※ オペラ「魔笛」に関するネタバレを含みますので、ご注意ください。
横須賀芸術劇場で、宮本亜門演出のオペラ「魔笛」を見てきました。
厳密にはオペラではなく、ジングシュピール(歌芝居)というジャンルらしいのですが、まあ、日本人からしたらオペラでいいのではないでしょうか。
普段は神奈川県民ホールの出し物みたいですが、まだ県民ホール工事中なので、今回は特別に横須賀芸術劇場でやったみたいです。
横須賀芸術劇場は初めてですが、汐入駅目の前で、アクセス抜群です。
神奈川県民ホールなんて、関内駅からだとかなり歩きますもんねー(´-`)
この魔笛は数年前にオーストラリアのリンツで初演されたものらしく、わりと奇抜な演出かと思います。
出演は二期会、演奏は神奈川フィルハーモニーで、原語のドイツ語上演でした。
私は、魔笛の生舞台は、小学5年のときにウィーンのフォルクスオパーに連れて行ってもらったのが初めてでした。
ドイツのほうでは、子供のころに親が魔笛を見せて、子供がオペラを見る習慣を培っていくのだとか。
日本ではなかなか文化的なものに対してそういう習慣ってないですよね~。
とまあ、見たのが余裕で四半世紀以上前ということで、ストーリーの記憶も曖昧だし(そもそもドイツ語わからないし、字幕なかったし)、
予習をしなければ!と思い、
2013年のバーデンバーデン音楽祭で上演されたものがNHKで放送されたものを見ました。
これは主人公のタミーノがなかなかのイケメンで、劇中の設定ともマッチしていました。
衣装は白スーツとか、タイトなワンピースとか、まったくの現代風です。
私のお気に入りは鳥刺しのパパゲーノ。
キャンプに行くみたいな大きなリュックをしょって、ベイスターズみたいな色合いのキャップを被っています。
この役者さんもなかなかのイケメンでした。
やはり声も大事ですが、ビジュアルもね(๑ơ ₃ ơ)♥
なお、この舞台は、ほとんどセットもなくて、かなり削ぎ落とされた感じでしたね。
そんなのを踏まえて宮本亜門版を見てみましょう。
冒頭の序曲の段階からかなり冒険してます。
いや、まさに冒険が始まるんですけど(笑)
普通は序曲って、ぼけーっと聞いてるだけ(これから始まる本編に胸をときめかせる時間)だと思うのですが、
この亜門版は、いきなり小芝居みたいなのが始まるのです。
サラリーマンのお父さんが会社をリストラされてきて、子どもたちに当たり散らしてるところにお母さんが買い物から帰ってくるのですが、
お父さんはお母さんにも辛く当たるので、お母さんはヘソを曲げて荷物をまとめて出て行ってしまいます。
ますますヤケになったお父さんが飲んだくれていると、なぜかテレビ?(プロジェクターのスクリーン)に入ってしまい、
テレビゲームの中の人物になって悪者にさらわれたお姫様を助けに行く、、、という展開に。
正直、この演出は人を選ぶと思います。古典的なものを期待した人は、え!?となってしまうでしょうね。
こういうのは、いろんな演出の魔笛を見尽くした人向けなんでしょうか?
かなり衣装なんかも、刺激的だったり、変わった感じでしたし。
現に、母は「序曲のところのあのドタバタ劇はなんなの?あれ必要なの?」と申しておりました。
私は、テレビゲームの中に主人公が入ってしまうという設定自体は、買うときに広告で知っていたのですが、
もうちょっとドラクエっぽい雰囲気を期待していたところ、ちょっと違ったかな、というイメージ。
なぜかパパゲーノが風俗街のポン引きみたいだったし(^_^;)
あとは、夜の女王の3人の侍女の衣装がとっても奇抜で(笑)
演者さんはすべて日本人でしたが、さすがみなさんドイツ語お上手で、外国のオペラを見ているのと違和感はないですね。
私は、パパゲーノ役の方が見た目や演技はめっちゃコミカルなんですけど、歌がいちばんステキだと思いました。
主人公のタミーノ役の方は、個人的にちょっと声量が足りないかな、という感想です。
でも、オペラは普段見慣れているミュージカルとは違って、マイクを通さず肉声でやっているわけですから、
本当にすごいですよね。
でも、ということは、前の方の席のほうがよりよく聴こえるってことなんでしょうかね。
ちなみに、今回、私の席は最前列だったんですけどね。
後ろのほうの席でもちゃんと聴こえるのでしょうか?
