【ZOOM】
テレビを見ながら、スマートフォン(高機能携帯電話、スマホ)やタブレットを活用する「ダブルスクリーン」と呼ばれるサービスがテレビ局の番組作りで広がっている。
スポーツや映画を見ながら画面をタップ(たたく)ことで気分を盛り上げたり、関連語の検索をしやすくしたりと、新たな楽しみを加えて視聴を促している。
(織田淳嗣)
3月26日深夜にテレビ朝日が放送したサッカーW杯アジア最終予選の日本対ヨルダン戦。
同局はスマホやタブレットと連動したサービス「テレ朝リンク」を初めて実施した。
視聴者は画面上で予選通過を祈る「突破ボタン」をタップして応援し、タップ数に応じてプレゼントも当たる。
20日午後11時から27日までで10万人以上が参加。
ピークは試合中で、総タップ数は3億8千万を超えた。
■山は番組中に
「番組公式サイトや局ホームページへのアクセス数は、以前はCMの時間帯に増えていたが、最近は放送中に“山”が来るようになった。
視聴者が、すぐに手元のスマホで調べるようになったからでしょう」。
日本テレビの若井真介メディアデザインセンター長は、視聴者の習慣の変化についてこう語る。
日テレは昨年3月、データ放送画面でフェイスブック上の友達と交流できるサービス「Join
TV」をいち早く開始した。
その後、スマホにも対応し、昨年11月に放送した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序TV版」では、日本中の電力を集めて敵と戦う場面と連動して、スマホ画面のタップで発電量をためるゲームを実施。
ストーリーに影響はないにもかかわらず、総タップ数は約1億7千万、利用者の97%がアンケートに「満足した」と答えた。
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