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3Dを聞く!

2010-11-23 09:14:00 | サラウンド レコーディング

21日、IMAGICA五反田 第2試写室にて行われた、
第28回サラウンド研究会、「3Dを聞こう!」
参加させていただいてきました。
X-PANDで3Dを体感します!

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「アバター」をはじめとする3D映画の興行的な成功からか、
3D映画の製作が急速に進んでいます。
すでに国内の劇場は15%が3Dに対応、TVやケータイの端末なんかも
ドンドン3D化されていますね。

さて今回は、3Dの撮影技術、サラウンド製作のワークフローの説明を
聞かせて頂き、実際イマジカとPCLで製作された3Dサラウンド作品の
視聴をさせて頂きました。

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持ち込んで頂いたコンテンツは、劇場予告用、CSハイビジョン放送用、
アミューズメントパーク用と様々。

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■イマジカから提供していただいた作品は、CS放送用コンテンツで、
教会での弦楽奏とピアノのソロ演奏。
演奏者自体に動きがなくとも、ダイミックなカメラワークで臨場感や
奥行きを再現することができるんですね!自然な奥行きの再現性に驚きました。
音響は、5chオンマイクと5.0chサラウンドのツリーマイクを
MIXしたシンプル構成のサラウンド作品。
コンセプトが「空間を切り取る」ということで、わかり易い、
サラウンドMIXがされていました。リアが大きめに出ていて
とても臨場感があります!


■ソニーPCLから提供していただいたのは、イベント会場用のコンテンツ。
私が思わず見入ってしまったのが、きれいな沖縄の海の映像。

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アクアリウムで上映された作品だそうですが、接近するサメは目の前に、
広がる珊瑚礁の遠近感もすごい!
この作品に関しては、かなり誇張した視差調整が施され、オーバーラップや、
雪のような細かい粒子系の映像は、焦点の合わせどころに迷い、目に疲れを
感じがしてしまいますが、個人的には誇張した3D表現ほうが、特有の
「飛び出し」感を体感でき、とても楽しめました!
ただ視差は個人差があるそうなので、映像に酔ってしまう方もいるかもしれません。

実際の劇場作品は、臨場感・奥行きを表現するのが現実的なのかもしれませんね。

映像の3D化が急速に進む一方、サラウンドでは音の奥行きの表現が苦手とされているのも事実。
研究会でも、実際にフロントスピーカの奥に更にL、C、Rを増設したり、
EQや残響を付加する方法など、皆さんいろいろなアプローチで研究なさっているようです。
そののちには縦方向の音像表現など、
3D映像、立体音響共に、今後どのように進化を遂げるのか楽しみです!

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ONPa  成田


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