グラの気ままに徒然日記

日々の菜園アクティビティ、旅先での思い出コレクッションetc.

久々の登山~「まさかの遭難・犬戻ノ高」から1年8か月

2022年06月11日 16時01分58秒 | 登山

"まさかの遭難・犬戻ノ高” から、1年8か月も経ったのか!?

コロナも小康状態だし、やがて入梅しちゃう、もう我慢も限界、再開するなら今しかない!

妻とその裏に控える娘も山に飢えた私の三度目の直訴に対し、ついに折れてくれたのである。

「ただし、やることだけはちゃんとやってな」とガツンと釘を刺され、

前回娘がカレンダ裏に書き残していった『山の心得』を突き付けられたのである。

私は、不慣れな事前準備に半パニック状態になりながらも久々の山行にこぎつけた。

 

山名:犬戻ノ高 / 天保尾根  /ソロ

期日:2022年6月9日(木)

場所:三重県度会郡大紀町米ヶ谷

 

4:30 津の自宅発

5:30 大内山🆋下車、R42へ

5:40 熊野古道ツヅラト峠の標識で県道へ

 

5:50 犬戻峡駐車地着 / 分岐地点

妻が握ってくれた味飯のオニギリ、メッチャ美味かった。

5:57 スタート

駐車地から数百mの所の滝

犬戻峡核心部

南亦山登山口に立つ案内板

今回はこの登山ルートは、下山に使った。

まずは、素通りし案内地図の二つ目の登山口から左手の天保尾根を登り、目的の犬戻ノ高を目指した。

その後は、地図正面の稜線を縦走し、右端の南亦山に向かい、再び鳥尾越に戻り南亦山登山口に降りてきた。

 

見かけた花は、林道のこのウツギだけだった。

左手の登山口から天保尾根に取りつく。

分岐点で、明瞭な左折れの道を進んだ結果、シダの藪漕ぎに悩まされることとなる。

この山域へのハイカーは少ないから、荒れていて当然との先入観もあった。

しばらく行くと、間伐された杉の美林に達し道は途絶えた。

杣道に迷い込んでいたようで、引き返すが約30分のロスとなる。

 

7:00 分岐を直進気味に進み谷を横切るのが正しいルートであった。

お馴染みの赤と黄色の中電の鉄塔標識

88号鉄塔を目指す。

左足首にチクッとした痛み、ヒルだ

私はゴムサンダル(バンド付き)なので、ヒルも付きやすいのだろうと覚悟したがそれっきり遭遇しなかった

 

かなりな急登を征し88号鉄塔に至る。

初めての展望を得てしばらく解放感に浸る。

画像中央が89号鉄塔だが、本当に作業道が付いてるのだろうか?とこの時は思った。

しかしこの後、10分ほどで87号鉄塔に接近するに従いチェーンソーの音が高くなり、

       2人の作業員が鉄塔周辺の下刈り中であった。(7:55)

手を止めた彼らとしばし懇談したが、彼らはもう一つの林道大内山線から登ってきていた。

聞けば、すごい岩場があったり危険この上ない険路ということであった。

だいたい作業道は山頂を目指していず、

ハイカーは入らないから荒れ放題が普通で、修復しながら鉄塔に至っているようだ。

彼らと別れて少し戻り分岐を左に進む。

自然林の急登は、枯葉が積もっていてサンダルでは少し辛いが、この時以外、ハンディーは感じなかった。

むしろ足元軽く、足の裏マッサージを受けているようで疲労減退効果アリ、かな?)

天保尾根と言えば、犬戻ノ高山頂から犬戻峡までつるべ落としのようなイメージだった。

所が大小のアップダウンを繰り返し、

3度目のコブ越えが一番きつかったが、その後にも2度ほど記憶している。

木陰の先に除くのは、今度こそ山頂のシルエットか!? と難度思ったことか。

9:00 水分補給 1回目のレスト 

次第に植生が変化し、シャクナゲ林となってきた。

初めて左手の視界が開け、紀伊長島の海が見えた!

 

2020年9月28日、

約7時間の縦走で午後3時頃、犬戻ノ高に着いた。

予定では、山頂から一気に天保尾根を下るつもりだった。

秋の日はつるべ落としだが、2時間あれば日没前に降る自信があった。

さあ、下山を始めようと山頂付近で下山口を探すが見つからない。

180度すべて急斜面が谷に落ちている。

濃く深い雑木林が人の侵入をシャットアウト!

私の決断は早かった。

無理は禁物、

しかし同じ無理なら時間はかかるがこのまま縦走を続け、

一度登った南亦山登山道へ鳥越峠から合流する手段を選んだ。

結局、どのみちその日の下山は絶望的だと観念していた。

(スマホ電源切れ!ヘッドランプ不携帯!ハンディーランプもケースだけで中身なし!)

90号鉄塔から滝や谷に下り、日は沈みかけ谷間の危険性を避けて、

山腹をどうにか登り切ると勝手知ったる南亦山登山道に出たが、日没との競争となり

近道だと思えた初めての鍛冶屋谷ルートを駆け下りている途中、

完全な暗闇となり杉の大木の下で夜を明かすことになった。

一方、私と連絡のつかない妻は、娘夫婦と相談して遭難届の提出に至る。

 

やがて広場のような平坦な太尾根となり、右方向に緩斜面を辿るうちにテープが見つかる。

そこで、

もし、あの日、仮に下山道が見つかったとして、果たしてこの広場のようなところから、

正確な方向に下山道を発見できただろうか!?

しかも暗闇迫る黄昏の中で、、、

シャクナゲアーケード

少し不自然な明るさと、岩磐に心の高鳴りが!!! 

9:40 犬戻ノ高 ピークだ

視界は相変わらず閉ざされているが、登ってきた道はポッカリと開いているではないか

 

1年8か月前とは大違い、というか私の件があって整備されたと考えるのが普通だろう。

「大紀の山」の著者、小野さんが尽力してくれたのかもしれない。

大紀町、大台町の山々の登山道を整備してくれた方だから。

今回の山行の目的はほぼ達成されたので後は、おまけで南亦山へ回ることにした。

右尾根が天保尾根で、左は中ノ又の頭への尾根だ。

間の谷の先が犬戻峡で駐車地だ。

天保尾根が覗く

あの山も越える

台高山脈や迷岳など

88号鉄塔から見えた稜線上の鉄塔NO90だと思う。

向こうの山が南亦山だ。

この後、山頂展望台で昼食を食べて

12:00  下山開始

下山中雨となり、持参したアルミのシートを使用し無事

14:12  下山完了

赤線が今回のルート

青線は前回のルート

いずれも時計回りで青線の切れたところがビバーグ地点

 

満足いく山行となりました。

 

 



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