大牟田市出身の作家・西村 健さんの随筆が西日本新聞に掲載されました。「山谷地区を舞台にした社会派ミステリー『最果ての街』(ハルキ文庫)が6月、文庫化された」事が契機なのでしょうか。この作品が生まれたキッカケや、山谷地区に対する思い入れを書かれています。
西村さんは「昭和63年、労働省(現厚生労働省)に入省」され、「新人研修でこの山谷ヘ見学に連れて来られた」そうです。「始発の地下鉄で南千住駅に降り立ち、(上野公共職業安定所の玉姫)出張所に向かって歩き出したとたんド肝を抜かれた。道路に延々と人が寝っ転がっている。道端のそこここでオッチャンらが車座になり、丼にサイコロを放り込んでいる。チンチロリンの賭け事だ。ここは本当に現代の日本なのか!?」と感じられたそうで、さらに衝撃を受けられた山谷地区の実態が挙げられいます。この30年前の思い出話から「西村さんこの街を舞台にしたミステリーを書いてくださいよ」と編集者から「水を向けられ」、「なるほど、それは面白くなりそうだな。確かな予感」!を感じつつ「今はどうなっているのか」の取材の上に「『最果ての街』は書き上げることができた。私の山谷への思いが、たっぷりと詰め込まれている」と西村さんは書かれています。〜読んでみたいですね〜!
(下:2020年9月27日西日本新聞〈随筆喫茶〉欄 西村 健「衝撃の光景」より)
西村さんは「昭和63年、労働省(現厚生労働省)に入省」され、「新人研修でこの山谷ヘ見学に連れて来られた」そうです。「始発の地下鉄で南千住駅に降り立ち、(上野公共職業安定所の玉姫)出張所に向かって歩き出したとたんド肝を抜かれた。道路に延々と人が寝っ転がっている。道端のそこここでオッチャンらが車座になり、丼にサイコロを放り込んでいる。チンチロリンの賭け事だ。ここは本当に現代の日本なのか!?」と感じられたそうで、さらに衝撃を受けられた山谷地区の実態が挙げられいます。この30年前の思い出話から「西村さんこの街を舞台にしたミステリーを書いてくださいよ」と編集者から「水を向けられ」、「なるほど、それは面白くなりそうだな。確かな予感」!を感じつつ「今はどうなっているのか」の取材の上に「『最果ての街』は書き上げることができた。私の山谷への思いが、たっぷりと詰め込まれている」と西村さんは書かれています。〜読んでみたいですね〜!
(下:2020年9月27日西日本新聞〈随筆喫茶〉欄 西村 健「衝撃の光景」より)