公的資金、活用広がる 「ゾンビ企業延命」批判も

　経営不振企業の支援策として、革新機構を中心に公的資金を活用する動きが広がりつつある。
　安倍政権は緊急経済対策で、革新機構に対して１０４０億円の追加拠出を決めた。今回のルネサス支援の背景にも、「国内製造業の基盤が崩れかねない」（経済産業省幹部）との危機感があり、政府が今後、産業界への“介入”を強める可能性がある。
　革新機構は経産省の構想をもとに２００９年に設立され、これまで３４社への出資を決めた。
　ルネサスへの出資は、東芝と日立製作所、ソニーの中小型液晶パネル事業を統合して「ジャパンディスプレイ」を１２年４月に設立して以来の大型案件だ。
　今後は、リチウムイオン電池や有機ＥＬ（エレクトロ・ルミネッセンス）テレビなどの分野でも出資による支援も検討している。
　ただ、公的資金を注入した半導体メモリー（ＤＲＡＭ）大手エルピーダメモリが昨年２月に経営破綻するなど、官による企業支援は失敗例も少なくない。本来なら市場からの退場を余儀なくされる「ゾンビ企業」の延命策との批判もつきまとう。
（2013年2月25日
読売新聞）


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広瀬倫子シングル曲…道ならぬ恋 軽やかに

　＜罪を犯しても汚れぬように＞＜このまま二人許されないままに　吐息をひそめてどこまで流される＞と、道ならぬ恋を思わせる「償いの日々～愛していると言われたことがない～」（ユニバーサル）。このシングル曲を歌う広瀬倫子(りんこ)＝写真＝が評判を呼んでいる。
　音楽評論家の富沢一誠が提唱する大人のラブソング「熟恋歌」の担い手として、指名を受けた。作詞は「ロンリー・チャップリン」などのヒット曲で知られる岡田冨美子。作曲は中森明菜や高橋真梨子のヒット曲を生み出してきた鈴木キサブローが手がけた。
　広瀬倫子名義では初のシングルとなるが、以前から別の名前で活動。幅広い声域を生かした美しいスキャットで知られ、音楽業界では注目されていた。自身は家族愛が強く、こういう世界は苦手だと笑いながら、「いかにも、という人が歌うより、まじめな恋愛観を持っている人が歌う方が、後ろめたさが出るのでは」。
　強い言葉が並ぶが、声に清潔感があり、軽やかで聴きやすい。
　４月１７日には東京都内のラ・ドンナ原宿でライブを行う。（電）０３・５７７５・６７７５。Yaff.showAffTag({'disp':'li','iseven':'','irakuten':'','w':'','t':'','a':'','m':'','p':'','seven':'','rakuten':'','isbn':'B009ZH4KPK'});
（2013年3月28日
読売新聞）


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