「ウサギとカメ」は、卯の花高校長になって初めての校長講話である。 初対面の在校生にどんな話をするか。生徒たちばかりでなく、教員たちも新しい校長の講話を値踏みしようと待ち構えている。 第一印象というのはとても大事なものである。 しかし、メッキはすぐにはがれる。気負うことなく、話したいと思う話をすればいい。 そんな気楽な気持ちで初めての校長講話に臨んだ。 ところで、一学期の始業式の講話「ウサギと . . . 本文を読む
第一部では、私の拙い講話とその解説を紹介する。
講話は、当時の原稿である。 実際の講話は、原稿を見る余裕がないので、アドリブになってしまう。当然、原稿のとおりに話してはいない。しかし、内容は同じである。
解説は、その昔話を選んだ理由や講話の意図などを書いた。さらに、昔話の別解釈や講話の別展開案などを試みた。
それぞれの講話は、話した年度順ではなく、学校の一年間の行事順に並べた。そ . . . 本文を読む
校長講話は、楽しい。 特に、講話づくりには、想像と創造の楽しさがある。 学校のビジョンや経営方針、よさの確認、課題解決、生徒の成長物語、組織改革の手法、パワースピーチの手法など、あれこれと思いを巡らし、様々な手法を駆使して講話を考える。新たな講話を作り上げたときの喜び、そして、それを生徒たちに語るときの喜びは、格別である。校長職の醍醐味の一つである。 しかし、産みの苦しみが深く、広く、長いほ . . . 本文を読む
奥井太郎です。 以前、木瀬が「高校生のための昔話・童話・詩」という題で、私の講話を紹介していましたが、昔話や童話などを用いた校長講話について整理してみようと思い立ちました。
卯の花高校定時制校長講話をもとに「昔話や童話などを用いた校長講話」について書き綴ってみようと思います。 以前、「私家版 学校経営試論」を始めたものの、途中で挫折したままでいます。この「昔話や童話などを用いた校長講話」も同 . . . 本文を読む