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年金に官民格差!-2 (補足)

2005-09-11 10:45:44 | Weblog
 昨日、共済年金に長期間かかわっている人と話をしたところ、
 「共済年金と厚生年金が、一緒になるわけがないだろ、そんな話は20年も前から毎回のように出てきて毎回のようにつぶされている、最も簡単だといわれる地方公務員と国家公務員の共済の統合だって毎回出ては話がつぶされている。性急な改革論を言われる人は歴史を知らなさ過ぎる」と指摘を受けました。
 
 これが、現実のようです。 
 前のブログで、共済と厚生年金の統合は緊急の課題と書いたのですけど、それでも今後数十年変わらないのでしょうかね。

 共済年金と厚生年金は「監督官庁が違う」のです。だから統合するということは自分の省庁の権益を厚生労働省に移管しないといけないということ。こういう権益の縮小には官庁は猛然と反発します。

 しかも、公共事業と違って、年金は「不公平がゆえに失業する」という類の問題じゃないだけに、一般大衆の関心は高くても票にはならなかった(今までは)。

 自民公明の厚生年金と共済の統合案でさえ、厚さ数メートルのコンクリートの壁をノミだけで穴を開けるくらいの困難さだそうです。
 ましてや民主党の年金一元化は。

 話を聞いていて暗澹たる気持ちになりました。
 
 年金知識がべらぼうにあり(あるいはそういうブレーンを沢山持ち)、かつ今より2倍強力な小泉純一郎のようなキャラクターの総理大臣が出てこないと現状では改革はできないようです。

 しかし、昔は官民格差は当然だったという時代でしたが、今はそういう官民格差を許さないという世論の風潮にになってきた。だから以前よりコンクリートの壁は老朽化して脆くなっているはず。
 いつか誰かが壁に穴を開けてくれるだろうと気長に待ちたいと思います。
 

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