夜の女王は1幕と2幕にアリアがあって、どちらも超絶技巧が要求されるそうなんですけど、
特に2幕の「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」 の「あああああああああああー、あああああああああああー」(これで伝わるのか??)は
超有名で、オペラとかをあまり知らない方でも聞いたことあるのではないでしょうか。
とにかく、聴いているほうが緊張して思わず身を固くしてしまう一瞬ですよね。
オペラ座の怪人のタイトルナンバーラストでクリスティーヌがファントムに操られて超絶歌唱するところも私は同じような気持ちになります。
(ちなみに、最近知ったのですが、四季ではあのシーンは録音らしいですね。それを聞くと、ちょっとホッとする(^_^;))
あと、夜の女王の娘パミーナ役は、幸田浩子さんという方で、私は知らなかったのですが、この方はけっこう有名な方だそうです。
それだけのことはあって、2幕のパミーナのアリアなんかは、あまり歌詞が分からなくても(一応字幕は表示されるのですが)、
思わず涙がこぼれそうになるほど魅了されました。素晴らしい歌声だったと思います。
で、ストーリーなんですけど、
魔笛って、基本はこんな流れなんですよね。
①タミーノ蛇に襲われる、それを夜の女王の3人の侍女が助ける
→②夜の女王登場、娘パミーナの絵を見せて、悪者にさらわれたから救出してくれとタミーノに依頼
→③鳥刺しパパゲーノをお供にしてタミーノは3人の童子に導かれて悪者ザラストロのもとに向かう
→④実は夜の女王こそ悪者で、ザラストロは偉大な賢者であったことが判明
→⑤夜の女王がパミーナを「ザラストロを殺さなければ親子の縁を切る」と脅し、パミーナは苦悩する
→⑥タミーノはザラストロに見込まれて試練を受けるが、沈黙の試練ゆえ、パミーナとしゃべらない
→⑦ショックを受けたパミーナはタミーノに嫌われたと思い、また実の母のひどい仕打ちに苦悩し、自殺を図ろうとするが、3人の童子が止める
→⑧そのころ、パパゲーノは恋人が欲しいと騒ぎ、パパゲーナとようやく会えるが、パパゲーナが連れ去られてしまう
→⑨彼女ができないなら死んだ方がまし、とパパゲーノは自殺しようとするが、ここも3人の童子に止められる(のちにパパゲーナと結ばれる)
→⑩3人の童子のおかげで再会を果たしたタミーノとパミーナは互いの愛を確かめ合い、二人で火と水の試練を受け、みごとに耐え抜く
→⑪そのころ、ザラストロの城に夜の女王たちが侵入してきていたが、なぜか急に地獄に落とされる
→⑫全員がタミーノ&パミーナとザラストロを讃えて大団円
ちなみに、今回の宮本亜門版は、⑫のあと、序曲のときのリビングに再び場面が戻り、
出て行ったお母さんも戻ってきて、家族みんなが仲直り、というハッピーエンドで締めくくられます。
①~④のあたりまでが1幕なので、2幕のほうが少し時間も長く、内容も盛りだくさんといった感じです。
なので、私もちょっと1幕の最後あたり、まぶたが重くなったような(^_^;)
それに対して2幕のほうが時間は長いながらも、見せ場が多く、まったく退屈することなくラストに向かっていったという印象です。
でもまあ、これだけでもツッコミどころの多いこと(笑)
⑤のくだりは、本当は複雑な因縁みたいなものが夜の女王とその夫とザラストロとの間にあるらしいのですが、
現代のバージョンではセリフの部分が大幅にカットされているため、観客にはまったく事情が分からない仕様となっているらしいです。
注目すべきは、⑨のパパゲーノ!彼女ができないなら死んだ方がマシて(^_^;)童貞レベルMAXですね。
でも、パパゲーノは飲んで食べて暮らせりゃ満足、あとは彼女(女房)が欲しい、っていう人で、
登場人物の中でいちばん俗物で人間らしいヤツです。
パパゲーナと末永く幸せになってほしいな(*^_^*)
パパゲーノとパパゲーナのナンバーは、「ぱ、ぱ、ぱぱぱぱ」というやつで、
ある年代以降の方ならアイスの「パナップ」のCMと言えばピンと来るはずです(笑)
これは、何歳くらいの人まで通じるのでしょうかね?40前後の人でしょうか??
