とあるスナックで
コー
今になって思うとベンジャミンが言っていたことは、正しかったのかもしれない。
かれは以前から、ディープステイト側は二つに分かれて戦っていると言っていた。
まえがきー9.11の裏にいた「闇の勢力」
私にとって、9.11同時多発テロの取材は、私自身がそれまで信じていた世界観を打破する画期的な取材となった。この取材をするまで、私はアメリカを始めとした西洋の先進国が、世界発展途上国(主に有色人種の国)に対して自分たちの思想を押しつけ、「啓蒙」することは、世界を平和に導く素晴らしいことだと心の底から思っていた。
先進国と発展途上国、欧米とその他の文明ーー。
ここには、越えられない絶対的な壁があって、先進国の欧米人は、世界をリードしなければならないと本気で思っていた。
しかし、そんな幻想も消えた。9.11を取材し、真実を知ったことによって、四十年以上覚めていなかった私の目を覚ますことができたのだ。
9.11については、私もいままで「9・11テロ捏造」(徳間書店)、「暴かれた9.11疑惑の真相」(扶桑社)、その他さまざまな媒体で、断片的にしろ、その都度詳細を述べてきたつもりだ。そして、この9・11の裏には、巨大な「闇の勢力」が蠢いているということがわかり始めていた。また、どうやら、この正体は、ロックフェラー家を始めとした世界の大資本家たちではないか?という結論に達することもできていた。
しかし、「ゴール」はそんなに近くにはなかったようである。
私が世界の大資本家たちを調べていくうちに、歴史を遡ると、「もっと巨大な勢力」が彼らのルーツになっていることが判明したのだ。私は、これまでは、それをフリーメーソンという言葉や、イルミナティという言葉を使って説明することを試みたものの、全貌が把握できていなかったため、うやむやな説明で終わっていたことは否めない。
しかし、今回、私は、さまざまなキーマンに取材を試みること、そして関連する書籍や記事などの膨大な資料を読み漁ることによって、彼らのルーツを探り当てることに成功した。
彼らのルーツはいまから、何千年も遡らなくてはならなかった。
そして、行き着いた先は「ルシフェリアン」という組織だった。
ここで本編に入る前に、改めて確認しておきたいことは、私が本書でユダヤ人差別をするつもりは毛頭ないということだ。そもそも、このルシフェリアンは、昔からユダヤ教の天敵とされている、後述するニムロード思想(42ページ参照)を信奉する人々のこと、もしくは、その悪魔教の信者なのである。
そして世界は、残念なことに、このルシフェリアンというおかしな勢力によって、支配されているのが現状だ。
詳細は本編に譲るが、歴史を一つ一つ丹念に調べれていけばいくほど、この「闇の勢力」が、いつの時代も、歴史を動かすことのできる中枢に君臨していたという事実がわかり、背筋が寒くなったものである。そして、歴史上の一つの出来事だけを見ると、なんの変哲もない事件に過ぎないかもしれないが、こうした点と点を結ぶことによって、彼らが描く「物語」の全貌が少しずつ明らかになっていった。
今回、私はその物語の全貌を描くことに挑戦した。この作業には、膨大な時間と手間がかかったものの、なんとか終えることができ、その結論をここに初めて公開したいと思う。
9.11から始まり、紀元前まで遡ってから、歴史をつぶさに観察していき、現在進行中の世界金融危機を分析し、最後はこれから起こるであろう我々の未来にまで言及させてもらった。
もちろん、これらにはすべて、ある「闇の勢力」が関わっている。そして、今回は、できる限りこの「闇の勢力」に関わったであろう人物や組織を、具体的な実名を出して、紹介しているつもりだ。
そういった意味で、本書は私が9.11を調べだしてから始まった一つの取材の集大成といえるものになったのではないかと自負している。
今まで読者が教わってきた歴史を覆すものになるかもしれない。しかし、最後まで読み進めていただきたい。そして、世界でいま、何が起こっているのか、その真実を直視していただくことを期待する。
小林
そうですね、ベンジャミンも9.11から世界観が変わってしまったんですね。