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<文旦類> 瑞季

2022-12-12 07:55:31 | 果物

 「瑞季-みずき」

 国産のブンタン系既存品種(夏ミカン、ハッサクなど)は皮が硬く、種が多くて食べにくいという課題がある。
 そこで広島県は、京都大学との共同研究により、皮が柔らかく、種が少なくて味の優れたブンタン系新品種「瑞季」を育成した。これに、広島県竹原市に本社をおき、「アヲハタ」ブランドで缶詰・ジャム類を製造しているアオハタ株式会社も参画し、以下の事業展開が行われている。
 「国内各地での安定生産、果実の長期貯蔵・流通、機能性成分の解明、果実特性を生かした加工品の開発などに向けて取り組む。これによりおいしいブンタン系新品種の全国普及・需要拡大を目指す。」
 2020年7月広島県発表の「瑞季」の特徴を列記する。
 ・「瑞季」は、種子親を「水晶文旦」、花粉親を「サザンイエロー」(「谷川文旦」×「無 核紀州」)とした掛け合わせから誕生した交雑品種で、カンキツが端境期と なる4月中旬が成熟期。
 ・品種名は,果汁が多く、瑞々しい新緑の季節が成熟期であることから命名。
 ・樹勢は中庸で、隔年結果性は弱く着果は良好。
 ・幼木はトゲが多いが、樹齢が進むと減少して短くなり,栽培への影響はない。
 ・かいよう病の発生は「土佐文旦」より少ない。苗木や風雨の強い地域では、 適宜防除を行う。
 ・果実は短卵形~洋梨形で、短いネックを生じる場 合もある。
 ・果皮は鮮やかな黄色で、香りは花粉親の「サザン イエロー」に類似しており、甘い芳香を有する。
 ・果実重は500g程度で「河内晩柑」より大きく、果 肉歩合は同等、果心は大きい。
 ・完全種子数は「河内晩柑」より極めて少なく、「無 核紀州」型無核性を継承している。
 ・種子が少なく果肉が柔らかく果汁が多いので、スマイルカットや赤道部でカットしてスプーンですくって食べるのに向く。
 ・糖度は「河内晩柑」より高く、3月上旬に収穫して 常温貯蔵すると、4月中下旬には糖度は上昇し12 %程度になり、酸度は減少して1%程度となる。糖酸比が高く、食味は良好。これまでの貯蔵試験では、腐敗果や果皮障害の発生も少なく貯蔵性は高い。

 成熟期が4月以降の高品質な文旦。無核でカットフルーツ等としても食べやすい。

*http://www.ykken.jp/16290902672214 より


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