大雨で増水した鹿児島市内の甲突川(20日午後6時)=大原一郎撮影
活発な梅雨前線の影響で、九州南部は20日も激しい雨に見舞われ、住民が避難したり、九州新幹線などが一時運転を見合わせたりした。
気象庁は21日も前線が停滞し、引き続き激しい雨が降る恐れがあるとみており、土砂災害や河川の増水などへの注意を呼びかけている。
鹿児島地方気象台によると、17日午前11時の降り始めから20日午後5時までの雨量は、鹿児島県薩摩川内市の八重山で528・5ミリに達した。
鹿児島県によると、20日午後7時現在、土砂災害の恐れがあるとして同県垂水市や姶良市、鹿児島市で計約1200世帯に避難勧告が出されたほか、9市町で23世帯32人が自主避難した。また、屋久島電工によると、屋久島町南部で午前9時半から約3300世帯が約12時間停電した。落雷による配電盤の焼損が原因とみられる。
交通機関も乱れた。JR九州によると、九州新幹線が新八代―鹿児島中央間で断続的に運転を見合わせたほか、鹿児島線、日豊線、肥薩線などでも運転見合わせが相次いだ。日本エアコミューター(JAC)の鹿児島と種子島、沖永良部を結ぶ計4便が欠航。がけ崩れによる国道、県道などの通行止めも続出した。
(2010年6月20日22時34分
読売新聞)
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