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9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について 「ロン・ポールの連邦準備銀行を廃止せよ」 (6)

2025年03月19日 | 金融
とあるスナックで
コー
またまた読んでいこう。
p-103
連銀が大恐慌を生み、大統領の介入が事態を悪化させた

ーーーーー。
その恰好の例が第一次大戦のアメリカで起こった。人々は自分たちの自由が奪われたことに憤り、政府にさらなる説明責任を求め、経済的、市民的な自由の回復を迫った。この時政府の支出は大幅に縮小し、戦争で懐を肥やした人間を糾弾する公聴会が議会で開かれた。当時の時代の雰囲気は「平時に戻ろう」というウオーレン・ハーディング(第29代大統領)の1920年の選挙スローガンから読み取ることができる。当時のベストセラーは「死の商人ーー国際軍事産業」だった。この史実が、戦中と戦後の雰囲気をよく表している。
しかし、悲しいことに平時の冷静には二度と戻らなかった。中央銀行という「打ち出の小槌」は廃止されず、政府は異常な権力を手放さなかった。かつてのルールはもう通用しなくなった。「すげての要望をすべての人に約束する怪物」がすでに誕生していた。政治家たちが望むことは現実となり、お金の製造者への風当たりも弱くなった。途方もない政策に何の制限もないままに資金が投入された。だれが何を政府に要求しても認められるようになった。アメリカの大手銀行は政府の保証で破産から守られて喜んでいた。これが後々の「モラルハザート」(規範の崩壊)につながっていった。銀行はリスクを考慮しないまま、ローンを貸出すようになっていた。
「狂騒の二十年代」と呼ばれたこの時代を理解するには、連銀の金融政策をよく吟味する必要がある。1920年代、通貨供給量の伸びは年率で 七・二~八・一 %で、20年代全体では 五十五~六十一 %にも上った。連銀によって作られたこの偽りの好景気は破綻に向かう運命だった。破綻はまず当時大活況を呈していた株式市場で始まり、経済全体に広がっていった。これがのちに世界大恐慌となる。
1930年代当時、大統領だったフーバーは旧来の観光に従うことが出来たはずだ。つまり政府は基本的に何もせず、救済政策などとらないということだ。連銀は通過膨張に及び腰になり、全力で救済するというわけでもなかった。「フーバーが何もしなかったから世界大恐慌が起きた」という神話とは裏腹に、当時フーバーは実際にはとりうるすべての景気刺激策に手をつけ、金融救済策を大々的に敢行したのだ。それが効果的でなかったという話は横に置いておこう。大事な点は、フーバーはインフレを起こしてアメリカの景気後退から救おうとしたということだ。そのうえ増税をし、輸出入に規制をかけ、さらなる経済介入を行ってしまったのだ。
次の大統領のフランクリン・ルーズベルトは、単にフーバーの景気政策をそのまま継承しただけだった。そしてさらに国家の金融システムを破壊していった。ルーズベルトは銀行を封鎖した。民間の金の所有を違法にした(1933年)。連銀は潰れかけていた金本位制に強烈な一撃を与えた。ニューディール政策をやっても大恐慌は終わらなかった。失業率は第二次世界大戦が迫る1932年まで高止まりしていた。実際、平均年収や生産力はずっと下降していた。しかし連銀はさらに力を増していった。このとき次の戦争の戦費を賄う準備はすでに出来上がっていたのだ。

第二次世界大戦が終わると、アメリカ政府の力は国内と海外で驚くほどの勢いで拡大していた。戦争に次ぐ戦争、ビックス湾事件、ドミニカ共和国とベトナムへの侵略、中東への終わりのない介入、そしてニカラグア、エルサルバドル、ボスニア、ハイチでの戦争、テロとの戦いの美名の下で世界中で行われている戦争。911のテロ、ドットコム・バブル(I Tバブル)、2008年の金融崩壊(リーマンショック)のような大きな危機が起きるたびに、通貨の供給量が増加されていった。

中央銀行が出来る以前は、政府は「軍備か国民生活か」(銃かバターか)のどちらかを重苦しく選ばなければならなかった。今では連銀があるので政府はこの選択を迫られることもない。政治家たちが集まって馴れ合いで、特別利益団体(Special Interest)に欲しいものに与える。軍備、福祉、銀行の救済でも海外援助でも、夢見たものは何でも、お金製造機が現実のものにしてくれる。連銀が新しい金を経済に投入しなくても、毎年毎年増え続ける国債をいつでも買い支える準備は出来ているのである。もし連銀が購入(引き受け)を保証しなければ、こんな国債が自由市場で値段がつくはずがない。
お金の製造機が政治家にいつでも資金を用意してくれるから、政府は危機に対して場当たり的な対応しかしなくなった。このような散財を続けるとアメリカ人はもっと高額の税金を納めなくてはならないはずだ。だがアメリカ人は高い税金を許さない。増税を偽るために政府は通貨を膨張させるのだ。そして政府の支出を世の中全体に払わせているのである。
連銀だけではない、世界各国の中央銀行がとんでもない破綻を引き起こしている。第二次大戦中でも、破滅的なハイパーインフレーションがドイツ、オーストリア、ロシア、ポーランド、ハンガリーで起きた。中央銀行が創り出した輝かしい約束はぼろ雑巾のようになった。それでも中央銀行が振り出す麻薬ような緩い信用を手放そうとする政府はなく、堅実な通貨は復活しなかった。
だが今、中央銀行を廃止し堅実な通貨を回復させなければ、危機はさらに悪化すだけである。長引けば長引くほど政府はさらに拡大し、私たちの自由を食い物にしていくだろう。

ーーーー 続く ーーーー

コー

戦争こそ、<やつら>にとって、最大の(肥やし=栄養)なんだろう、寄生虫にとって。




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