オフィス・ヤハのトホホな日々

エホバの証人の一プログラマが聖書研究と自転車の趣味等を徒然なるままに

聖書研究ノート・タッキング

2012年06月13日 | 聖書
    今週の会衆の聖書研究資料、「徹底的な証し」p173に出てくる“タッキング”(tacking)とは?

    タックングとは、簡単に言ってしまえば、風上航での方向転換のことです。下図は、「小松一憲のヨット講座」から引用させていただきました。要するに、古代から、帆船が風上に向かって進まなければならない時に、ジグザグに進むことによって、一見不可能と思える風上への航行も可能になるというものです。「ものみの塔」1982/3/1号にもちょっと出てきました。





    これは、帆船の航行術の用語なので、まずは直接的な答えを「ナビゲーションの歴史」というサイトから引用します。

タッキング (tacking) は「船首を風上に回すこと」(coming about) とも言い、 (おおよそ風に向かって帆走している) 帆船が 風の中で舳先 (へさき) を変えて、 風が吹き付ける舷側 (げんそく) を、一方の側から他方の側に変える操船操作のことである。 例えば、船が右舷タック訳注で風が右舷から吹いている時に、 タッキングをすると左舷タック訳注となり、風は左舷から吹いてくることになる。 下の図を参照。赤の矢印は風の向きである。 この操作は、行きたい場所が (ほぼ) 風上にあれば何度も使用する。


    では、“タッキング”の意味は分かりましたが、その風上に向かって進むという不可能が、なぜ可能になるのでしょうか。これば、本質的な疑問として残り、タッキングの本質もここにあります。これに関しては、

「ヨットはなぜ風上に進む」(大洗わくわく科学館のなんでも博士)の説明文を引用しました。キーワードは、“揚力”。



図はヨットが風上に進んでいるときの状態じゃ。ヨットは風上に進むときには、セイル(帆)を風と平行にして風を受けるんじゃ。すると、布地で出来たセイルは風の力で膨らみ、飛行機の翼のような形になるんじゃな。ここに空気が流れると空気の圧力は低くなるんじゃ。このセイルにできた圧力の差によって揚力という力が発生するんじゃ。この揚力だけでは水の中で浮かぶヨットは横に流されてしまい、うまく風上に進んでくれないんじゃな。そのためヨットは、船底にキールと呼ぶ板状のものを取り付け、横に流される力を止めてうまく前に進む推進力だけを得ているんじゃ。
 少し分かりにくい原理じゃが、このおかげでヨットは風上にも進めるんじゃよ。もちろん風上に真っ直ぐに進めるんじゃなく、風の方向の45度前方に進め、左右45度ずつ方向を変えながらジグザグに風上に向かうんじゃよ。



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