⑪の場面は、ほんとに唐突で何が起こったのかよく分からないうちに、悪者が退治されていました。
でも、最後の大団円には夜の女王がパミーノと抱き合うとこもあったので、
ほんとに地獄に落ちちゃったのではなく、後で改心して和解できた、ということなのでしょうか。
このあたりも、もしかしたらカットされたセリフのところで描かれていたのかもしれませんよね。
まあ、いいですけど。
⑥のしゃべってはいけないという沈黙の試練ですが、どうしても子供のころに読んで涙した芥川龍之介の「杜子春」を思い出します。
あのお話はすごく好きで、親が苦しむ姿にもし杜子春が声を出さなかったら、仙人は彼を殺してしまおうと思っていたというあのオチは子供心に感銘を受けましたなぁ。
まあ、魔笛の試練では本当にしゃべらないのが正解なんですけどね。
たまにはオペラもいいものですね。
オペラ歌手の方がたの歌唱、すばらしいです。演技もしながら、あれだけの歌を歌うというのはいかほどのことでしょうか。
生オケの魅力も堪能できましたし。
そして、今さら私が言うのもなんですが、モーツァルトは間違いなく天才ですね。
彼の音楽はオペラやクラシックに普段なじんでいない私のような人間でも、すっと入ってきて、とても心地よいです。
メロディーの美しさもさることながら、あんな超絶技巧を求めるのもアンドリュー・ロイド・ウェバーと共通していますよね。
とはいえ、オペラは敷居が高いので、なかなかは行くことができませんが、
今後もときどきはモーツァルト作品を見ていきたいな、と思います。
横須賀芸術劇場で、宮本亜門演出のオペラ「魔笛」を見てきました。
厳密にはオペラではなく、ジングシュピール(歌芝居)というジャンルらしいのですが、まあ、日本人からしたらオペラでいいのではないでしょうか。
普段は神奈川県民ホールの出し物みたいですが、まだ県民ホール工事中なので、今回は特別に横須賀芸術劇場でやったみたいです。
横須賀芸術劇場は初めてですが、汐入駅目の前で、アクセス抜群です。
神奈川県民ホールなんて、関内駅からだとかなり歩きますもんねー(´-`)
この魔笛は数年前にオーストラリアのリンツで初演されたものらしく、わりと奇抜な演出かと思います。
出演は二期会、演奏は神奈川フィルハーモニーで、原語のドイツ語上演でした。
私は、魔笛の生舞台は、小学5年のときにウィーンのフォルクスオパーに連れて行ってもらったのが初めてでした。
ドイツのほうでは、子供のころに親が魔笛を見せて、子供がオペラを見る習慣を培っていくのだとか。
日本ではなかなか文化的なものに対してそういう習慣ってないですよね~。
とまあ、見たのが余裕で四半世紀以上前ということで、ストーリーの記憶も曖昧だし(そもそもドイツ語わからないし、字幕なかったし)、
予習をしなければ!と思い、
2013年のバーデンバーデン音楽祭で上演されたものがNHKで放送されたものを見ました。
これは主人公のタミーノがなかなかのイケメンで、劇中の設定ともマッチしていました。
衣装は白スーツとか、タイトなワンピースとか、まったくの現代風です。
私のお気に入りは鳥刺しのパパゲーノ。
キャンプに行くみたいな大きなリュックをしょって、ベイスターズみたいな色合いのキャップを被っています。
この役者さんもなかなかのイケメンでした。
やはり声も大事ですが、ビジュアルもね(๑ơ ₃ ơ)♥
なお、この舞台は、ほとんどセットもなくて、かなり削ぎ落とされた感じでしたね。
そんなのを踏まえて宮本亜門版を見てみましょう。
冒頭の序曲の段階からかなり冒険してます。
いや、まさに冒険が始まるんですけど(笑)
普通は序曲って、ぼけーっと聞いてるだけ(これから始まる本編に胸をときめかせる時間)だと思うのですが、
この亜門版は、いきなり小芝居みたいなのが始まるのです。
サラリーマンのお父さんが会社をリストラされてきて、子どもたちに当たり散らしてるところにお母さんが買い物から帰ってくるのですが、
お父さんはお母さんにも辛く当たるので、お母さんはヘソを曲げて荷物をまとめて出て行ってしまいます。
ますますヤケになったお父さんが飲んだくれていると、なぜかテレビ?(プロジェクターのスクリーン)に入ってしまい、
テレビゲームの中の人物になって悪者にさらわれたお姫様を助けに行く、、、という展開に。
正直、この演出は人を選ぶと思います。古典的なものを期待した人は、え!?となってしまうでしょうね。
こういうのは、いろんな演出の魔笛を見尽くした人向けなんでしょうか?
