人生をひらく東洋思想からの伝言

様々な東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら一緒に人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第4回 「禅心、初心 それは智慧を求める智慧である」(鈴木俊隆著)

2021年09月30日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】 

第4回

「禅心、初心 それは智慧を求める智慧である」

(「禅マインド ビギナーズ・マインド」鈴木俊隆著)

 

初心者の心には多くの可能性があります。

しかし専門家と言われる人の心には、それはほとんどありません。

 

「Zen Mind, Beginner’s Mind  It is wisdom which is seeking for wisdom」

(「ZEN MIND BEGINNER’S MIND」SHUNRYU SUZUKI)

 

In the beginner’s mind there are many possibilitties ,but in the expert’s there are few.

 

青春時代、スティーブ・ジョブスがむさぼり読んだとされる禅のバイブルです。

初心という状態は、まさに心が「空」という状態であり、

そのときはどんなことも受け入れる、

どんなことにも開かれている、という状態にあると書かれています。

しかし、専門家と言われる人の心には、それはほとんどないということが書かれていて、

それを読んだ時に愕然とした記憶があります。まさに、そのとおりだなと。

一番難しいのは、初心者の心を持ち続けること、

だからこそ、常に心をまっさらな状態でいることで、

常に心をニュートラルでいる訓練が必要だと感じました。



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第3回 「観自在菩薩」(仏教)

2021年09月23日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】 

第3回

「観自在菩薩」(仏教)

 

般若心経の中にある有名な一節で、「観自在菩薩」という言葉があります。

「観自在菩薩」というのは、観世音すなわち、観音様のことになります。

観音様は、自由自在に、世音すなわち世間の声、大衆の心の叫び、人間の心持ちを観察されて、

我々の不安を、心の悩みを取り除くことをしてくださっています。

観自在とは、自由自在に物を見るということです。人間はだれでも、

「食欲、性欲、睡眠欲、財欲、名誉欲」という五つの欲を持っています。この五欲のために、

俺が私がという自我がでて、どうしても色めがねで物をみてしまいます。

観自在の「観」は観光の観という字になりますが、この観は、ただ見物するのではなく、心の目で観て、

その奥にある深い意味を感じ、捉えることになります。それが観察ということです。


参考資料
『ポケット般若心境』大栗道榮 中経出版

 

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第2回「道の道とすべきは常道にあらず」(老子)

2021年09月16日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】 

第2回

「道の道とすべきは常道(じょうどう)にあらず」(老子)


東洋思想の言葉は、その書物にある巻頭の言葉に一番いいたいことをまとめているとも言われている。

これは、有名な老子の巻頭に出てくる言葉であるが、

もう、「それはわかったと思った瞬間から迷宮入りしてしまう」という。

だから、常に新鮮な気持ちで実感し体感することが大事だということであろうか。

先人の叡智には、全く古さを感じさせることもなく、有り難い気持ちになる。

そこに、古典の深さと面白さがあるように感じる。


「A way  you can call it way is not the great everlasting way.」(Laozi)

It is said that the words of Eastern thought are best summed up in the opening words of a book.
This is a quote from the beginning of the famous Lao Tzu's book,
but it is said that the moment you think you understand it, you are lost.
Therefore, it is important to always feel and experience things with a fresh mind.
The wisdom of our ancestors does not feel old at all, which makes me feel grateful.
 I feel that this is where the depth and interest of the classics .

参考文献 『老子の無言』田口佳史著 光文社


(修善寺の近郊より望む富士山)

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第1回「一陰一陽これを道という」(易経)

2021年09月09日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

我々日本人に馴染みのある考え方がどこから来ているのか、

そしてその思想の奥にある考え方を紐解きながら、

様々な東洋思想の様々な言葉から、

これからの時代をどのように生きていけばいいのかを、

一緒に考えていきたいと思います。


東洋思想を本格的に意識しだしたのは、社会人になりだしてからですが、

まだまだ表面をなぞる程度の理解度しかないと思っています。

ただ、東洋思想と一言で言いましてもとても深い世界なので、

一生学びだと思いますし、こうやって発信させて頂くのも、

自分の理解を整理するものということが第一で、

おじさんのひとりごと(笑)、と思って気軽におつきあい頂けると嬉しいです。

他にも、東洋思想に少しでも興味を持って頂く方が増えて、

その方々の人生をひらくきっかけになれば嬉しいなと感じ、

令和3年9月9日より発信することに致しました。

基本、毎週1回(主に木曜日)配信していきます。


第1回

「一陰一陽これを道という」(易経)


東洋思想の中核となるものに、陰陽に関する思想があります。

陰陽は、天と地、男と女、動と静、昼と夜など対立する2つの性質に分かれ、

お互いに反発しながらも助け合い、交じりあっています。

宇宙はこのすべて陰陽から成り立っていて、

陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず、という言葉からもあるように、

常にバランスを取っています。

本日は、9月9日なので陰陽で言いますと、

9は陽数の最大値をあらわすことから、「重陽の節句」とも言います。

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