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オペラ座の怪人な日々

オペラ座の怪人とドールハウス作りにはまっているミミルのページです。

9 支配人のオフィス(第二幕)

2017-10-06 10:00:00 | シルバニアdeオペラ座
※ 以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

【支配人のオフィス】

ファントムから渡された楽譜を睨んで、騒然とする関係者たち。
「見たかこのスコア、ひどいもんだな。」「バカバカしい」


クリスティーヌとラウルも現れます。


カルロッタたちは、クリスティーヌが主役の座を射止めるために、自分で画策したのに違いないとクリスティーヌをとなじります。
クリスティーヌは、ファントムが作ったオペラなど不吉で恐ろしいので、出演したくないと言い出します。
これに対して、ラウルは、クリスティーヌが歌えば、ファントムは必ず5番ボックスに現れるはずなので、
そこを捉えて銃で撃つという計画を思いつきます。
「わかってみれば簡単なことだ。奴を捕まえよう。」
「最後は勝利だ!」
しかし、クリスティーヌは、自分が囮になるようなそんな恐ろしい計画には加担できないと、なおも拒み続けます。


ラウルたちは、この計画がうまくいくものと信じ込み、
「こうなったら戦うぞ!」と鼻息荒く、「ドン・ファンの勝利」の上演に向けて動き出します。


【ドン・ファンの勝利の稽古】

クリスティーヌが嫌がっても、ドン・ファンの勝利が上演されることとなり、その稽古が行われています。
ドン・ファンの勝利は、全音音階という当時は使われていなかった手法によって作曲されたものであるため、
ベテランテノールのピアンジでもなかなかうまく歌えません。


カルロッタは、ここに作曲家はいないのだから、どのように歌おうと構わない、
ピアンジの歌い方のほうが音楽らしい、などと言います。
これに対して、マダム・ジリーはファントムを怒らせないほうがいいとたしなめます。
しかし、そのうちにピアノが勝手にメロディを奏で始め、クリスティーヌ以外の人々は、
催眠術にかかって操られているかのように、一斉にドン・ファンの勝利の曲を唄い出します。


それを見たクリスティーヌは、恐ろしさと不安から、その場を逃げ出して、
最愛の父が眠る墓地へと一人向かいます。



~つづく~

8 マスカレード

2017-10-05 10:00:00 | シルバニアdeオペラ座
※ 以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

いよいよ第二幕です。
【アントラクト】の後は、仮面舞踏会のシーン。

【マスカレード】

ファントムがブケーを殺害し、シャンデリアを落とすという事件を起こしてから6か月が過ぎました。
その間何事もなく新年を迎えることができたため、人々は喜び、盛大な仮面舞踏会を催します。
仮装で登場する二人の支配人。

(主役3人以外の仮装がなくてすみません・・・)

クリスティーヌとラウルはこっそりと婚約していました。
しかし、クリスティーヌがそのことを公にすることを望みません。
そのため、ラウルから贈られた婚約指輪はネックレスにして首から下げています。


どことなくファントムの気配を感じながら、必死でそれを考えまいとして、舞踏会に興じる人々。


そこに突如として現れる赤い骸骨(レッド・デス)の扮装をしたファントム。
「驚いたかね?私はまだ健在だ。」


赤い布張りのオペラの楽譜(スコア)を支配人に投げてよこします。
「差し上げようこのオペラ。ドン・ファンの勝利!」

どうやらこの半年というもの、地下にこもってこのオペラの創作にふけっていたようです。

その後、ファントムはクリスティーヌの指輪を引きちぎって去っていきます。
ラウルはたまりかねて、何か知っていると思われるマダム・ジリーにファントムの正体を教えるよう詰め寄ります。


最初はとぼけようとしたマダム・ジリーですが、ラウルの熱心さに折れて、
ファトムが昔、旅まわりで訪れた見世物小屋にとらわれていた人物だということを明かします。
彼は、天才的な建築家で作曲家で発明家だということも。
そして、ファントムの脱走後、あまりにも多くの事故が起きたので、これ以上話せないと言います。


~つづく~

7 オペラ座の屋上

2017-10-04 10:00:00 | シルバニアdeオペラ座
※ 以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

【オペラ座の屋上】

ファントムの蛮行に怯えきったクリスティーヌは、ラウルを伴ってオペラ座の屋上に登ります。
「殺されるわ、恐ろしい!」
と怖がっていたクリスティーヌですが・・・
ラウルが優しく「僕を信じてほしい」と諭すと、二人はいい雰囲気に。
(♪「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」をラブラブでデュエットする二人)
そして、熱い口づけを交わします。



登って来た時とは打って変わって、ウキウキで降りていく二人。
「クリスティーヌ、アイ・ラブ・ユー」


一部始終を物陰から見ていたファントムは、クリスティーヌに裏切られたと言って、怒りを大爆発させます。

「愛する人に今裏切られた」
「これほどの辱めは、決して許しはしないぞーーーー!!」


【イル・ムートの舞台】

クリスティーヌが舞台に戻って、カウンテス役を無事に演じきり、カーテンコールに立ったその時です。


「行けー!!」
怒り狂ったファントムが、シャンデリアを落下させました。



バーン!!

