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みのもんた の 年金解説(3)

2005-04-23 13:45:04 | Weblog
 みのもんたの年金解説(1,2)で言いたいことはほぼ言い尽くしたのですが、一言補足を入れておきます。

 在職老齢年金制度というのがあって、60-70歳の場合、給与を貰って働いていた場合には「年金の全部または一部が停止」されるということがあります。
 みのもんたさんはこの停止がかかって年金が1円ももらえなかった。なのでテレビで不平を言ったと思うのですが、厚生年金法にはこういう条文があります(国民年金にもあるけどここでは省略)、

第41条 保険給付を受ける権利は、譲り渡し、担保に供し、又は差し押えることができない。ただし、年金たる保険給付を受ける権利を別に法律で定めるところにより担保に供する場合及び老齢厚生年金を受ける権利を国税滞納処分(その例による処分を含む。)により差し押える場合は、この限りでない
 
 要するに、年金は差し押さえできないということなんです。
 会社は、必ず倒産リスクがあります。で、会社の社長は個人財産を会社の保証にしているところも多い。
 そうなると、会社が潰れたとき、社長は老後どうやって生きていけばいいのか? という問題にあたるのです。老後資金のつもりで貯蓄していても、金に用途と名前はついていませんから、全部差し押さえられてしまいます。年金以外に、「差し押さえからも逃れる貯蓄の方法」が世の中にどのくらいあるでしょう?

 公的年金は、どんな怖い借金取りも防げます(まさか、社会保険事務所にいって、金を貸しているから○○会社の社長の年金をよこせと言えないでしょう)。
 社長の倒産リスク(倒産した場合の老後の不安)を除去し、より会社の経営に専念させようとする働きもあるのです。

 在職老齢の話ばかりで悪口をおっしゃいましたが、会社の社長の年金加入にはこういうメリットがあることをご存知でしょうか?

 年収何億の金を動かしている社長さんであれば、老後の年金が月額10万とか20万とかいう世界はチャンチャラおかしいのかもしれませんが、もし不幸にして会社が倒産してしまったときは5000円1万円のお金が重要になるのです。

 みのオフィスは、倒産にはノーリスクなのかもしれませんが、だから入らないわけにはいかない。もしそれを認めるならば、トヨタの社員も従業員が10人の町工場の社員もみな等しく、雇用保険(失業保険)に加入している事が矛盾になります。トヨタの倒産リスクは町工場の倒産リスクの何万分の一(それ以上?)でしょう。でもみな加入している。

 もうちょっといろいろ勉強してから発言してください。



 

 

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