「この海はどんなに深いのだろう」
昨日の話です。。。
朝、急に義母から電話あり、姪っ子の演劇鑑賞に誘われ、
義母・義姉・叔父さん・私の4人珍しく車で行ってきました。
叔父さんも病み上がりで暫くは禁酒、
義母も11月までは禁酒のドクターストップがかかっています。
私も次の日の今日は検査の日なので飲めないから
飲み会は年末までお預け~、残念!!
途中義姉のお孫ちゃんがばぁばに渡したいものがあるらしかったけど、
今回は3人が飲めないのでミナミでの合流は無しでした。でも、やっぱり
義理姉の息子夫婦&お孫ちゃん共々ばぁば宅へ寄ったとのこと。
そういや~、昨日は敬老の日だったのね~。
~「作・演出家よりご挨拶」の中から~
昨年の夏、 仙台を訪れた時に津浪があった場所(比較的被害の小さな所)、
2年前にも訪れたことのある同じ夕暮れどきに沈み行く輝く太陽を見て
地元の人に質問されたそうです。
「この海は綺麗に見えますか?」と。
相手は「…わかりませんね」と一言。
この作品はこの「わかりませんね」から出発しているとのこと。
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舞台は、闇について語る男とそれを聞く男が客席を通り舞台へと
向かって登場するところから始まる。そして暗転。
おそらく昔の出来事が民宿をするきっかっけになっただろう男、前田
(元研究者)がたぶん好きであったろう民宿のひとり娘(真奈海)との
初対面の時の回想やら、出世のためにしただろうお見合いではなか
ったかと拘る偉い先生の子女やら、なにやらわけありの玉手箱のよう
な黒い箱を探しているうさんくさい編集者とその甥っ子が浦島太郎の
亀を助けるシーンの亀(亀井)といじめる子供(亀井の甥っ子)・・
それを助ける浦島太郎こと前田、
前田の元同僚とその恋人(=偉い人の子女)が真奈海に伝えたかった事、
などなどそれぞれの思い・・が目まぐるしく描かれていく。
これは、夢か幻か、
誰でも知ってる昔話に例えるたわ言か・・
今回のは少々、
物話としてはわかりにくく難しかったかな。
それぞれの思いを海を生業としている者の宿命を、
深い海の底に漂うような感覚、出るに出られない・・
まるで闇の中でもがいているような感覚。
どんなにもがいたところで海の底はじっとしていない。
自然と波が風が雨が引っ掻き回す。
海底火山の爆発あり、時には地震でずれることも・・
物語はそんな風に変化してくのかもしれない。
美しい自然が年がら年中、
何千年何万年美しいままではなく、
大自然に掻き回された挙句創りあげられた事を知った時、
それが歴史で習ったことでなく、
現実に身を持ってそれを感じた時、
本当の感動が込みあがってくるものなのかもしれない・・
だが・・その美しい輝くばかりの綺麗な今の絶景を
「心から美しいと感じるかどうかはわからない・・」
私が観るこの劇団の舞台は最近、
暗闇を主体にした場面が多い気がする。
それだけ暗闇というものに興味が湧いてしまっている。
暗闇の演技は難しい、
だからこそ魅せ甲斐があるのかもね。
しかし、舞台は面白く生かされているなあって思います。
お世辞にも広いとは言えない舞台だけど、使い方が面白い。
毎回来てるわけではないのでなんとも言いがたいが、
Tさんの演出の時に意識して誘ってくれているみたい。
昔初めて見たときに、この演出家さん結構好きかも・・♪
といったのを義母たちが覚えていてくれてるようです。