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首相、厚生・共済両年金の先行統合提示

2005-04-08 21:11:00 | Weblog
○小泉首相は6日の党首討論で、年金制度の一元化について「国民年金を含めた一元化は時期が早い。自民党として厚生年金と共済年金の一元化に向けた案を出したい」と述べ、社会保障制度改革を協議する衆参両院合同会議で自民党の具体案を提示する考えを表明した。一方民主党の岡田克也代表は職業によって分かれている国民、厚生、共済各年金の一元化を提唱。

<解説>
 論戦を見ていないので、確かなことはいえませんが、自民、民主ともに従前からの持論を主張しただけなんでしょうか。
 
 それにしても、民主党は「なぜそんなに一元化にこだわる」のか私には理解できません。
 首相も「できれば一元化が望ましい」「国民年金と厚生、共済両年金は負担の方法も、給付の額も随分違う。どちらに合わせるかでその額が大幅に変わる」
 ということで、最終的には一元化に向かうべきという認識はあるのです。しかも、厚生年金と共済は職域の年金ということで、類似性はかなりありますが、国民年金は異質な性格を持ちます。

 もし民主党が一元化にこだわり改革に反対して、先行統合ができなければ、状況は最悪。

 理由は簡単、類似性はあると書きましたが、いろいろな面で共済年金のほうが厚生年金より優遇されている部分が多い。 だから、共済年金と厚生年金は明日にでも統合しとかないと、どんな年金改革をやろうとしても、「公務員はどうせ別途年金タップリ貰うんだろう」という不信感を国民の間から払拭できないからです。

 支給の場面だけではなく、最近問題になった、社会保険事務所のマッサージチェアの購入にしても、その原資は厚生年金であって、共済年金ではなかった。つまり、お役人は「他人の年金保険料を使い、自分たちの払った年金保険料には手をつけなかった」 これじゃまずいですよね。