【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第191回
『明鏡止水』(荘子)
めいきょうしすい
「人は流水に鑑(かんが)みるなくして、止水に鑑みる」
澄み切った静かな水面のように、
これは「無心の境地」とも言えますが、
古来より禅や武道の世界では、
心が揺れ動けば真実は見えにくく、
だからこそ、日常から心身を浄化し、呼吸を整え、
この「明鏡止水」
参考文献
『老子・荘子』(新釈漢文大系 明治書院)
東京大神宮
【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第191回
『明鏡止水』(荘子)
めいきょうしすい
「人は流水に鑑(かんが)みるなくして、止水に鑑みる」
澄み切った静かな水面のように、
これは「無心の境地」とも言えますが、
古来より禅や武道の世界では、
心が揺れ動けば真実は見えにくく、
だからこそ、日常から心身を浄化し、呼吸を整え、
この「明鏡止水」
参考文献
『老子・荘子』(新釈漢文大系 明治書院)
東京大神宮
【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第190回
『徳は事業の基なり』(菜根譚)
これは菜根譚に記された言葉で、
東洋思想の根幹を成す「徳」につ
菜根譚(さいこんたん)は、日本のリーダーや経営者の間で
長年に
明の時代(1368年~1644)末期に、洪自誠(こうじせい)
儒教、道教、仏教の教えを巧みに融合させ、生き方の極意を前集2
要領よくまとめています。私も大好きな書物のひとつです。
その後に続く言葉が、
「未だ基(もと)の固(かた)からずして、棟宇(とうう)の堅久
となります。
これは、簡単に言えば、「土台がぐらぐらしている家は、どんなに
ということになります。
東洋思想において、「徳」とは単なる道徳的な行いではなく、
人間
つまり、人生や仕事において、表面的な成功や派手な見栄えよりも
内面の強さや誠実さが本当に大切だということを教えているのです。
目立つことや、すぐに成果を出すことだけを考えるのではなく、
自
現代社会では、すぐに結果を求められたり、外見や評判に惑わされ
この古い言葉は、本当に大切なのは目に見えない内なる力だと教えてくれます。
目立つ成功よりも、自分の中にある誠実さや、困難な時でも曲げな
長く続く本当の成功につながるのだと思います。
東洋思想が大切にしてきた「徳」、
つまり誠実
どんな困難も乗り越えられる強い土台を作れるのではないでしょう
これからも、大切にしていきたい言葉です。
参考文献 『菜根譚』(今井宇三郎訳 岩波文庫)
関連記事
・第46回「万物も皆吾が一体なり」(菜根譚)
愛宕神社
活動を始めて3年が経ち、改めて振り返ってみたいと思います。
この野外清掃活動を通じて気づいたことがいくつかあります。
清掃中は心が洗われるような感覚があり、
様々なアイデアやインスピレーションが湧いてきたりするんですよね。
また、活動を続けるうちに地域への愛着がどんどん生まれているよ
自然と感謝の気持ちも生まれてきました。
清掃活動を続ける中での心境の変化は次のようなものでした:
【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第187回
『21日間誓願』
寒川神社