでチャンスがあったら、サインもらいたいな。

本編の感想は別記事にします(^^)/


原作を読んだ!そして、ケンヒル版を見た!

2018-09-03 17:00:00 | オペラ座書籍
※ ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」、ALW版及びケン・ヒル版ミュージカル「オペラ座の怪人」のネタバレを含みますので、ご注意ください。

昨年、KAATでの公演からハマってから抜け出せなくなったオペラ座の怪人ですが、
その直後に買って、少しだけ読んで頓挫していたガストン・ルルーの原作を読破しました!

途中までちょっと退屈でつらいところもあったけど、
再開してからはわりと一気に読み進められました。
全体として、けっこうおもしろかったです。

なぜ今さら原作を引っ張りだしてきたかというと、
ケン・ヒル版のオペラ座を観に行くにあたり、
JOJがテレビ番組で「原作を読んでおくともっと楽しめると思いますよ」的なことを言っていたので。
そしてまあ、ALW版とかよりも原作に近い、という触れ込みだったのでね、
一念発起して読みました。

で、まずケン・ヒル版に近いか、というと、私の印象としては、
けっこう違うんじゃないかな、と。
そもそも人物の設定がケン・ヒル版はけっこう大胆に変わっていますよね。
ラウルが子爵じゃなくて、支配人リシャールの息子だとか、
ペルシャ人がダロガじゃなくて、実はファントムの弟だとか。
原作では、ラウルはちゃんと子爵だし、兄のフィリップは伯爵です。
(まあ、この兄は、ALW版にも出てきませんけどね。)

まず、原作の感想ですけど、
ラウルの苦悩にかなりページが割かれていると思います。
恋に悩む乙女、じゃなくて青年ね!
ラウルはだいぶ感じやすい性格よね~
そして、そんなラウルを翻弄するクリスがけっこう悪女に見えるときがあります(笑)
ラウルが2か月後に南極探検に旅立つというので、それまでの期間限定でフィアンセごっこを提案してくるとか。
なかなか残酷な仕打ちじゃないですか、そんなの。
行くのやめる、ってことになったらどうするんじゃい。
それに、終盤までクリスが本当のことをまったく語らないんですよね。
そこにもイライラします。
終盤ではしおらしくしているけど、私は原作のクリスはあまり好きにはなれないかな~。

ファントムについても、それほど背景についての深い説明はないので、
そこまで感情移入をするほどでもないのですけど、
最後にペルシャ人(ダロガ)を頼って、最期の頼みをしにきたくだりは、
正直、涙を誘われました。
クリスとキスした話のところです。
あそこは、やはりALW版のあのシーン(もちろんロンドン25のラミンとシエラです!!)を思い出しながら、
本当に涙を流してしまいました。
あのときのファントムの気持ち、ミュージカル版ではファントムの演技から観客が推し量るわけですけど、
本人の口から語られることで、なるほど、やはりこういうことなんだな、というのがよく分かりました。
原作ではファントムは確かに死んだという扱いのようで、
死因ははっきりしませんけど(本人は恋煩い、というようなことを言っていた(^_^;))、
クリスたちにきちんと葬ってもらったというのは、せめてもの救いだったような気がします。
そこらへん、読後感としてすっきりしたものが得られます。
ALW版のラストは、ファントムは死んではいないですけど、
なんだかすっきりはしないですよね。
とても余韻はあるのですけど。
読み終わった(見終わった)あとのスッキリ感としては、どちらかというと私個人としては
ノートルダムの鐘に近い感じがします。

あと、ルルーは、けっこう比喩をつかった表現とかが巧みだと思いました。
ちょっと回りくどい感じがするところもあるけれども、
描写がうまくて、その場面のイメージが湧きやすいというか。
カルロッタの「ゲコッ」のくだりは、最初、本当にカエルが出てきたのかと思っていたので、笑えました。
ルルーには興味を持ったので、この後、ミステリーとして有名な「黄色い部屋の秘密」もちゃんと読みましたよ!

さて、これまでいくつかの映像化・舞台化作品を見てきましたが、
やはり個々のシーンやエピソード的なものが原作にいちばん近いのは、
ロン・チャニーが怪人を演じた1923年の無声映画版だと思います。
原作を読んでいるときは、概ねあの映画のシーンを思い浮かべていました。
マスカレードのシーンとか(レッドデスの姿はまさに!)、馬が出てくるところとか、
竹筒をつかってファントムが水に潜るところとか、ファントムがクリスにサソリを回すか、バッタを回すか迫るところとか。
先に映像を見たことがあったので、いい感じに読み進められました。
しかし、サソリを回すかバッタを回すか、ってところは、
原作でもなんでサソリなのかとか、そもそもそれらが何なのか(スイッチ的なもの?)も
別にそんなに詳しく説明されていなかったので、ふーん、という感じでしたが。
しかし、個々の場面はわりと原作に忠実に描いたと思われるロン・チャニー版であっても、
ファントムをモンスターとして描くものであったため(そもそもそいういう趣旨の映画だからね)、
ファントム(エリック)の人間らしい部分についてはまったく触れられていません。
そして、結末が相当違っていたのでビックリしました。
やはり、あの物語の肝は、最後の最後にクリスのキスによってファントムが人間の心を取り戻して、
自発的にクリスたちを解放することにあると思うのです。
なので、ロン・チャニー版のように、クリスが勝手に逃げ出し、
そして、最後ファントムが民衆に殺される、というのは違うと思うんですよね。
そうすると、なんだかんだ言って、ALW版がいちばん原作の良さを伝えているんじゃないですかね。

結局、そこに行きつくのよね~。
ケン・ヒル版が先に作られ、それにインスパイアされたというのはもちろん本当なんでしょうけど、
でも、この原作を昇華させてあの物語にしたというところに、やはりALW版の素晴らしさを感じずにはいられません。
やっぱり、私はALW版が大好きです、愛しています。
原作や、他の映像化・舞台化作品に触れることによって、ALW版の素晴らしさを再確認することができたと思います。
ALW版のノベライズとかあったら、読みたいな。
ちなみに、最近、スーザン・ケイの「ファントム」を読み始めました。
まだ最初ですが、なかなか面白くて引き込まれますね。
こりゃ、ますますエリックに感情移入して、次回生舞台を見たときの号泣度合がひどくなりそう・・・。


ケン・ヒル版についての感想は、また別途書きたいと思います!