遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

「おじいちゃん、よかったね~」

2006-05-16 16:00:28 | 湯灌の儀式
・・・とあるY市の業務。故人様は80歳の男性、湯灌です。葬儀担当の方から「お亡くなりになる前に故人様は大変お風呂に入りたがっていた」と昨日お聞きしていました。
湯灌業務は基本的に2名で行う為、さっそく先輩と湯灌車でご葬家様宅へ向かいます。
到着し湯灌の準備が終って・・・家の中を見回すと20人以上の親族?の方が・・・おじいさん、おばあさんから小さな子供まで。
持参した浴槽で故人様の体を丁寧に洗い清めます。もちろん皆さんに故人様の体が見えないように注意しながらです。シャンプー、リンスでは喪主の方からの希望もあり一緒に洗髪をしました。
「おじいちゃん、きれいになってよかったね」
「風呂に入りたいってずっと言ってたもんなあ」
「おじいちゃ~ん、ありがとうね」
こんな場面に遭遇すると湯灌という業務をやりながらもついついウルウルきてしまう私はまだ半人前なのでしょうか。
お顔にごく薄い自然体のお化粧をし、旅仕度を整えます。そして皆さんと一緒に納棺。葬儀担当の方に前もってお聞きしていたのでしょうか。生前、故人様が愛用されていた品が用意されていて棺に納めていただきました。
このご葬家を立ち去るまで私と先輩は何回ありがとうと言われたことか・・・こんなに喜ばれるなら・・・!って思っちゃいます。でも私はまだ新人で半人前なんでそんなにお礼を言わないで・・・。
「湯灌」てなんとなくわかりましたか?ただしこんなに良い状態の故人様ばかりではないのも事実です。事故や自殺で亡くなったという場合もありますし、時には小さな赤ちゃんの時も・・・少しずつ皆さんに日記として紹介していけたらいいかな。っていうか、この文章を社長が読んだら「今回で終わりにしていいよ」って言われたりして!!






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