にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

消えた「いじめ考」

2006-12-12 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)のニュース特集から「いじめ考」へのリンクが消えました。かわりに登場したのは月間市民記者賞の話題です。もう一本は夕張特集になっています。ニュース特集のコーナーには、継続して考えていきたいテーマを載せるのかと思っていましたが、どうやらそればかりではないようです。

いじめ問題は解決したわけではありません。というより、完全になくすのが難しい問題で、だからこそセンセーショナルな報道がされていないときでも常に議論すべきテーマです。

繰り返し述べますが、OMNをはじめとするネットニュースメディアの利点の一つは、こういった問題を継続して伝えられることにあります。世間の目が向いたとき、向きそうなときだけテーマを選んで報じるだけでは、他のメディアと違いがありません。

今後OMNが生き残っていくために、差別化について考え直す必要がありそうです。
アンチ匿名、アンチ2ちゃんねるだけでずっとアクセスを稼いでいけるはずはないでしょう。


オーマイニュース特集を考える(1)

2006-12-12 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)特集を見て、「TVの報道ってこんなもんだよな」という形でなんとなく納得させられてしまいました。ただ、そのまま納得していいのかどうかは疑問が残るので、何回かに分けて書いていきます。

既にコメントで指摘されていますが、番組の中心だったのはOMNではなく「OMNで奮闘する鳥越編集長」であり、「体調不良にもかかわらず前進する鳥越俊太郎氏」でした。視聴者の目を引くためには無名の新進メディアより、著名なジャーナリストを中心に据える方が良かったのでしょう。TV局にとっては当然のことかもしれません。

しかし、この内容はOMNにとって喜ばしい形だったでしょうか。もしTVに取り上げられたことで目的を達したと考え、諸手を挙げて万歳しているなら、その志の低さに舌打ちをせざるをえません。

OMNは鳥越氏に広告塔としての役割を期待していたはずです。ところが、現状ではむしろOMNが鳥越氏のさらなる知名度やイメージアップのための踏み台にされているような印象を受けます。せめて持ちつ持たれつ程度のレベルまで押し返さないと、彼を編集長に持ってきた意味がありません。

OMNは鳥越氏の体調が悪くても、とことんまで彼を利用するべきです。ガンの再発をにおわせる映像にかぶせて、体調を崩して倒れたという衝撃的なナレーションを挿入してCMに突入し、CMが明けたら、倒れたのはそれまで一言も触れていない持病のメニエル病の悪化の為だったとしたTV局のようにです。

鬼だと批判されることもあるでしょう。しかし、体調に不安があることを承知で鳥越氏を編集長に据えたのはOMN自身です。その時点でOMNは鬼になっているのですから。