goo blog サービス終了のお知らせ 

人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第191回『明鏡止水』(荘子)

2025年05月20日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第191回

  『明鏡止水』(荘子)
  めいきょうしすい

「人は流水に鑑(かんが)みるなくして、止水に鑑みる」という荘子の言葉は、

澄み切った静かな水面のように、心が静かで清らかであれば、

どんな状況でも冷静な判断ができるという意味です。

これは「無心の境地」とも言えますが、私たち凡人は日々の雑念や欲望に心を濁らせ、

物事の本質を見失いがちです。心が曇ると冷静さを欠き、誤った判断をしてしまうこともあります。

古来より禅や武道の世界では、この心の在り方が重んじられてきました。

刻々と変化する世界の中で、自分自身の内側に静寂を保つことは、真の智慧への道です。

心が揺れ動けば真実は見えにくく、静まれば現実がそのまま映ります。

だからこそ、日常から心身を浄化し、呼吸を整え、雑念を手放す習慣をつけることで、

この「明鏡止水」の境地に少しでも近づけるよう努めていきたいと思います。



参考文献 
『老子・荘子』(新釈漢文大系 明治書院)

 

 


東京大神宮


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第190回『徳は事業の基なり』... | トップ | 第192回『愛語は人を育む』(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事