かなり衣装なんかも、刺激的だったり、変わった感じでしたし。
現に、母は「序曲のところのあのドタバタ劇はなんなの?あれ必要なの?」と申しておりました。
私は、テレビゲームの中に主人公が入ってしまうという設定自体は、買うときに広告で知っていたのですが、
もうちょっとドラクエっぽい雰囲気を期待していたところ、ちょっと違ったかな、というイメージ。
なぜかパパゲーノが風俗街のポン引きみたいだったし(^_^;)
あとは、夜の女王の3人の侍女の衣装がとっても奇抜で(笑)
演者さんはすべて日本人でしたが、さすがみなさんドイツ語お上手で、外国のオペラを見ているのと違和感はないですね。
私は、パパゲーノ役の方が見た目や演技はめっちゃコミカルなんですけど、歌がいちばんステキだと思いました。
主人公のタミーノ役の方は、個人的にちょっと声量が足りないかな、という感想です。
でも、オペラは普段見慣れているミュージカルとは違って、マイクを通さず肉声でやっているわけですから、
本当にすごいですよね。
でも、ということは、前の方の席のほうがよりよく聴こえるってことなんでしょうかね。
ちなみに、今回、私の席は最前列だったんですけどね。
後ろのほうの席でもちゃんと聴こえるのでしょうか?
夜の女王は1幕と2幕にアリアがあって、どちらも超絶技巧が要求されるそうなんですけど、
特に2幕の「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」 の「あああああああああああー、あああああああああああー」(これで伝わるのか??)は
超有名で、オペラとかをあまり知らない方でも聞いたことあるのではないでしょうか。
とにかく、聴いているほうが緊張して思わず身を固くしてしまう一瞬ですよね。
オペラ座の怪人のタイトルナンバーラストでクリスティーヌがファントムに操られて超絶歌唱するところも私は同じような気持ちになります。
(ちなみに、最近知ったのですが、四季ではあのシーンは録音らしいですね。それを聞くと、ちょっとホッとする(^_^;))
あと、夜の女王の娘パミーナ役は、幸田浩子さんという方で、私は知らなかったのですが、この方はけっこう有名な方だそうです。
それだけのことはあって、2幕のパミーナのアリアなんかは、あまり歌詞が分からなくても(一応字幕は表示されるのですが)、
思わず涙がこぼれそうになるほど魅了されました。素晴らしい歌声だったと思います。
で、ストーリーなんですけど、
魔笛って、基本はこんな流れなんですよね。
①タミーノ蛇に襲われる、それを夜の女王の3人の侍女が助ける
→②夜の女王登場、娘パミーナの絵を見せて、悪者にさらわれたから救出してくれとタミーノに依頼
→③鳥刺しパパゲーノをお供にしてタミーノは3人の童子に導かれて悪者ザラストロのもとに向かう
→④実は夜の女王こそ悪者で、ザラストロは偉大な賢者であったことが判明
→⑤夜の女王がパミーナを「ザラストロを殺さなければ親子の縁を切る」と脅し、パミーナは苦悩する
→⑥タミーノはザラストロに見込まれて試練を受けるが、沈黙の試練ゆえ、パミーナとしゃべらない
→⑦ショックを受けたパミーナはタミーノに嫌われたと思い、また実の母のひどい仕打ちに苦悩し、自殺を図ろうとするが、3人の童子が止める
→⑧そのころ、パパゲーノは恋人が欲しいと騒ぎ、パパゲーナとようやく会えるが、パパゲーナが連れ去られてしまう
