オフィス松山 オペラの部屋

オペラ&ミュージカル制作企画オフィスの徒然

食べるオペラ「天国と地獄」に登場するのは

2010-12-06 09:34:33 | 川口シティオペラを考える会
チケット好評発売中!

登場人物の紹介
このオペレッタ天国と地獄の物語はギリシャ神話に題材を求めたモンテヴェルデイのオペラ「オルフェオ」や
 グルックのオペラ「オルフェオとエウリデイーチェ」を元にし、その内容をパロデイにしたオペラです。
 オッフェンバックは自作のオペラ上演の為、パリのシャンゼリゼにある劇場、ブッフ・パリジャン座を
 経営していました。
オッフェンバックは劇場経営の為とは言え、常に、愉快で楽しめるオペラをめざして、
パリに来ていたイタリアの喜歌劇王のロッシーニがオッフェンバックのオペラを観て
「!シャンゼリゼのモーツアルト!」と絶賛したほどパリ万国博で賑わうパリのシャンゼリゼ
 出来上がったオペラが「地獄のオルフェオ」(日本題「天国と地獄」)です。
 今日はそのオペラ上演する川口シティオペラを考える会第3回公演「天国と地獄」登場する
 登場人物を紹介しましょう。

オペラ「天国と地獄」     ギリシャ神話では         出演キャスト
天国側の人々
  ジュピター        (ゼウス:オリンポスの大神)   柿沼伸美 (バリトン)  
  ジュノン(ジュピターの妻)(ヘラ:神話の結婚の女神)   三本久美子(ソプラノ)
  ダイアナ         (アルテミス:狩猟と純潔の女神) 東  実和(ソプラノ)
  キュピッド        (エロス・ジュピターの子、性愛神)小黒久美子(ソプラノ)
  ヴィーナス        (アフロディーテ:愛と美の女神) 渡邉千枝子(ソプラノ)
  マルス(軍神)      (アーレス:戦神)         中原 和人(バリトン)
  マーキュリー(伝令)   (ゼウスの遣い:情報屋)     岡嶋晃彦(テノール)
地上の人々           職業や社会的地位)
   オルフェオ       (離婚寸前の音楽教師)      土師雅人(テノール)
   ユリディース      (オルフェオの妻)         鳥屋有紀子(ソプラノ)
地獄側の人々
 プルート          (アリステウス:地獄の王)     高梨英次郎(テノール)
ハンス・スティックス     (アリステウスの従僕)      石井一也(バリトン)
無所属の人
世論(よろん)        (社会のご意見番、世間を擬人化) 竹内 恵子(メゾ・ソプラノ)

オフィス松山版場面割り
第1幕1場「牧場」~第1幕2場「オリンポスの神山神殿」
第2幕1場「地獄の応接間」~第2幕2場「地獄の宴会場」

第1回パリ万国博開催年の歴史的産物
 エッフェル塔とフレンチカンカン踊り(当時初演された「地獄のオルフェオ」邦題、「天国と地獄」)

浅草オペラ時代、浅草六区の劇場の経営陣は常に面白いオペラを上演しようと努力していた中
 オッフェンバックのオペラ「天国と地獄」に目を付け上演した結果、たちまちの大人気となり、
 多くのスター歌手達が挙って出演し、連日浅草を賑わせた歴史も有りますが、このオペラが日本に
根強く定着したのは
 一にカステラの文明堂が長い間CMで流した♪カステラィイチバン、デンワは2バン・3時のオヤツハ、ブンメ・イ・ドー♪
  や運動会のかけっこで必ず聞こえる徒競走音楽があります。
この事から
 日本人はこのオペラの音楽を聴くと走り出したくなったり、カステラがたべたくなったりするでしょう。
  こんなオペラはほかには見当たりません。
  いろんなオペラ作品が有る中、オペラ「天国と地獄」を選択する理由とは
  愉快で楽しく、軽いオペラ・オペレッタ(軽喜歌劇)を上演する事で
  市民参加型オペラが地域文化発信の要として位置するものと考え、
この事が真に市民オペラを考える会の存在意味を考えるきっかけになるものと考えます。
                                   オフィス松山  言上




            
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食べるオペラあります!

2010-12-04 07:42:50 | 川口シティオペラを考える会
食べるオペラ?って?
それは正にこのオッフェンバックのオペラ「天国と地獄」(原題は♪地獄のオルフェオ)の事です。

先ず、何故オペレッタ「天国と地獄」をオペラ「天国と地獄」と言うのか?

このオペラ「地獄のオルフェオ」が発表された時代まだまだオペレッタのジャンルは
 確立されていなかったと言えます。
ウイーンで開花し、華やいだウイーン子をとりこにしたオペレッタ(喜歌劇)は元々
 フランスはパリで大人気だったオッフェンバックのオペラ「地獄のオルフェオ」に
 起因します。

1858年パリ万国博開催の年、パリのシャンゼリーゼにある劇場、ブッフ・パリジャンでは
 オッフェンバックのオペラ「地獄のオルフェオ」が
大ヒット!
初演以来連続200回を超えるロングラン公演を記録するオペラ「地獄のオルフェオ」の
 評判がヨーロッパ中に広がり、1860年にはウイーンのカール劇場おいてドイツ語で
 上演され、たちまちウイーンでも大ヒットとなります。
 それが今日のオペレッタ(喜歌劇)の元となったのです。
 当時ウイーンでは中重厚なクラシック音楽や重厚な正歌劇こそが音楽であると
 誰もが認識していた時代にあってウイーン音楽の作曲家スッペやヨハンシュトラウス達が
 頭角を現し、オッフェンバックの喜劇オペラをさらにウイーンの音楽として開花させ
 今日のオペレッタ(喜歌劇)のジャンルを確立していった経緯があります。

もしもオッフェンバックが居なかったら今のウイーン喜歌劇の歴史はもっと
 遅いものになっていたかも知れません

そう言った意味からすると誰もが楽しめ、喜び、幸せになりいろんな要素を加え味付けをし、
いわゆる食べるオペラを目指したオッフェンバックこそ
       ウイーンオペレッタの父とも言えるかもしれません。
そんなオペラ「天国と地獄」を第3回公演の演目に選んだオフィス松山は今日本各都市で地域文化発信事業での
 地域参加型市民オペラ普及が盛んになっている中、このオッフェンバックのオペラ「天国と地獄」の
 精神(エスプリ)こそが市民オペラの演目に最も相応しいと考えています。

このページのタイトル‘食べるオペラ有ります‘とは
 楽しい音!楽しいお芝居!乗り乗りの音楽!ギャグ!正に楽しめる劇場気質満載のオペラ
 「天国と地獄」のことを意味します。
今回の川口シティオペラを考える会第3回公演では
 オフィス松山の持てるアイデアでコンサートホール様式である会場を
 劇場様式の会場にアレンジし、すこしでもオッフェンバックに近づきたく思って演出します。
御期待下さい!喜劇オペラ!

チケットはお早めにがお奨めです。
                        オフィス松山 言上







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