「島原の子守唄」の旋律で歌われる「津屋崎の子守唄」~その中に「熱い茶」と共に「かなぎの一盛りなど」って出てきます。
いわば「お茶の友」でしょうが、、「かなぎ」って何かな?。お茶にはお菓子、煎餅等に沢庵やきゅうりの麹漬けはあるけど、、?「茶塘」の「お茶の友」も頭をよぎります。いろいろありますが、、。
ネット検索すると「イカナゴ」のことでした。イカナゴを醤油にすると錆びた釘のように見えることから「釘煮」→「かなぎ」となったようです。(ウィキペディア2015年2月14日検索)津屋崎はもともと漁師町、塩田の町でしたから、「イカナゴ」も沢山捕れていて、ちょっとおつまみ・お茶の友になったのでしょう。今は?
ちょうど、今読んでいます陳舜臣さんのエッセー「仙薬と鯨」(1992年中央公論社発行)P70に「イカナゴ」について書かれています。神戸の実家が海産物問屋をされていたので、戦前どんな海産物が輸出入されていたのかについて紹介し、世の移ろいを書かれています。「イカナゴ」は陳さんにとって4月の「新学年、清明節、桜、」と並ぶ風物詩。いろんなことを思い出し書かれています。昭和30年代に「干しイカナゴ」は中国名で「尖俊(魚へんに)脯・チャムスンポー」と呼ばれ台湾や香港に輸出されていたそうです。輸出先で「イカナゴ」はどんな料理にされたのでしょうか?「イカナゴ」にも交流の歴史があり、唄がありますね。
「茶塘」の「お茶の友」でもカルシュウムたっぷりの「かなぎ煮」を取り入れましょうか。