※ 以下ネタバレを含みますので、ご注意ください。
オペラ座の怪人京都公演みてきました。
2日間で連続3公演観たので、さすがにおなかいっぱい、大満足でございました。
久々の佐野ファントム&初めての岩城クリスです。
あー、佐野ファントム、やっぱり泣かせますね。
さすが初演時からずっと出演されている佐野さんです。
佐野さんの動き、好きです。
繊細さと狂気をあわせもつ演技もすばらしいですよね。
ただ、今回気になったのが、一幕終わりの屋上で怒るところ。
あそこは前からあんな感じでしたっけ?
正直、横浜は細かい点はもうよく覚えてはいないのですが(-_-;)
「愛を与えた〜、音楽を与えた〜」ってところは裏声だったのに、
急に低い声ではっきりと 「クリスティーヌ、クリスティーヌ」 って言うの。
急に低い声になるので、ビクっとしてしまいます。
個人的になんか違和感あるのです。
私は、このシーン、泣きポイントの1つなんですよね。
というのも、ロンドン25のラミンを見てからなんですけどね。
あの泣きながら演じているラミンを観ると、胸を締め付けられる思いになります。
なので、最近は、このシーンにはちょっと拘りがあります。
広島で観た村ファントムは、ここの歌い方が少し女々しすぎるというか。メソメソしすぎているというか、、、
やっぱり、自分的にはちょっと違うかな。と、思いました。
(海外のCDでもやたらメソメソしているものもあるのですが、私はそういうのはちょっと苦手です)
しかし、今回の佐野ファントムも、「クリスティーヌ」のとこで急に低くはっきりと発音するのもどうかな、と。
個人的には、「クリスティーヌ、クリスティーヌ」の部分まではもうちょっと弱弱しくてもいいのではないかと思うのです。
そして、クリス&ラウルの遠くから聞こえるオールアイアスクオブユーに耳をふさぎ、
そこからかわいさ余って憎さ百倍へと転じて、恐ろしい声量での「これほどの辱めを~」と続くというのが私の理想なのです。
なかなか自分好みのが見つからないものです。
CDを聞いてみると、劇団四季10周年の今井ファントムがわりと私の理想に近い気がしました。
ここのシーンについては、今後も重点的に注目していきたいと思います。
つぎに、最近の最大の泣きポイント、ポイントオブノーリターンです。
クリスにフードを取られたあと、それでも果敢にファントムはクリスに渾身のプロポーズをしますよね。
四季版では、なぜかラウルがクリスに贈った指輪を使ってファントムがクリスに求婚するという、
ファントムさまのケチ(リサイクル精神!?)な一面を見せてくれるわけですが。
あそこのシーンもラミンを観てから、ほんとに泣きポイントになってしまいました。
一幕終わりにさんざんラウルとラブラブしていたオールアイアスクオブユーのフレーズをファントムが歌い上げようとするんですよ。
切ないです。
ファントム本人は、万が一にもクリスが受け入れてくれる可能性があると思ってやっているのでしょうか?
このシーン、
「クリスティーヌ、君がすべ、、、」
までしか歌わせてもらえず、クリスによってズルっと仮面とヅラが剥ぎ取られてしまいます。
クリス容赦ないね!それがあんたの返事ってことなのね。
私はこのシーン、いつも、せめて最後まで歌わせてあげてー!!ってもどかしく思ってしまいます。
私だったら、とりあえず最後まで歌を聴いてから考えるのになぁ~。
ちなみに、映画版でもここのシーン、大好きです。
しかし、ここでなぜクリスがファントムの仮面とヅラをはぎとってしまうのか、
解説してくださってるサイトさまなどもありますが、まだ私の中では自分なりの解釈がちゃんとできていません。
まだまだですね。いつか自分なりの答え(解釈)が出せるといいなと思うのですが。
そういえば、今回思ったのは、
ポイントオブノーリターンの曲の途中でクリスがファントムに気づくところがわかりやすかったような気がします。
その他の泣きポイントとしては、墓場のシーンですね。
クリスのソロもいいですし、そのあとの三重唱はアツイですね。
ほんとに日本でもこの三重唱が取り入れられてよかったと思います。
ただ、相変わらず火の玉攻撃がショボいので、三人の熱い魂のぶつけあいの直後、
私はあの火の玉のせいで、すーっと醒めた気持ちになってしまいます。
それに、あそこは、日本語のセリフもちょっと好きじゃないかな。
個人的にシラケてしまうのですよね( ´ー`)
この点、ロンドン25は火炎攻撃も迫力あったし、やっぱりすごかったですね。決してシラけさせません(笑)
そうそう、初めて拝見した岩城さんですが、私はまだちょっと、馴染めていません。
横浜の最後と広島で連続して苫田クリスを見ていたので、あのちょっとアニメ声で、それでいてパワフルな苫田クリスのイメージが定着しちゃったんですよね。
しかも、広島ではトークショーを見る機会に恵まれて、苫田さんの天真爛漫なキャラも拝見したので。
(阪神ファンの苫田さんは、横浜から野球応援に来ていた私にお構いなしに「こうなったら広島応援します!」とおっしゃっていましたけど(泣))
あと、これは、特に岩城クリスだから、ということではないのかもしれないのですが、
今回のクリスはファントムには冷たすぎるというか、まったくほだされていない、という印象を受けました。
ラストでラウルの前に手を広げて立ちはだかるところも、徹底的な対決姿勢で、ファントムもタジタジえすし、
指輪を返すところも、まったく後ろ髪を引かれる気持ちはなくて、さっさと立ち去ってしまうのですから。
だから、ファントムが一縷の望み(?)をかけて、「クリスティーヌ、アイ・ラブ・ユー・・・」と歌うのもなんだか虚しいように感じてしまいました。
あそこのシーンは、戻ってきてくれたクリスに一瞬だけ期待して、愛を告げる、と私は理解しているのですが・・・。
今回のクリスのこれまでの態度からすると、ファントムの立場として、絶対に期待できるような状況じゃないんですもの。
私は、ロンドン25の、ともすれば、このクリスはファントムを選んてしまうのではないか、とさえ思わせる、シエラのクリスが大好きなんです。
あの、指輪を返すところの、必死に涙をこらえているシエラのブサカワ(失礼!)な顔に泣かされるのです。
やっぱり、あんなすばらしい声のラミン・ファントムに迫られたら、ほだされちゃいますよね!ね!
あれはラブネバの絡みとかあってのことだったのかもかもしれませんが、ファントム派の私としては、今回のあっさりクリスより好きなんです。
でも、本来的には今回のようなクリスのほうがあるべき姿なんですかねー?
長くなったので、いったん終わります。
続きはまた次回〜