(第一幕終わり)
~第二幕につづく~

6 イル・ムート

2017-10-03 10:00:00 | シルバニアdeオペラ座
※ 以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

【イル・ムート】

ファントムの命令を無視して、カルロッタを主役として、オペラ「イル・ムート」の舞台が幕を上げました。
夫の伯爵が出て行って二人きりになると、カルロッタ演じるカウンテス(伯爵夫人)は
クリスティーヌ演じる愛人のセラフィーモ(小姓)に変装を解くように命じます。
「セラフィーモ、変装はもういらない。口聞かないでおしゃべりしないで、キッスをしてちょうだい!」


メイドの変装を解いて、男の姿になるセラフィーモ。




その様子を、実は出かけたと見せかけた伯爵がこっそり見ているのですが・・・。

そこで、またしても不気味なファントムの声が劇場にこだまします。
「ボックスはの5番は空けておけと言ったはずだ!」

その日のチケットは完売だったため、ラウルが5番のボックス席に座っていたのです。
ファントムはそのことに激怒しています。

クリスティーヌはファントムの声を恐れ、「あの人だわ!私にはわかるの」と叫びます。
セリフがないはずのクリスティーヌが声を出したので、カルロッタは起こります。
「あなたの役はセリフなしのはずよ。このチビガエル!」
この一言がファントムの怒りに火をつけ、カルロッタはカエル声にされてしまいます。
「グワッ、グワッ・・・ダメ、もう歌えない!」
そして、急遽クリスティーヌが主役を演じることになります。
「お待ちいただく間、第三幕からのバレエをお楽しみください。」


バタバタとバレリーナたちが出てきて、戸惑いながらもバレエを踊り始めますが・・・



「きゃー!!!」
なんと大道具係のブケーが首を吊られて舞台の上から落ちてきたのです。


劇場は大混乱。
慌てて出てきた支配人たちは、観客たちに
「単なる事故です」などと説明します。



~つづく~



5 舞台裏⇨支配人のオフィス(第一幕)

2017-10-02 10:00:00 | シルバニアdeオペラ座
※ 以下、ネタバレを含むので、ご注意ください。

【舞台裏(マジカル・ラッソ)】

ファントムがクリスティーヌを地下深くに連れ去ったちょうどその頃、
舞台裏では、大道具係のジョセフ・ブケーが若いバレリーナたちにファントムの話を聞かせて、怖がらせています。


「醜い顔色、鼻は崩れ落ちてこうだー!」
「きゃー!!」

そこにブケーをたしなめに現れるマダム・ジリー。
「悪ふざけだわ、口は災いの元よ。彼に聞かれた。地獄の手が迫る!」

このブケーの軽率な行動が後の悲劇を招くことになるのでした・・・。

【支配人のオフィス】

カルロッタの雲隠れに続く新たな歌姫クリスティーヌの失踪で、世間は大騒ぎになっています。
支配人たちもその対応に頭を悩ますのですが、商魂たくましいムッシュ・フィルマンはどうやらゴシップこそ最大の宣伝と考えているようです。
「ミステリーがオペラ座で!だが考えてみると、お客の目当てはオペラの出来よりスキャンダル!」


そこへもう一人の支配人のムッシュ・アンドレが心配顔でやってきます。
「なんだ一体彼らの記事は!!」


そうこうしていると、雲隠れしていたはずのカルロッタたちが、憤慨した様子で支配人室に押し入ってきます。

「出てきた!!」

そこへラウルとメグ、マダム・ジリーも現れ、ファントムからの手紙の指示に、一同はすったもんだ。


なんと、ファントムは次回作「イル・ムート」の主役のカウンテス役にクリスティーヌを使えというのです。
さらにファントムは、5番のボックス席は自分のために常に空けておくよう求めています。
主役をクリスティーヌにしろという話には、カルロッタもへそを曲げます。
「私よりもあのチビがいいのね!」
そこで、支配人たちは、ファントムの指示には逆らうことにして、カルロッタを懸命になだめます。
「シニョーラ、違う!」「プリマドンナ、大事な人よ!」


(♪登場人物たちがそれぞれの思惑を歌い上げる七重唱「プリマドンナ」が繰り広げられます。)

そして、最後はマダム・ジリーの忠告を無視して、支配人たちはカルロッタを主役のカウンテス役に、
セリフのない小姓の役をクリスティーヌに演じさせることを決めます。
これにはファントムが怒りをあらわにし、恐ろしげな声で
「私の要求をあざ笑うと想像を絶する災いが襲いかかるぞ!!!」
と脅しますが、支配人やカルロッタたちは、まだファントムの恐ろしさをわかっていないため、
「歌え〜!!」と続けます。


~つづく~