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人生をひらく東洋思想からの伝言

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第185回 『断悪修善(だんなくしゅぜん)』の教え - 弘法大師・空海の智慧

2025年04月08日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第185回

『断悪修善(だんなくしゅぜん)』の教え - 弘法大師・空海の智慧



断(だん)ずるが故に苦を離れ、修(しゅ)するが故に楽を得(う)」


日本の歴史と文化に深く根を下ろした弘法大師・空海。

今回は、この偉大な思想家であり宗教家でもある空海の言葉から、

私たちの日常に活かせる智慧をご紹介します。


【宝の鍵に込められた教え】

この言葉は『秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)』という空海の著作に記されています。

「秘蔵」とは真の仏の教えを指し、「宝鑰」はその教えを開く宝のカギを意味します。

真言密教の核心を表す書物として知られています。


【断悪修善の実践】

僧侶の修行目的は「断悪修善(だんなくしゅぜん)」

つまり「悪い行いを断ち切ることによって、苦がなくなり、善い行いを実行すれば、楽しみが得られる」言われています。

しかし私たち凡人にとって、これは容易なことではありません。

「悪いとわかっていても、少しくらいなら…」と思ってしまう心の癖が、

私たちには数多く存在するからです。


もしくは、本来悪い事なのに、それを善い事だと信じ込んでいたり

正当化して自分の行動を振り返らない
のが、私たちの心にはあるのではないでしょうか?


弘法大師が説くように、断悪修善を実践できれば、苦しみから解放され、

喜びに満ちた日々を送ることができるのでしょう。


完璧を目指すのではなく、一歩ずつでも善い行いを積み重ね、

悪い行いを減らしていく努力を続けることで、


少しずつ心の平安を得られるのではないでしょうか。

そして、やっている行動や言動を、振り返る機会を持つことで、

「そもそも、これってどうなんだろう??」

と思うことだけでも、本来の善悪を考え直す機会になるのではないかと、感じました。

私自身も、弘法大師の教えを胸に、日々の生き方を再度振り返りながら、

整えていきたいと思います。


参考文献
『生き方の教典 6道60心』大栗道榮著 新人物往来社

 

 


茅ヶ崎 円蔵寺


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