遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

親孝行

2006-05-21 08:12:11 | エンゼルメイク
神奈川県某所・・・
ガンを患い、50歳という若さでお亡くなりになったかたの湯灌に行きました。
奥様と息子さん(25歳くらい)娘さん(20歳くらい)親族の方が20名程度、立ち会われました。


シャンプーをしていると・・・
ムスッとした態度のイケメンの息子さんが、(最初から気になっていたのですが・・・)

息子さん「洗わせてもらってもらっていいですか?」・・・と
私「はい、お願いいたします」

息子さん「オヤジ、入院中、後頭部がかゆいって言ってたもんな~。」
    
「こうやってオヤジのアタマを洗ってやるなんてはじめてだな~」
    
「・・・これから親孝行しようと思ってたのに何で死んでしまうんだよ~」

・・・と突然、涙しながら故人様に話しかけ、一生懸命、洗ってくれました。
立ち会っていた親族の皆様も息子さんの声かけと態度に涙され、私も涙してしまいました。
親戚の方の話によると、息子さんは10代の頃、かなり悪いことをしてご両親を悩ませていたそうです。

私も息子さんの言葉を聞き、胸に響くものがありました。
親に反抗し、心配をかけたこともありました。
きっと今でも迷惑をかけているのかもしれません。
親孝行は親がいるうちにしかできないんですよね!?

当然のことですが・・・親の存在に感謝し、できることから親孝行したいです。
もっともっと優しく思いやりをもって接していきます。






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4 コメント

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わたしも・・・ (さえこ)
2006-05-22 10:09:30
湯灌してあげるべきでした・・・。

亡くなった父は奇麗好きでしたが、

最後は頭ボサボサで、気持ち悪がりながら

逝ってしまいました。

自分の悲しみに精一杯で父のことを考えて

あげられなかったなと、今更ながら思います。

死者に『今度』はないから取り返しはつかないけど、

それでも『今度やってあげる』と言いたい。
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Unknown (ゆみ)
2006-05-27 13:13:17
私の父も同じ年で亡くなっていますが、

そのときまさに息子さんと同じ気持ちになりました

せめて母には生きているうちに孝行したいです
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Unknown (Unknown)
2006-06-03 11:57:54
何故か涙が止まりません。

幸いというか、私の両親は健在です。

親元を離れ20年間、親孝行と呼べるようなことは何一つしていませんでした。



死んでからでは遅いんですよね。
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Unknown (匿名)
2009-05-10 20:12:18
私は悲しい事に何も感じませんね。父親に人生を踏みにじられたという思いしかありません。
危篤の通知を受けても何とも思わないし勿論駆けつけようとも思いません。すでに別居して何十年も経っているし音信普通ですから今更どうのなんてあるわけがない。当然そういう自分を好きになれるはずもありません。自分の子を愛せないなら子供なんか作るなと憎しみにも似た気持ちを抱いています。親を大事に思える人は幸せだと思いますよ。
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