映画「レ・ミゼラブル」を改めて見てみた。

※　映画「レ・ミゼラブル」やミュージカル版に関するネタバレを含みますので、ご注意ください。



あー、もう、１０月は野球があると思って観劇の予定を入れていなかったのがアダになって、
野球がなくなったいま、ヒマすぎます。
というか、ミュージカルが切れて、禁断症状が出ています。
今月は、キャッツ１回だけです。
来月は、マリー・アントワネット２回とキャッツ１回。
うーん。さびしい・・・。

ってことで、ミュージカルがあまりにも切れたので、
久しぶりに、アマゾンビデオで見ることができる、ヒュー様の映画「レ・ミゼラブル」を見てみました。
ちなみに、私はレミゼはまだ一度も舞台（海外も日本も）を見たことがないので、
この映画は本当にありがたい存在なのです。
これと２５周年コンサートのDVDがあれば、舞台未見ってことを忘れることができるかも！←嘘

とにかく、私は舞台未見なもんで（せっかく映画なんだから、とかっていう感覚がない）、
この映画に関してよく言われている「歌っている人物をアップで写すだけのカメラワークが単調」という批判はあまり気になりません。
むしろ、舞台を見ているときに、超見せ場のナンバーでオペラグラスで役者さんの表情をじーっと見ているような気分になれるので、
これはこれでいいと思うのです。
実際に舞台を見ていると、舞台上にほかにも登場人物がいたりすると、そちらも見たいし、
でも、歌っている役者さんの表情、演技もオペグラでアップで見たいし、というジレンマに陥り、
けっきょくどっちつかずで中途半端になってしまうときがあるんですけど、
その点、この映画の手法は、潔く歌っている人物にだけクローズアップしてくれているので、
役者さんの演技をじっくりと堪能することができます。
演技派の俳優さんぞろいだからこそできるわざだと思います。
特にアン・ハサウェイの「夢やぶれて」での演技は圧巻で、何回も見ているのに、今回は号泣してしまいましたよ。
通常のミュージカル映画では、歌部分は別録音で、口パクの演技をしていることが多いそうですが、
このレミゼでは、同録といって、現場で演技をしながら実際に歌っているそうです（ネットで拾った知識）。
ぜったい、別録より同録のほうが難しそうですよね、すごい！！
だからこその臨場感なのでしょうね。
まあ、舞台はそれプラス目の前で繰り広げられるんだから、もっともっととんでもない迫力になるわけですが。
私、この同録すごくいいと思います。
映画のオペラ座の怪人は明らかに口パクっていうシーンがあって、正直ちょっと興ざめ、って思ったシーンもあるので。
（映画自体は大好きなんですけどね）
まあ、最近の役者さんは、ミュージカル経験者の方でなくても自分で歌っているだけでもすごいんですけどね。
シェルブールの雨傘なんて当たり前のように吹き替えでしたもんね。（ただ、私はそれを知ったときずいぶんとショックを受けたのですが(^_^;)）

何度見ても、やっぱりコゼット（私、アマンダ・セイフライドも好きなんですけどね）よりもエポニーヌが際立っているわ。
舞台観ていないからわからないのですが、舞台のほうがもっと出番多いんですかね。
エポニーヌ役のサマンサ・バークスについては、２５周年コンサート（時期的にはこっちが先だけど、私が見たのは、映画のあとです。）
でもエポニーヌ役をやっていましたが、もともと舞台でエポニーヌやってた人だそうですね。
うまかったもん、やっぱり。このエポニーヌ、大好きです。
彼女については、ネットで以前の記事を見たのですが、ハリウッドスターじゃないのに、この映画に出演したので、
いろいろと苦労されたとか。
その後はどうされているのでしょうね？最近は何か出ていたりするのですかね？

あと、コルムさん演じる司祭様。
出てきた瞬間、涙。
ラストで、死にゆくバルジャンを優しく迎えるじゃないですか、初登場シーンですでにそのシーンが思い出されて、泣いてしまいました。

そして、やっぱりヒュー様は存在感すごいし、歌もお上手。
ただ、このミュージカルの目玉ともいえるブリング・ヒム・ホーム（BHH）のシーンって、こんなだったんだ、って思いました。
ちょっと、印象に残っていなかったというか。何回かみているのにね。
最近、JOJのBHHを生で何度か聞かせていただいていたおかげで、
ヒュー様のBHHは、「あー、私の中のBHHと違う～」となってしまいました。
音が高いし、難曲なんだとは思うんですけど、とにかく違う。音もちょっと私の中のイメージとは違うとこあるし。
こんなことしちゃいけないのかもしれないけど（なんで？）、
次回見るときは、このシーン、ヒュー様の演技を見ながら、テレビは消音にして、
スピーカーでJOJのBHHを流してみたいと思います。

で、JOJがバルジャンを演じた２５周年記念舞台のCDも今回改めて聴いてみたんですけど、
JOJの声、コンサートで聞いたのとも違う。
なんというか、バルジャン声（笑）
ソロアルバムとかのJOJの声とも違くて、バルジャンっぽい声出してるんだな、と。
ラミンも２５周年でファントム演じたときと、普通に歌うときでは、同じ曲でも声違うし。ああ、ファントム声たまらない・・・。
ぜひとも、JOJのファントム声、そしてラミンのバルジャン声聞きたい！！
もっと舞台DVDとか、舞台CDじゃんじゃん出してください、エライ人！お願いします。

結局最後は、JOJとかラミンの話になっちゃったけど、
映画「レ・ミゼラブル」めっちゃいいですよ！
アマゾンビデオからなくならないことを祈ります！
（オペラ座はアマゾンから有料無料を問わずビデオ自体がみられなくなっちゃったから・・・）
そういや、来年末アメリカで公開予定の「キャッツ」は、このレミゼと同じ監督さんらしいですね。
さすがにキャッツは登場人物（猫）が多いから、カメラワークは工夫してほしいかな・・・。

追記：ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」はアマゾンプライムの対象だと思っていたのですが、
どうやら私の勘違いのようで、少なくとも現在は対象ではないようですので、ご了承ください。
私はアマゾンビデオで購入していたので、見ることができました。