→⑨彼女ができないなら死んだ方がまし、とパパゲーノは自殺しようとするが、ここも3人の童子に止められる(のちにパパゲーナと結ばれる)
→⑩3人の童子のおかげで再会を果たしたタミーノとパミーナは互いの愛を確かめ合い、二人で火と水の試練を受け、みごとに耐え抜く
→⑪そのころ、ザラストロの城に夜の女王たちが侵入してきていたが、なぜか急に地獄に落とされる
→⑫全員がタミーノ&パミーナとザラストロを讃えて大団円
ちなみに、今回の宮本亜門版は、⑫のあと、序曲のときのリビングに再び場面が戻り、
出て行ったお母さんも戻ってきて、家族みんなが仲直り、というハッピーエンドで締めくくられます。
①~④のあたりまでが1幕なので、2幕のほうが少し時間も長く、内容も盛りだくさんといった感じです。
なので、私もちょっと1幕の最後あたり、まぶたが重くなったような(^_^;)
それに対して2幕のほうが時間は長いながらも、見せ場が多く、まったく退屈することなくラストに向かっていったという印象です。
でもまあ、これだけでもツッコミどころの多いこと(笑)
⑤のくだりは、本当は複雑な因縁みたいなものが夜の女王とその夫とザラストロとの間にあるらしいのですが、
現代のバージョンではセリフの部分が大幅にカットされているため、観客にはまったく事情が分からない仕様となっているらしいです。
注目すべきは、⑨のパパゲーノ!彼女ができないなら死んだ方がマシて(^_^;)童貞レベルMAXですね。
でも、パパゲーノは飲んで食べて暮らせりゃ満足、あとは彼女(女房)が欲しい、っていう人で、
登場人物の中でいちばん俗物で人間らしいヤツです。
パパゲーナと末永く幸せになってほしいな(*^_^*)
パパゲーノとパパゲーナのナンバーは、「ぱ、ぱ、ぱぱぱぱ」というやつで、
ある年代以降の方ならアイスの「パナップ」のCMと言えばピンと来るはずです(笑)
これは、何歳くらいの人まで通じるのでしょうかね?40前後の人でしょうか??
⑪の場面は、ほんとに唐突で何が起こったのかよく分からないうちに、悪者が退治されていました。
でも、最後の大団円には夜の女王がパミーノと抱き合うとこもあったので、
ほんとに地獄に落ちちゃったのではなく、後で改心して和解できた、ということなのでしょうか。
このあたりも、もしかしたらカットされたセリフのところで描かれていたのかもしれませんよね。
まあ、いいですけど。
⑥のしゃべってはいけないという沈黙の試練ですが、どうしても子供のころに読んで涙した芥川龍之介の「杜子春」を思い出します。
あのお話はすごく好きで、親が苦しむ姿にもし杜子春が声を出さなかったら、仙人は彼を殺してしまおうと思っていたというあのオチは子供心に感銘を受けましたなぁ。
まあ、魔笛の試練では本当にしゃべらないのが正解なんですけどね。
たまにはオペラもいいものですね。
オペラ歌手の方がたの歌唱、すばらしいです。演技もしながら、あれだけの歌を歌うというのはいかほどのことでしょうか。
生オケの魅力も堪能できましたし。
そして、今さら私が言うのもなんですが、モーツァルトは間違いなく天才ですね。
彼の音楽はオペラやクラシックに普段なじんでいない私のような人間でも、すっと入ってきて、とても心地よいです。
メロディーの美しさもさることながら、あんな超絶技巧を求めるのもアンドリュー・ロイド・ウェバーと共通していますよね。
とはいえ、オペラは敷居が高いので、なかなかは行くことができませんが、
今後もときどきはモーツァルト作品を見ていきたいな、と思います。