人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第19回 「わらしべ長者」

2022年01月13日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】 

第19回

「わらしべ長者」

 

今回は、日本の昔話からの教訓を どのように仕事や生活で活かしたらいいかを

一緒に考えてみたいと思います。

みなさんは、「わらしべ長者」というお話を どこかで聞いたことや読んだことがあると思いますが、

覚えていらっしゃいますか?

本当に昔話は、深いですよね。昔話のおさらいも含めて、まずはご紹介いたします。


『むかしむかし、あるところに一人ぼっちの貧乏な若者がいました。

若者は貧乏に耐えかねて、観音様にお願いしに行きました。「どうかお金持ちになれますように」

お願いを続けたところ、観音様からお告げがありました。


「この寺を出たら、おまえがその手で最初につかんだものを大切にしなさい」

若者は門から出るとすぐに転んでしまいました。その時、一本のわらをつかみました。

わら一本では何の役にも立たないと思いましたが、若者はわらを持って歩きはじめました。

若者が歩いていると、一匹のアブが飛んできて、彼の顔の周りをぶんぶん飛び回りました。

若者はそのアブを捕まえて、わらの先に結び付けて遊んでいました。

すると、そのアブをみた子供が欲しいと言いました。

若者は、わらに結んだアブを子供にあげました。そのお返しにと、

子供のお母さんはみかんを三つくれました。若者は、わらがみかんになったと喜びました。

 

若者が歩き続けていると、苦しんでいる女性に会いました。「暑さでのどが渇いています」

水を持っていなかったので、若者はその女性に水の代わりにみかんをあげました。

女の人は、みかんを食べると元気になりました。そして、みかんのお礼に美しい布を若者にくれました。

若者は三つのみかんが美しい布になったと喜びました。

 

若者がまた歩いていると、道端で男の人が倒れた馬を相手に困っていました。

馬と布を交換するのに市場へ行く途中でしたが、馬が病気になってしまい、一歩も進めなくなってしまったのです」 

若者は、持っていた布を差し出して、病気の馬と交換してあげました。

すると、男の人は大喜びで村へ帰っていきました。若者は一晩中一生懸命、馬の看病をしました。

すると、馬は元気になりました。若者は美しい布が馬になったと喜びました。

 

若者はその馬に乗って旅をつづけました。すると、旅の準備をしている家がありました。

そこの主人は若者の馬を見て「私はこれから旅に出るつもりで、馬が必要なのです。

私の家や田んぼをその馬と交換してもらえませんか」と言いました。

若者は快諾し、家を得ました。若者は馬が家と田んぼになったと喜びました。

若者は、立派な家と田んぼをもらい、大金持ちとなりました。

そして若者はわら一本から大金持ちになったので、「わらしべ長者」と呼ばれるようになりました。おしまい。』

 

というお話です。いかがでしたか?

 

注) お話の内容は何パターンかあったりします。(お嫁さんをもらう など・・・)


参考文献で紹介している、『人生に奇跡を起こす わらしべ長者の魔法』の中にも、

わらしべ長者の人たちの特徴がいくつかまとめられていたので、ご紹介します。

 

★どんな人も色眼鏡でみないでフラット(素直)な心で、決めつけず話をする

★信頼の貯金を積み立てて、必要とされ続けている

★好奇心旺盛で人懐っこい

★オープンマインドで雑談力と状況判断力に優れている

★相手の様子を洞察して、「この人は何を求めているのか?」のニーズをとらえるのが速い

★一を聞いて十を知る人

★スピーディーに考え、一瞬で相手の役に立つ情報が提供できる

などがありました。


私自身がこの教訓から得られる一番大事な事としては、

「いかなる状況に置かれても、 目の前の状況すべてを受け入れて、

相手のニーズに応じて、自分自身ができる 最善のことをしていくこと。」

だと感じました。

これって実はあたりまえの事?!だと思うのですが

それがなかなか 受け入れることさえ出来なかったりするものだなぁと

この文章を書きながら私自身思うところです。苦笑 このお話を胸に生きていきたいものです。

 

参考文献 『人生に奇跡を起こす わらしべ長者の魔法』

(東京ニュース通信社 元谷拓著より) 

 

    


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