人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第80回「積善の家には必ず余慶あり、積不善の家には余殃あり。」(易経)

2023年04月03日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第80回 

「積善の家には必ず余慶あり、積不善の家には必ず余殃あり。」(易経)
(せきぜんのいえにはかならずよけいあり、せきふぜんのいえにはかならずよおうあり)


この言葉は、易経からの言葉になります。

「善行を積み重ねた家には、その功徳により幸せが訪れ、

不善を積み重ねた家には その報いとして災難がもたらされる」ことを説いています。


まさに、日々の生活や仕事を通じて、善を積み重ねていくことが大切だと

昔の方は伝えています。

では、善とは何でしょうか?それは、目の前の事で

自分ができることを 精一杯していくことかもしれません。

ちょっとしたことでも、自分ができることに意識を向けることで、

何かしら行動が生まれ、お役に立てることが 必ずでてくるのだと思います。

同時に、善とセットである「悪」のこころが芽生えないようにしたり、

悪の行動をできるだけ控えたり、抑えることも大事だと思います。

なぜなら、人間には必ずどんな人にも、「善」があれば「悪」もあるからです。

光があれば、影がある、この宇宙には かならずどんなものにも 二面性があるので、

そこを自覚していくことで、バランスが取れていくのだと思います。


「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ずる」という言葉があるように、

あまりにも極端にやりすぎるのも、バランスが悪くなるかもしれませんし、

そのあたりのバランスを取りながら、

できることを真心こめて 丁寧にやっていきたいと思っています。


参考文献
『人間学を学ぶ 月刊誌 致知「特集 運と徳」2019年4月号』致知出版社

 


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