「自転車競技」
自転車競技には、切断、脳性まひ、視覚障がいなどの選手が参加する。競技は障がいの種類や程度で分けられたクラスごとに行われ、種目や使用する自転車もクラスによって異なる。トラック種目はタイムトライアル、個人追い抜き(パーシュート)、チームスプリントの3種目で、自転車専用の屋内走路(ベロドローム)で行われる。道路など屋外のコースで行われるロード種目はタイムトライアル、ロードレース、チームリレーの3種目。風や雨、暑さなど自然の影響を受けながらレースを行う。
使用する自転車は一般的な競技用自転車だが、障がいによっては改良することが認められている。さらに、体幹のバランスが悪い選手はバランスのとりやすい3輪自転車(ロード種目のみ)を使用し、視覚障がいの選手は「パイロット」とともに乗るタンデム自転車(2人乗り)で競技を行う。また下肢障がいの選手は、上肢だけで駆動するハンドサイクル(ロード種目のみ)を使用する。
対象障がい:肢体不自由、視覚障がい
*https://www.parasports.or.jp/paralympic/sports/cycling.html より
【パリ2024パラリンピック実施種目】
[トラック]
・Men’s C 1-2-3 Kilo
・Men’s C 4-5 Kilo
・Men’s C 1 Pursuit
・Men’s C 2 Pursuit
・Men’s C 3 Pursuit
・Men’s C 4 Pursuit
・Men’s C 5 Pursuit
・Men’s B Kilo
・Men’s B Pursuit
・Women’s C 1-2-3 500m
・Women’s C 4-5 500m
・Women’s C 1-2-3 Pursuit
・Women’s C 4 Pursuit
・Women’s C 5 Pursuit
・Women’s B Kilo
・Women’s B Pursuit
・Mixed C 1-5 Team sprint
[ロード]
・Men’s H 1-2 Road Race
・Men’s H 3 Road Race
・Men’s H 4 Road Race
・Men’s H 5 Road Race
・Men’s C 1-2-3 Road Race
・Men’s C 4-5 Road Race
・Men’s B Road Race
・Men’s T 1-2 Road Race
・Women’s H 1-2-3-4 Road Race
・Women’s H 5 Road Race
・Women’s C 1-2-3 Road Race
・Women’s C 4-5 Road Race
・Women’s B Road Race
・Women’s T 1-2 Road Race
・Mixed H 1-5 Team Relay
・Men’s H 1 Time Trial
・Men’s H 2 Time Trial
・Men’s H 3 Time Trial
・Men’s H 4 Time Trial
・Men’s H 5 Time Trial
・Men’s C 1 Time Trial
・Men’s C 2 Time Trial
・Men’s C 3 Time Trial
・Men’s C 4 Time Trial
・Men’s C 5 Time Trial
・Men’s B Time Trial
・Men’s T 1-2 Time Trial
・Women’s H 1-2-3 Time Trial
・Women’s H 4-5 Time Trial
・Women’s C 1-2-3 Time Trial
・Women’s C 4 Time Trial
・Women’s C 5 Time Trial
・Women’s B Time Trial
・Women’s T 1-2 Time Trial
Point 観戦のポイント
パラリンピックの観戦に役立つ『クラス表記』
パラサイクリングのクラスは、二輪の自転車を使うC、三輪自転車使用のT、ハンドバイク使用のH、2人乗りのタンデム自転車を使用するBがある。Bクラス以外はさらにH5、H4……のようにクラスが分けられており、数字が小さいほど障がいが重いクラスだ。さらに男子(M)、女子(W)をつけて「MC1」や「WB」などと呼ぶことも多い。それぞれのクラスで活躍する、世界の超人に注目してみよう。
タンデム車を走らせる、息の合った『コンビ力』
視覚障がいクラスで使う、2人乗りのタンデム車には、前席に晴眼のパイロットが、後席に選手が乗る。ペダルは前後が連動して動くが、ハンドルは前だけが動き、後ろは固定されている。安定走行のために選手は、パイロットが踏むペダルのリズムに合わせて脚を動かし、ハンドル操作に合わせて体を左右に傾けなければならない。2人のタイミングや傾ける角度がずれるとタイムロスにつながるが、高速走行中は声かけも難しい。練習で培った、以心伝心の一体感が勝利のカギだ。
*https://www.parasapo.tokyo/sports/cycling より
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