オフィス松山 オペラの部屋

オペラ&ミュージカル制作企画オフィスの徒然

ウエルカムバックステージバイロイト

2006-10-12 16:34:26 | 劇場
                

さてこちらバイロイト祝祭劇場。先ずは正面です。この正面入り口の2階ベランダでは音楽祭の時には開演前のお知らせファンファーレが演奏され、雰囲気を盛り上げてくれます。この劇場、日本では考えられませんがロビーがほとんど無いのです。もともとワーグナーの意向でか、そのような劇場設計になって居るのです。この様にヨーロッパにおいてはロビーの無い劇場は多いのでのす。特にこの劇場ではそのような類のものは省かれ最低限の客席入り口の外は屋外なのです。その中でも、この劇場のスポンサーである、時のバイエルン王ルードビッヒⅡ世の通る入り口はこの様になっています。さすがスポンサーだけあって、いくら余分なロービーは省くと言っても国王専用入り口だけは作られたようです。

それでは゛ルードビッヒと国王゛とご一緒にどうぞ。
                 


さ!いよいよ客席場内へ舞台には何もありませんがバイロイトの素舞台です。
                  


さてこの舞台奥の白いホリゾント幕の裏にはまるで小さな工房村のようにいくつもの部屋があります。先ず舞台正面裏にある舞台稽古場ですこの様な部屋がこ建物内に7つもあるのです 。その中心となるのがここ舞台稽古場ですが、
舞台装置のテクニックリハーサルが目的の場所として、所狭しと鉄骨の舞台装置の一部が並べられて居ます。
                     
さらにこれは必見です。ここバイロイトの舞台下は昔のままで作品の表現によっては舞台下の土間部分の土木工事も行われますのでいつも奈落には、工事現場で見られるショベルカーとつるはしスコップ等が置かれています。
                 
この同じ敷地内にはオペラには欠かせない合唱団の稽古場もあります。               


照明操作室。言わずと知れた関係者以外入室禁止です。この部屋からは舞台の様子が良く見えます。暗い部屋ですがこの部屋の操作によってバイロイト独特のワーグナー自身の考えを生かした。先進的な照明デザインが創造されているのです。その昔、最初は蝋燭での舞台照明でしたがガス灯から電気に変わり今や最新式コンピュータ制御での舞台照明になっています。
                

 少し戻って客席にあるオーケストラボックスです。ワーグナーが考えた
屋根付きオーケストラボックスはここバイロイトにだけしか有りません 。    指揮者の登場はもちろん見えず,何の合図も無い,代わりに開演の時刻の
  客席場内は客席照明が消され,漆黒の闇に包まれて開演するのです。
この瞬間がたまらないのです。
              

このオーケストラボックスの断面図ご覧下さい。音響効果重視の設計そのものが

ワーグナー作品の一部なのです。
             
この様に人によっては自分の演奏場所に行くにはまるで山登りのような演奏者も居ます。

以上バイロイトバックステージツアーでした。
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ちょっとスイスへ

2006-10-05 17:22:16 | 劇場
スイスのベルンにも市立歌劇場があります。規模、内容、システム等は日本の劇場事情と比べ物になりませんが、いわゆる日本で言う市民会館です。
さあ、バックステージツアーです。正面入り口。見るからに歌劇場そのもの。

舞台は仕込みの最中ですが→
劇場には欠かせない稽古場です。↓
 ヨーロッパにおいてはどこの劇場にもある美術工房。大吊りキャンバスに絵描する工房(ドロップ工房)↓

   ↓同じ美術工房でもいろんなジャンルがあるのです。彫刻工房もあります

 そして準備前の誰も居ないオーケストラボックスと舞台です。
 舞台そのものの見た目の面積は日本の中都市市民会館の舞台よりはやや狭いの ですが機構設備において日本のそれとは比較にならないほどの専門性を持っています。↓


そして舞台裏です。いろんな舞台機構設備が稼動しています。足場のようなものが下から突きあがっているように見えるのは迫舞台です。しかも舞台全面にある丸い周り舞台の中に迫舞台が何列もあります。他に吊りマシーンや部分的スライディングステージ。画像右上斜め廊下状の大きな突起物は、上下する舞台裏反響壁です。日本の公立会館の状況から見ると全て羨望の対象となるでしょう。↓


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モーツアルトイヤー?

