大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

有森さん、五輪パラリンピックを考える

2020年03月02日 05時22分27秒 | 日記
 新型コロナ肺炎の感染拡大で東京オリパラ開催は?といった論議も出ているようです。そうした中、新聞には各方面から〈東京五輪を考える〉連載が続いています。
 マラソン五輪メダリストの有森裕子さんは「日一日と近づく五輪。しかし理想とは日一日遠ざかる感じがしている」「理解不能なことが多すぎる」と書かれています。
「例えば国立競技場建設の進め方やお金のかけ方など尋常でなく、説明も傲慢さを感じさせた。そして問題が起きるたびに【アスリートファースト(選手第一)】と言」われるが、「問題を覆い隠す方便に使われていないだろうか。」と疑問を呈されています。「開催まで1年を切ってからマラソンと競歩が札幌に移った」問題について、「国際オリンピック委員会IOCの決定は、選手の健康を考慮したものと支持します。」「問題はそのプロセスです。IOCは何度も下見していたのに、あの決め方、あの時点での変更はあり得ない。競技を軽んじていないか。【選手第一】と考えていないのではないか。」「IOCはなんのために開くのか。お金もうけのためか。スポーツを通じて五輪を、社会に意義ある存在だと示すべきなのに、そこが揺らいでいると思う」と書かれています。さらには、「みんなが米国のテレビ優先なんだと分かっている。もちろん、開催にはお金が必要。だから何をしてもいいの?選手のパフォーマンスが崩れても良いの?どちらが大事ですか?」「現在の大会は五輪憲章を満たしていると思えない。個人の戦いをうたうが、現実は国家間の争い。」「五輪は平和への祭典で、競技のチャンピオンシップ(選手権)ではないと考えている。ある意味、五輪は世界の公器だと思う。」その他、「五輪とパラリンピックの開会式入場券の値段の格差」にも触れられています。最後に、「国民がいろんなことに気づく五輪パラリンピックになったら開催の意味はあるはずです。」と結ばれています。
〜有森さんの真剣な疑問。いろいろ考えることがあるようです。
(下:2020年2月9日西日本新聞〈東京五輪を考える〉マラソン五輪メダリスト有森裕子さん(談)「IOCは【選手第一】か」より)