9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について ビヨンド コンスピラシー ジョン・コールマン著 その2

2014年11月20日 | 日記
とあるスナックで
小林
この本の P-112

テロとの戦いのきっかけとなった 9.11 と同様、今日イラクで起こっている悪夢も政治的な失策で片付けられることが多い。しかし、体制に飼いならされた西側の人々にとってはにわかに信じがたいかもしれないが、民族を利用してイラクを意図的に分断する計画があったことは、さまざまな記録がはっきりと物語っている。ユダヤ原理主義の元来の計画を現代に復活させようとしている米外交問題評議会(CFR)は先ごろ、<イラクの異常な状況>を解消するよう提言した。

多様な民族が混在するイラクは、20世紀初頭に植民地主義の恣意的な決断によって人為的に作られた国家だとされている。これは他の多くの国にも当てはまる事であるが、ケベック州やバスク地方、北アイルランドの主権については何も言わない多数の(専門家)が、ことイラクに関してはこのような事を大真面目に主張するのだ。ネオ・ボリシェヴィキの政策アナリスト、マイケル・クレアも先般、イラクが(作られた国)だという主旨のことを述べている。
-----同地域の石油を搾取するため、イギリスはかつてのオスマン帝国の三地域をくっつけて架空の<イラク王国>を作り上げ(中略)後にサウジアラビアとなる土地から偽りの王を連れてきた。------<<小林 談、 世界の他の地域には、このような場所がいくつもあるのに、なぜ今頃、イラクだけ問題にしているのか、という事でしょう。>>

クレアはブッシュ政権の侵攻の大義名分をそのまま受け入れ、スンニ派の抵抗は将来の石油の取り分を増やすためのものだと断じている。スンニ派以外の勢力も関わっている可能性や、イラク人のナショナリズムや支配からの独立欲求が背景にある可能性はまったく考えていない。西側の有識者が好きな国を選んでこのように容易に作り替えてしまえるのは、300人委員会が道をならした結果である。---<<小林 談、いわゆるアメリカ軍に抵抗し攻撃しているイラクの人たちは、スンニ派だけじゃなく、イラクという国の独立 を守ろうとしている人たちだという事でしょう。世界中のメディアはそのようには、報道しないんですよ。クレアという人物が、(300人委員会)の意向を汲んで、言っている事はようするに、イラクという国は昔は三つの地域に分かれていて、一つの国ではなかったので、今のイラクが分裂していくつかの地域に分かれるのはおかしな事ではなく、自然なことなんですよ、という事を言っているんですよ。(300人委員会のアメリカやイギリス)は イラクを分裂 させたいんですよ。その方が統治しやすいし、石油を取りやすいんですよ。ユーゴスラビアが分裂して消滅したみたいに。>>---

イラクは五千年の歴史を持つ国だ。にもかかわらず論客たちは、同国が現在自治能力を失っており、他の国が方向を決めてやる必要があるという十九世紀のオーソドックスな主張を繰り返している、1991年に史上最も苛烈な集中爆撃に六週間わたって耐え(国連によると、この爆撃によりイラクは産業化前の水準に逆戻りした)、過去どの国も受けたことがないほど厳しく徹底した経済制裁を12年間にわたってしのいできた国の命運が、西側の専門家と称する連中に軽々しく委ねられようとしているのだ。そして彼らの主張を正当化するために、昔からの宗派間のいがみ合いが、未だに存在しているという妄想が広められ、<人為的介入>ゴロが口実にしてきた理屈の焼き直しをジャーナリストが連日報道している。彼らは<宗派間の闘争>とされているものの黒幕に目を向けることもないし、一般のイラク人の見方を伝えることもない。(占領軍と傀儡<かいらい>政権によって組織的に混乱がもたらされた、というのが普通のイラク国民の認識である)


コー
ここから先は、1991年以降のイラクに対する侵攻、作戦、攻撃について書いてあるんだが、読んでいても、あまりにもひどい話で、気分が悪くなるね。
小林
そもそも、当時のイラクのフセインは、アメリカに完全にだまされたんですね。ジョン・コールマン著の<新版300人委員会 上>の第8章にくわしく書かれていますね。 P-290

グラスピー大使(女性のアメリカ駐イラク大使)/我々は、貴国(イラク)とクウェートの間に存在するような、アラブ国家間の紛争に関して何ら意見はない。私は次の点を強調するように国務長官(ジェームズ・ベーカー)から指示されている。アメリカの姿勢は、1960年に最初にイラクに伝えたものと変わらない。すなわち、アメリカは、クウェート問題に関与しないということだ。
Pー291
イラク侵攻まであと二日の1990年7月31日、ジョン・ケリー近東問題担当国務次官補は、議会で次のように証言した。
ーーー< アメリカはクウェートを守る義務はない。したがって、クウェートがイラクに攻め込まれても、アメリカはクウェートを守る意思はない。 >ーーー

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