2006-10-04 20:08:46 | オペラのお勉強
昨日ある高校生が言った言葉にお答えします。高校生の言に寄れば、「今年はモーツアルトイヤーですよね、幾つで亡くなったんですかね」。。。。。。???
この画像はオペラ魔笛の家でモーツアルトのオペラ「魔笛」を」初演した劇場の敷地内にあるこの家でモーツアルトはオペラ「魔笛」を作曲しました。ここで最後のオペラ「魔笛を作曲し、その後息をひきとりました。モーツアルトはパパゲーノのメロデイを鼻歌でよく、口ずさんだいたらしい。
                  
そして臨終の時は


モーツアルトイヤーは没後記念ではなく生誕記念なのです。高校生さん。

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訃報、それははかなくも辛く悲しいもの

2006-10-04 15:41:57 | オペラのお勉強
先日旧知の友人の訃報を聞いた。彼ほど真の音楽家は他に見当たらないだろう。
学生時代は作曲家の勉学し、そんな時オペラ(西洋歌舞伎)に魅せられてしまった彼、それはもう茨の道と言えよう。当時はひたすらオペラに没頭した生活を送っていた彼。彼曰く西洋歌舞伎(オペラ)に魅せられて以来その界隈を生業にしようと思う、と言っていた彼。作曲家ではなく本当の意味での音楽家。彼曰く「観客代表になりたい」と。わが師故、三谷礼二の下に出入りしていた彼いわゆる社会と密着した音楽家としての仕事をこなしていた彼。地域オペラにおいても協力惜しまずの姿勢で、日本の地域オペラ、地域音楽での業績は、称えられるべきであります。。
若い頃ヨーロッパに飛んでは劇場行脚し、幾多のオペラを鑑賞し、音楽を見極める実力は評論家として活動しても不思議ではないほどの眼力の持ち主となった彼。
オペラに魅せられ音楽と戦い、逝った彼。
その彼の名は川島通雅。
今頃は師である故、三谷礼二と天国で音楽談義に花を咲かせているのだろか。ご冥福を祈ります。ゆっくりと御安みください。

さて皆さん、川島はホームページを持っていました。
私のPC技術力ではアドレス等記載出来ませんがインターネットで
川島通雅と検索していただき。その中の「河馬だよ」のページを開いて観て下さい。彼の業績や人となりをご覧になれます。オペラ界や音楽界においてどこへでも
出かけて協力する。真の音楽人として社会に貢献していた彼。確かに有名ではないだろうけれど、彼の業績は有名か無名かのレベルでは推し量れません。彼ほど音楽を生活にエンジョイさせていた音楽家は今の日本においては大変貴重な存在であった事は確かです。音楽活動に疲れを抱いた時もあるだろうけれども、彼の几帳面な業績は貴重な資料を遺しています。
河馬、お疲れ様!君は音楽をこよなく愛すると同時に地域の音楽活動支援を怠り無く、音楽を愛する仲間と心地よく仕事をされた事うらやましくもありました。安らかに。。。。

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ここも楽しい開演前

2006-10-01 00:01:17 | 劇場
オーストリアウイーン、その名もフォルクスオーパー。いわゆるオペレッタ専門歌劇場。私が観た時は「メリーウィドウ」でここのソプラノでハンナ役には人気のメラニーホリデーが歌っていました。以前このメラニーホリデーが来日し、横浜と東京でリサイタルした時演出した事もあり。ある意味で懐かしい劇場でもあります。
            
もう一つは今年も話題になったイタリアはヴェローナの野外劇場の開演前です。
もう賑やかで風の向きによっては聞こえる声も変化しました。これも興味を覚える出来事でした          

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