小黒啓子のブログ 日本共産党浜松市議会議員

政令指定都市・静岡県浜松市の中区から選出された市議小黒啓子のブログです。2003年4月に初当選。現在3期目。

けいこ日記 5月14日 市に「災害がれきの受け入れに対する要望書」提出

2012年06月01日 | けいこ日記
けいこ日記 5月14日 市に「災害がれきの受け入れに対する要望書」提出

 2012年5月14日
 浜松市長 鈴木康友様
                           日本共産党浜松市議団
                           団長  北島 定

 災害がれきの受け入れに対する要望書
 
 本市では、東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域的処理について、県市長会の合意を受け、岩手県山田町・大槌町の災害がれきを受け入れるために試験焼却の準備が進められ、関係する地元住民への説明会が4回開催され、地域住民を対象に現地視察も計画されています。

 日本共産党浜松市議団は4月26日、がれき受け入れ問題で、山田町へ放射線量等の実態調査を実施してきたところですが、現地の状況からして災害がれきの処理は、復旧復興には欠かせない緊急課題として受けとめているところです。
 
 いま、東日本大震災により発生した膨大な量の災害がれきは、復興の大きな障害となっていますが、未だにごく一部しか処理されていないのが実態であり、その最大の原因は、政府や東京電力が放射性物質で汚染された廃棄物の処理に対して責任をもった対応をしていないことにあります。

 市民からは、がれきの受け入れについては「がれきの処理で放射能が拡散されるのではないか」「廃棄物の焼却場周辺や焼却灰埋め立て処分場周辺は大丈夫か」などの不安の声が寄せられていますが、福島第一原発事故後の政府と東電の対応を見れば、こうした不安や疑問を抱くことは当然であり、その声を真摯に受け止める必要があります。

 現在、被災地での処理能力を強化することや、廃棄物の基準や安全対策を万全なものにするための国の責任が問われています。

 一方で膨大ながれき処理を被災地だけで行うことは困難であり、我が会派は市民の合意と徹底した安全対策のもとに、本市ががれきの受け入れを進めるにあたって、以下について要望いたします。

 要望事項
 
1 がれきの受け入れにあたっては、住民への十分な説明と合意を前提とし、拙速、強行的に行わないこと

2 処理にかかわる方針や方法などについて説明会を開き、市民に周知することと合わせ、特定の地域に限定せず市民全体を対象としたうえで、市民からの意見を聞く場ともすること

3 国、県の示す基準や方針の範疇にとどまらず、市民のさらなる安全と健康を確保する立場で、通常の一般廃棄物と同程度レベル以下のものとする基準を独自に定め、検査や安全対策を行うこと

4 処理のあらゆる段階において、処理方法、測定方法、測定結果等をすべて公開すること

5 政府に対して被災地での処理の能力の強化、処理に関する基準や方策について責任をもった対応、自治体への財政面を含む全面支援を要望すること