久しぶりに佐伯の城山に登ってきました。2020.12.2

標高144mの山の山頂に城跡があります。1606年に佐伯城天守閣が山頂に築城されましたが、すぐに火災で焼失したそうで、今はその石垣が残っています。

「城山が鳴るとき、佐伯鳴る」と、国木田独歩が記した城山です。


城山の山頂からの眺めはよく、佐伯の街だけではなく、晴れた澄んだ日には四国も見えます。
市街地を流れるのは番匠川。

過去記事
晩秋の佐伯城山
2013.11.24




佐伯の春、先づ城山に来り。 秋、また早く城山に来り。冬はうど寒き音を先づ城山の林にきく也。城山寂たる時、佐伯寂たり。城山鳴る時、佐伯鳴る。佐伯は城山のものなればなり。
国木田独歩
佐伯歴史と文学の道
2011.11.30



ある地方の町に城山(しろやま)というのがあって、大木暗く茂った山で、あまり高くはないが、はなはだ風景に富んでいましたゆえ、私は散歩がてらいつもこの山に登りました。
国木田独歩


国木田独歩





ある日曜の午後、時は秋の末で、大空は水のごとく
澄んでいながら野分(のわけ)吹きすさんで城山の林は激しく鳴っていました。
私は頂上に登って、やや西に傾いた日影の遠村近郊をあかく染めているのを見おろしました。
国木田独歩「春の鳥」より
2010.11.27

