御在所最深部周回登山 2017/4/16(火) ソロ 後編
6:39 7:29 11:08 11:48 12:20 13:04 14:25 15:32 16:00 16:53 18:21
朝明渓谷P~根の平峠~イブネ~杉峠~雨乞岳~東雨乞岳~沢谷峠~御在所岳~国見峠~藤内小屋~近鉄湯ノ山温泉駅
杉峠コルに下り、写真を撮って休む間もなく登り返えす。 振り返ると中高年パーティーの方々が見上げていた。
急登を一気に登り切った。
取りついた尾根上も先ほどまでのイブネと変わらず天上の楽園の様だった。一番奥の峰々は、鈴鹿山脈主稜線だ。
銚子ケ口 チョーシ イブネ クラシ イブネ北端 高昌山
何度も振り返り、トレースを目で追う。クマザサの群生地に入り始めた!
見る見るうちに背丈より高くなり、トンネル内を腰を折って進む。あっという間にズボンの裾が泥だらけになった
雨乞岳山頂池 不思議とこの池枯れないんだよね
御在所 鎌ケ岳
雨乞岳山頂 登山口より5時間40分経過
東雨乞岳 国見岳 御在所岳 ↷武平峠 キララ峰 鎌ケ岳
東雨乞岳への吊り尾根です。今から向かいます! 直行したら数分ですが( ^ω^)・・・
東雨乞岳 標高1225m
さあ出発! 次は正面の峰々 ホントに行けるかな
ゴール ↷ 国見岳 御在所岳
七人山への分岐
右足の小指が、いたみ始める前にバンドエイドでケアーしてたら山頂でご一緒した山ガールが下ってきた。七人山とその先の道を教えて別れる。今回のビッグプランを少しもらすといたく感動し、「ぜひ完走(登)してください」と大エール
ナンか引くに引けなくなってきたぞ! だとすると少しでも体力温存だ!僕は七人山は諦めて、沢道に向かった。
(実は七人山は展望もピーク感も全くないことがわかっていたのだ。勿論彼女にも伝えたよ。ただ距離的にはほぼ同じだ)
気持ち良い沢道歩きとなる。涼味たっぷりな水音に誘われ、つい手ですくい飲んでしまった。あとはがぶ飲み
谷間にひっそりショウジョウバカマ
彼女と合流! これより30分ほど彼女が先行してくれる。
若さにはかなわないなあ、速い速い!
しかしルーファイはまだまだ甘い。フライングしている隙に僕が先に!
コクイ谷分岐が唯一のエスケープルートとして準備してたけど、つい先行者のペースに引き込まれ通過してしまい沢谷峠に
着いた。ここで彼女は、YAMAPでルート検索してくれる。御在所へのショートカット道を! 彼女には2人の子供がいて保
育園への迎えがあるのでホントは御在所まで行きたいのだが、武平峠へ降りると言ってここで別れた。
これまでなら、武平峠まで降りてから御在所岳に登り直すところだけど、さすがに軽いバテが始まりつつある。
そんな訳で、初めての近道を使うことにした。
その結果、コースタイムは40分ぐらいだそうだが、しっかり1時間かかってしまった。
途中で背中に鉛を背負っているかのように身体がチョー重くなって、休みまくりとなった。
ここまで休憩なんてカメラを構える間だけだったのに、本来の意味での休息を身体が要求し始めた。
木蔭を見つけてはそこに倒れ込むように這いつくばることもあった。
背中にまともに天道さんが喝をくれてるので暑くて暑くてたまらなかった。スポーツドリンクが美味かった。
灌木(ヤシオ)の間から山上公園の建物が見えた時、「終わった!」と思えた。
御嶽大権現のベンチで小休憩し、少し歩いて東屋でも休憩し、妻にここにいると連絡したら、「まだそんなとこ!?」って呆れられ、電話するのじゃなかったと悔やみ、だけどこれで遅くなっても一応心配の度合いは薄かろうと思い直したりしながら、ヨタヨタと歩く。
一等三角点も望湖台も無視って、ひたすら平坦道を選び、ゲレンデ下に着いた。前方はロープウェイ終着駅だ。
左の坂道を観光客とあいさつを交わしながら裏道下山口に向かう。ロープウェイって、下りはやっぱー安いのかな?
何時まで運転してるのかなあ?等、半端ない誘惑との戦いに打ち勝って(?)( ^ω^)・・・
裏道下山道から一歩足を踏み出したら、すっかり弱気の虫は影をひそめた!裏道特有のザレた道を、いつものようにボクは小走りに駆けていた。そしてあっという間に、国見峠についてしまった。
眼前の四差路を直進すれば国見岳~青岳~根の平峠~朝明渓谷駐車場だ! 時計を見ると午後4時前だ。陽は長くなってい
る。だが僕には、ヘッドランプを持参していないことが少し前から引っ掛かっていたのだ。もし何かトラブルが生じ陽が落
ちるようなことになったら、15~6年前と同じ失態の再現だ!
・・・銚子ケ口の手前の谷で道に迷いこの日と同じ朝明渓谷の駐車場に真っ暗闇の中、手探りで戻るということをしでかしっているノダ()・・・
ここは安全自重!右折して裏道コースで藤内小屋を目指す。
日本3大壁のひとつに数えられる藤内壁
さらに下り、最高のアングルでパチリ! 下部ゴーロ道を二人のパーティーが下ってきていた。
ここでも昔、友人に連れられて冬季に2度入っている。やはり下の方がきつかった。胸までの雪を両手両膝でかき分けかき分
け・・・むしろ上部の方が歩きよかった。人だかえもありそうな巨大ツララの下はヒヤリとしたけど、それに氷の壁にダブ
ルステッキとアイゼンキックだけで登るという訓練は、指先が痛かった! もう今となっては夢のまた夢!
無人の藤内小屋
兄やん頑張って営業せんかいな ココの小屋番の兄さんとは、顔なじみなんだ。
湯の山温泉街の少し上で、東海自然歩道を歩いていて遭遇
温泉街にはタクシー乗り場はなくて近鉄湯の山温泉駅まで歩くことになった。
ここから僕のプリウスまで約10キロ!歩けるわけがない!! 自販機で買った百円のラムネ美味かったなあ
不思議なことに、ここにきて僕の体調はすっかり回復していた。
午後6時半のこの明るさとこんなに体力が回復してたら、国見岳越で来ただろうね。今できる話だけど。
タクシー代に三千円も悔やまれてならない。帰宅すると、事情を何も知らない妻が、「案外早かったわね。」
さあ、70才になっての初登山はどこにしようかな? この後の予定からすると恵那山か大日岳のいずれかカナ!?