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フテイキログ

不定期更新。

ある光景。

2005年07月20日 | 日記系
このまえ、ちょっとコジャレた(だけど比較的安い)店でご飯を食べる機会があったのだけれども、そのとき近くのテーブルに、出てきた料理を携帯のカメラで撮っているアンちゃんがいました。
そこはカフェのような店で、チープなわりにはメニューがシャレていて、まあまあ人気もある店だと思うのだけれども、そのアンちゃんは、あまりパッとしない風体で、ちょっと浮いていました。

店で写真を撮っている人は少ないし、そのアンちゃんもソッコウでパシャリと撮ってすぐに携帯をしまっていたのだけれども、その風景を見て、細々なりとも自分がブログを書いているからかもしれないけれども瞬間的に「たぶんブログにでも載せるんだろうな」と思ってしまいました。

しかし不思議な感じでした。
店の雰囲気からして、たぶん、『今日の夕食は、コレ。美味かった。』みたいな、ちょっとだけさりげなくお洒落な感じの記事になると思うのだけれども、実際にその写真を撮っていたアンちゃんは、お世辞にもそんな雰囲気ではありませんでした。
でもきっと、記事になったものを誰かが読めば、写真の雰囲気によって書いている人のイメージが勝手に補完されて、「このブログの作者さんは、こういうオシャレな店が似合う格好いい人なのだろう」と思い込む人がいてもおかしくはありません。
もっと極端に想像を逞しくすれば、そのアンちゃんは紛れもなくオヒトリサマだったけれども、ブログ上では『彼女と食った』と書くこともできるわけで、なんだか『情報』が作られていく瞬間を見たような気がしました。

もっとも、ほんとうにブログのために撮っていたかどうかは、本人に訊いたわけではないのでわからないし、これが女の子なら何とも思わないというか、むしろかわいらしく感じるかもしれないけれども、男がせっせとこういうことをしている光景は、個人的な偏見だし、基本的にはその人の自由で他人が文句を言うべきことではないけれども、なんとなく気色悪さを覚えてしまいます。

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