オフィス松山 オペラの部屋

オペラ&ミュージカル制作企画オフィスの徒然

芸術の秋?って何で?

2006-10-31 23:04:35 | 劇場
11月に入り世の中芸術の秋と銘打っていろんな行事が催されています・。
この事からいつの間にか我々日本人は秋といえば芸術!とみんな追われた様に会場に繰り出します。これって何ででしょう。
その昔藝術は特権階級だけのもの。一般庶民は関わらなくて良い
とばかりの風習がはびこった事は事実です。この様に明治の時代より音楽や藝術は特別なものとして文化文化と文明開化と共に社会に位置づけられた風習にもかかわらず、広く国民に芸術を推奨するべくでしょうか、ある意味政府のキャンペーンとして芸術週間なる言葉が造語されたのが始まりでしょうか。しかしここで考えていただきたいのは芸術文化を享受するのに季節は関係無きものと思います。現に西洋音楽の本拠地ヨーロッパのf歌劇場においてはシーズンの表示は年をまたがる表示です.例えば今年なら9月から始まる2006-2007の新シーズンと銘打ってそれぞれ独自の年間プログラムを発表します。このように音楽の本場西洋においてはシーズンとは一年中なのです。歌劇場においても9月開幕から次年の7月閉幕が常識となっています。ですから日本の芸術週間のそれとは全く違うのです。西洋ではなにもわざわざ日本のように「芸術の秋」とばかりにわざわざ銘打たなくてもいいのです。文化は誰にも等しく享受できるのです。もったいぶる風習こそが文化衰退の道をたどるのです。
音楽や芸術をする人は特別ではないのです。さも選ばれし、人のような錯覚に陥る文化活動人の多い事は残念でなりません。


人気blogランキングへ参加してみました。1クリック宜しくお願い致します.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北の国からコペンから8

2006-10-26 12:07:32 | 劇場
デンマーク国立コペンハーゲン歌劇場。今日はお船で参りましょう。

そして中は

これが立体図です。中央部分の舞台の高さが解かります。それと施設全体を見て客席と舞台関連施設の充実がよく解かると思います。このことを最も研究してほしいのです。その為に載せました。今日の日本の公共ホールの実際においては劇場とは無関係に近い施設が併設される事が多く劇場本来のしせつはもっと削減できるのです。例えば緞帳・花道を減らして予算を機構充実に掛けるとかオーケストラボックスを充実させるとか。音響に良い馬蹄形客席様式は古くても大事な事なのです。



人気blogランキングへ参加してみました。1クリック宜しくお願い致します.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北の国からコペンから7

2006-10-26 11:49:24 | 劇場
国立コペンハーゲン歌劇場の舞台あれこれの2
トリノオリンピックで一躍有名なったオペラ「トーランドット」

クラシック中のクラシックオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」
オルフェオの音楽家としての職業キャラクターをテーマに沿えた舞台デザインが印象的です。物語ではオルフェオが地獄の門番たちの前でハープを片手に門番達に挑んだ筋立てが際だっています。







そして「バタフライ」蝶々夫人の所作の造作に練習の後が感じられます

「アイーダ」前のバックステージのコーナーで取り上げた柱がここでも生かされています。



人気blogランキングへ参加してみました。1クリック宜しくお願い致します.



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北の国からコペンから6

2006-10-26 11:32:24 | 劇場
国立コペンハーゲンオペラの舞台あれこれです。
先ずは「マクベス」  
       

「ラインゴールド」

「ローエングリン」

ジーグフリード」この装置は照明効果によっては透けるし回転もしますし、「ワルキューレ」の時は炎の殿堂と化し豪快に燃え上がるので

人気blogランキングへ参加してみました。1クリック宜しくお願い致します.



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北の国からコペンから5・バックステージ

2006-10-25 10:55:12 | 劇場
続きです。コペンハーゲン国立歌劇場バックステージへのご案内。
 舞台裏の道具一時置き場組み立て場          
                   

大きな柱も立てられています。その場所は舞台機構の一部で舞台中にある周り舞台の上です。この柱はヴェルデイのオペラ「アイーダ」で使用されます。この4本がこのまま廻ったり広がったり回廊になったり通路になったり色々変化します。
              


下は照明ブリッジがダウンしていて照明係りが器具の取り付け直しをしています。
これ自体建物ではないのです。まるで鉄骨の橋のような照明器具専用吊り物設備です。この様な照明用吊り物ブリッジが何列も設置されています。

                
この照明により、よりドラマチックになる舞台の一例ですヴェルデイ「椿姫」です。
                  

人気blogランキングへ参加してみました。1クリック宜しくお願い致します.




              



                  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北の国からコペンから4

2006-10-25 10:34:20 | 劇場
続きです。
さていよいよか客席へ、、、へ?こ、これはミュージカル劇場?と思える趣に驚かされますが
                 

そしてオーケストラボックスから客席を望むと典型的馬蹄形場内には良き伝統踏襲に感心させられます。この馬蹄形客席の構造は如何に音響を大切にしているかが伺えます。さすがヨーロッパは劇場先進国の宝庫だと思わざるをえません。
                   

そして舞台ではワーグナーの「ワルキューレ」です。
                    


人気blogランキングへ参加してみました。1クリック宜しくお願い致します.

