さてこちらバイロイト祝祭劇場。先ずは正面です。この正面入り口の2階ベランダでは音楽祭の時には開演前のお知らせファンファーレが演奏され、雰囲気を盛り上げてくれます。この劇場、日本では考えられませんがロビーがほとんど無いのです。もともとワーグナーの意向でか、そのような劇場設計になって居るのです。この様にヨーロッパにおいてはロビーの無い劇場は多いのでのす。特にこの劇場ではそのような類のものは省かれ最低限の客席入り口の外は屋外なのです。その中でも、この劇場のスポンサーである、時のバイエルン王ルードビッヒⅡ世の通る入り口はこの様になっています。さすがスポンサーだけあって、いくら余分なロービーは省くと言っても国王専用入り口だけは作られたようです。
それでは゛ルードビッヒと国王゛とご一緒にどうぞ。
さ!いよいよ客席場内へ舞台には何もありませんがバイロイトの素舞台です。
さてこの舞台奥の白いホリゾント幕の裏にはまるで小さな工房村のようにいくつもの部屋があります。先ず舞台正面裏にある舞台稽古場ですこの様な部屋がこ建物内に7つもあるのです 。その中心となるのがここ舞台稽古場ですが、
舞台装置のテクニックリハーサルが目的の場所として、所狭しと鉄骨の舞台装置の一部が並べられて居ます。
さらにこれは必見です。ここバイロイトの舞台下は昔のままで作品の表現によっては舞台下の土間部分の土木工事も行われますのでいつも奈落には、工事現場で見られるショベルカーとつるはしスコップ等が置かれています。
この同じ敷地内にはオペラには欠かせない合唱団の稽古場もあります。
照明操作室。言わずと知れた関係者以外入室禁止です。この部屋からは舞台の様子が良く見えます。暗い部屋ですがこの部屋の操作によってバイロイト独特のワーグナー自身の考えを生かした。先進的な照明デザインが創造されているのです。その昔、最初は蝋燭での舞台照明でしたがガス灯から電気に変わり今や最新式コンピュータ制御での舞台照明になっています。
少し戻って客席にあるオーケストラボックスです。ワーグナーが考えた
屋根付きオーケストラボックスはここバイロイトにだけしか有りません 。 指揮者の登場はもちろん見えず,何の合図も無い,代わりに開演の時刻の
客席場内は客席照明が消され,漆黒の闇に包まれて開演するのです。
この瞬間がたまらないのです。
このオーケストラボックスの断面図ご覧下さい。音響効果重視の設計そのものが
ワーグナー作品の一部なのです。
この様に人によっては自分の演奏場所に行くにはまるで山登りのような演奏者も居ます。
以上バイロイトバックステージツアーでした。
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