遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

大きな故人様

2006-06-05 09:07:56 | 納棺
神奈川県某市のご自宅での湯灌で、故人様は55歳男性です。

葬儀社さんから『身体の大きい人だから頑張ってね!?』と言われていたので気合いを入れて臨みました。

ご自宅に到着し、直ぐに準備に入りました。お布団の上にお休みになっている故人様をみると・・・

私の想像をはるかに超え、ものすごく大きな故人様です。ご遺族様の話によると身長は185cmで体重は120kgだそうです。


・・・ご納棺式の際、一番大きな柩を持参いたしました。
私たちを含め、6名体制で納棺しました。が、お納めすると横幅ギリギリで腕が宙に浮いた状態になってしまいました。

ご遺族様も口を揃えて「窮屈そうでかわいそうね~」

私は故人様の姿勢を変え、宙に浮いた腕を柩の中に入れようとしましたが、何度やっても入りません。

「どうしよう~・・・」

私の焦って泣きそうになっている表情を察して、先輩が救いの手を・・・
故人様を無理に動かすことなく、宙に浮いた腕をスッポリ納めました。

自分の技術の甘さがでてしまいました。
故人様と不安を与えてしまったご遺族様、本当に申し訳ありませんでした。







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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-06-05 15:38:23
いつも読ませてもらってます。暑い時期の湯灌は大変だと思いますが体調に気をつけてください。これからも応援させてもらいます。
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Unknown (Unknown)
2006-06-09 12:52:35
私の友人は生前すごく細かったのに骨太だったため

骨壷はその斎場にあった一番大きいサイズのものでした

砂遊び用のバケツくらいありましたね

それでも少し蓋が浮いてしまい、それまで号泣してたのに

皆でちょっと笑っちゃいました

最後の最後までやってくれたなぁ
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