                
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北の国からコペンから3

2006-10-25 08:08:37 | 劇場
さていったいどこが入り口かなと、思いながらふと上を見るとまるで秋葉原の電気屋さんのでも看板かと思わせんばかりのシャンデリアが幾つもつられ輝いています。 
             
その光に照らされていよいよ客席へ導かれます。ようこそ宇宙船へと声が聞こえそうな搭乗口的廊下を渡り、いよいよ客席にいくのです。どうぞ!どうぞ!
             

人気blogランキングへ参加してみました。1クリック宜しくお願い致します.


                           
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北の国からコペンから2

2006-10-25 07:52:34 | 劇場
2005年オープンほやほやのコペンハーゲン国立歌劇場
海に浮かぶ歌劇場として新名所になっています。全てがモダンで一見
ォ来科学館かと思わせるような佇まいには圧倒されます威風堂々の風貌を有し、大階段の上にはガラス張り張りの水族館のようないでたちにはとても歌劇場とは思えませんが夜には威風堂々の姿が海に写ります。
                 

さあ、先ず階段を上がりましょう。
                 

そして中へへ?中にはいるともうひとつ中に建造物があります。
まるで宇宙船のようなおおきな丸い建造物?歌劇場に来た筈なのに一体どこから客席にふと上を見るとまるで秋葉。一体どこが客席かと思いながらふと  

          

人気blogランキングへ参加してみました。1クリック宜しくお願い致します.



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デンマークのコペンハーゲン

2006-10-23 09:59:38 | 劇場
北の国デンマークのコペンハーゲンには今も現役ですがいかにもオペラハウスといえ風貌に溢れる旧国立歌劇場があります。ここの劇場の特徴として一番印象に残っているのは豪華な椅子でした、いかにも王立劇場の粋を凝らした造型にはゆったりとオペラが楽しめます。開演直前の正面です。この雰囲気で旧歌劇場です。この事からするとヨーロッパにあるかなりの数の歌劇場は旧歌劇場といわざるをえないでしょう。
         コペンハーゲン旧歌劇場
                

     場内は基本色の赤ですが雰囲気のいい客席
                
        最も座り心地のいい椅子です。
                 
   さて次はほくほくの情報「コペンの新歌劇場について」の予定です。

人気blogランキングへ参加してみました。1クリック宜しくお願い致します.



                
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌劇場の教科書あります。

2006-10-16 13:44:02 | 劇場
イタリアはフィレンツェから東のアンコーナにはムゼ劇場と言う日本がお手本にすべき歌劇場があります。いわゆる日本の中都市規模の市民会館程度の劇場のお手本となる存在です。先ずは正面です。最近流行の劇場外の不必要な設備は見当たらず、いかにも劇場に相応しい構えです。 

   
そして一歩中にはいって見るとほら、このとうりですが一見見たところ、まるで日本の中都市にある会館にありがちな中ホール規模と同じように見えるでしょうが、
誤解のないように。
   

解かりにくい方のために下の画像ご覧下さい。
そして,誤解のないようにせつめいしますがこの幕は緞帳ではありません。防火シャッターなのです。
よくヨーロッパの劇場画像での舞台絵を見るとまるで日本の豪華な緞帳をを思わせる幕が見えることが多いのですが。ヨーロッパでは幕が閉じる開くのオペラカーテンの前に防火シャッターがあるのが普通です。その昔日本人が中国のタペストリー(どんつう)と勘違いをして過った劇場設備として真似して出来上がってしまったのが現在どこの公民会館にもある緞帳なのです。ですからこれは緞帳ではなく防火シャッターなのです。おまけにこの舞台の額縁としてのプレセニアムアーチの縦横の比率は伝統あるヨーロッパの歌劇場の平均的比率になっています。日本の横長様式とは全く違うのです。これは、正に歌劇場サイズなのです。
話は戻りますがこの画像を見るとますます小ホールの印象をもたれると思いますが如何でしょう? 
     

そして下の画像を見て驚いて下さいこの上の画像から想像も付かない客席です。
1階の平土間客席後ろを向いて見上げるとびっくり!まるで谷底に居るように錯覚します。


この結果全ての客席~舞台が見やすくなっているのです。客席容積の様式を縦に捉え、谷底状にする事によってどの席からも舞台が近く見えるのです。ここが客席と舞台を一体化させる理念に基いて設計されている所以です。
といってこのままこの形のみを真似しないで頂きたい。薄っぺらなかんがえで真似するとまた緞帳のよう過った設備を作る事になってしまいます。
                           


しかし、これこそが今、日本の劇場建設に求められている事案です。日本においての公立会館設立において、いつも先ず問題になるのが客席数です規模を自慢する意味でのやれ、2000席!やれ1800席とか言ってきましたけど。そのどれもが平たく広がった客席が主流でどこも客席数では勝っていると自慢しますがその結果どこの会館でも観客はまるで、マッチ箱の様な舞台の観劇を強いられているのです。これって、誰も何も言わないのでしょうか。

人気blogランキングへ参加してみました。1クリック宜しくお願い致します.


   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする